その1 買出しへ行こう |
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| 「後の人達を待ってると、時間なくなっちゃうから、買出し行っちゃいましょう。」 今回の企画担当兼奴隷・ウリ坊が時間節減を提案。一同夕食の食材買出しへ。 パッパラッパー パーラパー♪ 再びわかりずらいかもしれないけれど、ルパンV世のテーマ。 「あっ、ENOですけど、全然間に合いそうにないから、ビール買って、待っててください。エビスね。絶対エビスね。」 一同、笑い。 「あいつは自分の置かれている立場ってのがわかってないなぁ。」 館山SATYに到着後、まずは献立の確認。 ・さんま ・ちゃんちゃん焼き ・汁系 「ちゃんちゃん焼きはミソ持って来ましたから。」 ウリ坊、不敵な笑い。何かこだわりがあるというのか? 「汁系って、なに汁にするの?」 「メインとサブが魚だから、汁は肉かなぁ」 テーテーテー、テテテテッテレテッテッテー♪ わかりづらいかと思うけど、YMOの「ライディーン」。 「jawaだけど、今道の駅についたから。じゃぁ、待ってるね。」 一同、カートに好き勝手に食材を入れていく。ぼくもキューピーマヨネーズ500gをカートに入れるが、周囲に反対される。粘った結果、お弁当用の一番小さいチューブの購入を許可してもらう。ぼくがこんなに努力をしてマヨネーズを購入したというのに、ドサクサに紛れてたらみのフルーツっぷりを2個も買った奴がいる。誰っ…て、そんなのYasしかいないよなぁ。 そのうちぼくは睡眠不足のツケがここで出てきたようで、不機嫌になっていく。極力みんなに迷惑をかけないように、はぐれたフリをする。 そんな努力が功を奏して(?)、買出しも無事終了。一同道の駅へ。 |
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その2 大房岬キャンプ場到着 |
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| 道の駅へ戻り、SAYUKI、Kibun、jawaと合流するはずが…いない。車はあるから、どっかにいるハズなんだけど…。3人とも携帯はつながらない。 「なにやってるんだよ!!」 眠気から来る不機嫌のピークにあったぼくは、いらつきながら捜しまわる。小山隊長もあっちだこっちだと捜すのだけれど、見つからない。道の駅の筋向いにペットセンターがあり、もしかしたらそっちでネコを見ているのでは…との憶測が飛ぶ。一体何処へ。 「いたぞー!!いたいた」 しばらくして小山隊長が3名を発見、すまなそうに頭を下げる3人を引き連れてきた。話を聞くと、道の駅のメイン施設の中にいたという。そういえば、捜すとき売店やレストランはくまなく見たものの、肝心のメイン施設は素通りだった。 「えっ?ペットセンター?こっち着いたとき真っ先に行ったよ。だって買出ししばらくかかるって言ってたから。」 猫&リスを飼育しているSAYUKIはさも当然の如く言い放った。 やっぱり行くことは行ってたんだ。 大房岬キャンプ場は国定公園内に設置された富浦町営のキャンプ場である。環境に配慮しているためか、オートキャンプは禁止されており、車は通常公園入り口の一般駐車場に駐車する。 荷物運搬の際だけ通行許可証を借用して、サイト近隣の駐車場まで車を乗り入れ、そこから先は荷物を大八車に乗せ換えて運搬する。大八車なんて久し振り。都会育ちのさとしやKunny、Mackyは押したことあるのだろうか?16:00前の乗り込みと出遅れたにも関わらず、キャンプサイトは広々。入場者数を予約で制限し、スシ詰め状態にならないようにしているらしい。さすがは公営。民間ならば営利のために足の踏み場もないところだろう。ただ単に秋だから空いているとの噂もあるが・・・。 |
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その3 設営開始 |
