5･7･5 and more　99-9

風はすっかり秋の色。
夏は足早に…というより逃げるが如く、
ぼくの前を素通りしていきました。
夏にときめく想いをしなかった分、
秋に傷つくこともないのは、
喜んでいいのか、悪いのか。
秋を主題にしたわけではないのですが、
秋っぽい作品を。

新刊の帯の言葉は
　　　　Ｚ…の呪文

　読書の秋－。
　本屋へ行くと、この言葉が「待ってました」とばかりに踊っている。お菓子屋のバレンタインみたいなものなんだろうなぁ。
　ぼくは本屋がとても好きで、暇があるとつい立ち寄ってしまう。本屋で得る知識がいかにぼくに貢献していることか。流行りの色も映画や音楽も、電化製品を買う時もコンピュータソフトを買う時も、まずは本屋で勉強をする。ところが向学心の旺盛なぼくは立ち読みで済ますことができず、ついつい購入してしまう。雑誌･単行本・文庫本･写真集…。ぼくの出費のうち、書籍にかける額はかなりのものだと思う。
　ぼくのベッドサイドには「新書コーナー」と読んでいる小さな本棚がある。新しく購入した単行本や文庫本はとりあえずここに入れられ、寝る前の優雅なひとときのおともとなる。と・こ・ろ・が…、全部読み終わる前に次々に新しい本を購入してしまうため、いつしか「新書コーナー」は本であふれてしまった。帯の言葉は何度も何度も読んでいるのに・・・。夢枕に出てくるのも、ＳＴＯＲＹではなく、帯の言葉だったりして。

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おかもと工房

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