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| 暗くなる前にまずは寝床。これ、キャンプの鉄則。まずはテント張りなのだが、ただ単に人数分張ればいいわけでもなく、男女の数や各々の睡眠状態をも考慮しなければならない。特に後者。くや探隊員の睡眠状態ブラックリストは以下の人々。 ・ウリ坊・・・いびき ・Kibun・・・いびき ・jawa・・・歯ぎしり 夕食後帰宅予定のおかあさんとMackyを除く10人と、用意しているテントの収容人数の組み合わせ。ここでYasが人数を1人少なく勘違いし、ぼくのツェルトを張るか否かで大モメ。やっとのことでYasを説き伏せ、以下の組み合わせに。 @小山’sテント(4〜5人用)…小山隊長、さとし、Yas、jawa AKibun’sテント(2〜3人用)…SAYUKI、Kibun B岡本’sテント(2人用)…ENO、じつよ CYas’sテント(1人用)…Kunny Dウリ坊’sテント(2〜3人用)…ウリ坊 E岡本’sツェルト(1人用)…岡本 ところが再びYas、今度はもう1つテントを張ると言い出す。 どーした?一体なんだというんだ?Yasは何が気に入らないんだ?jawaの歯ぎしりか?小山隊長のすね毛か?さとしのよだれか? 摩訶不思議なお話がもうひとつ。設営中に、パッパラッパー パーラパー♪ 「ENOですけど、今駐車場に着きました。迎えに来て下さい。」 「今忙しいから、ちょっと待ってて。」 「しかたないなぁ…。じゃぁ、待ってます。俺の居場所わからなかったら、携帯に電話してね。」 しばし呆然。今、ENOの寝るテント張ってるんだよぉ!! |
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その4 調理開始 |
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テーブル、イス、調理場のセッティングを終えると、女性陣は食材を持って洗い場へ。いよいよ下ごしらえの開始である。 男性陣はランタンのセットやら炭起こし。さとしはヒマみたいで、「あそぼう」とせがむも、ほったらかしていたら、Kunnyがお相手をすることに。バット、グローブ、サッカーボール、バドミントン、フリスビー…さとしは遊ぶ気満々だったようだけど、渋滞のおかげで遊ぶ時間がすっかりなくなってしまったのだ。さとし、ゴメン。「あれ?氷ないよ、氷。」 買い忘れに気付いたYasとENO。どうするかとしばし悩んだ挙句、 「jawa、買いに行ってこいよ。」 数々の不義理の末、ようやく奴隷候補として隊に参加したjawaに断る術はなく、快く(渋々?)買出しへ。 ヒマを持て余したかどうかは定かではないが、ENO&Kibunの気もそぞも。 「もうあけちゃおうよ」 と、クーラーボックスからビールを取り出す始末。 「まだみんな働いてるから待ってようよ」 の静止も聞かずに、プシュンッ!! 早くも夜の部STARTか。
汁系の調理にとりかかったおかあさん&SAYUKIが「洗い場の方、さびしそーだよ。」 と言うので、ギターを持って急行。野菜を切っているじつよ&Mackyに 「1曲いかがっすかー。」 どうやらぼくもヒマを持て余していたらしい。 食材の下ごしらえもすみ、いよいよ調理へ。担当は以下のとおり。 ・サンマ焼き…ウリ坊 ・汁系…おかあさん&SAYUKI そういえばご飯は誰が炊いたんだっけ? ぼく的には今回は寝不足なので、ゆっくりと食べることに専念できるかと思いきや、ウリ坊が鮭の切り身を持ってぼくの前へ。 「岡本さん、ちゃんちゃん焼き、お願いします。」 「えっ?おまえ作るんじゃないの?味噌持ってきたって言ってただろ。」 「家でニンニク味噌作ったので持ってきたけど、ボクちゃんちゃん焼き作ったことないから。」 ハメられた。本日初参加の奴隷候補・jawaに作らせようと思ったけど、jawaにそんな器用さはなし。とほほ。 ちゃんちゃん焼きの味噌はウリ坊特製のニンニク味噌に市販のマルコメ味噌をあわせ、〆張鶴で溶くという豪華・贅沢な作り。隠し味は、 「Kunny、さっき買ったマヨネーズは?」 「えっ?マヨネーズ入れるの?」 「不服か?料理長は俺だぞ!!」 こうしてKunnyをアシスタントに、何やらあやしいちゃんちゃん焼きは蒸焼きのため、その姿をアルミホイルに覆われたのであった。 |
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その5 ここからがホントの夜の部START |
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調理は続くのであったが、おかあさんが自宅で作って来たオードブルがテーブルを彩ったので、隊長の音頭で乾杯。日も落ち、夜の部が本格的にSTART。結局、飲むためにキャンプ場に来たという意見もおありでしょうが、それこそがくや探のくや探たる所以。みんなの楽しそうな顔を見れば、名義も大分も吹っ飛んでしまうのだ。 「サンマ第1弾、焼けたよーっ!欲しい人、皿持って並んでーっ。」 ウリ坊の呼びかけにも、最初はみんな遠慮して、並ぼうとしないんだけど、 「おれ、2匹食いてーっ。」 と、ENOが立ち上がると、みんなもつられて後に続く。これは意識しての行動なのか、はたまた無意識のうちの素の行動なのか。どちらにしても、夜の部の名リードオフマンなのだ。
「ちゃんと第2弾もあるから、あせらなくていいよーっ」あまりの人気ぶりに、ウリ坊もちょっと混乱。 「汁物もできたよー。」 おかあさんとSAYUKIの声に、お椀を持った列ができる。 「ちゃんちゃん焼きまだぁ。」 そんな声にせかされるように、アルミホイル・オープン!! ふっふっふっ、我ながら会心の出来。さぁ食え、さぁ食え。 うまい料理とうまい酒、そいでもって楽しい会話があれば、他に何が必要だというのか。 この幸せそうな顔にだれが文句をつけられようか。 |
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| 画像のちょっと悪い写真はjawaのデジタルビデオからキャプチャーしたものなんだけど、デジカメで映すのと違って表情が自然なんだよなぁ。身構えていない分、素の顔になっているというか。これだけでもjawaを隊員にしたかいがあるってもんだ。 ということで、次節はjawaが主役・・・のはずです。 |
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その6 入隊審査会議 |
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| 楽しい会話が交わされる中、小山隊長の一言で緊張が走った。 「そろそろ、jawaの入隊を許可するかどうか、話し合おうか。」 この言葉に真っ先に反応したのはjawaだった。 「えっ?俺ってまだ隊員として認められてなかったの?」 こうしてくや探初の入隊審査会議が開かれたのだった。そういえば今まで縁故入隊ばかりだったもんなぁ。 まずは自己紹介。とりあえず緊張の面持ちで素性を明かすjawa。Macky&Kunny&さとし以外はjawaをよーく知っているので、別に自己紹介なんてどうでも良かったんだけど、一応お約束だしね。続いて質問ターイム。すると真っ先にさとしの手が挙がる。 「どうしてくや探に入りたいと思ったのですか?」 ちょっぴり戸惑うjawa。そんなjawaに構うことなく、さとしの質問攻めは続く。「くや探に入って何がしたいんですか?」 「どんな企画を考えているのですか?」 その他もろもろ、きつめの質問の連発に父・小山隊長もちょっぴりあせって、 「さとし、学校で嫌なことでもあったのか?」 そしていよいよ入隊審査会議のクライマックス、挙手による入隊許可の決議。くや探の原則は全員一致。果たしてjawaの運命は・・・。 「jawaの入隊に反対の人?」 隊長の問いかけに、真っ直ぐ伸びたENOの右手。 一同、爆笑。 |
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その7 ENO、試練の十番勝負 |
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| くや探の飲み会の名物といえば、空飛ぶENO。いつもブランチャーを繰り出し、そのままプロレスへ突入してしまう。今回は野外で、飛び出す高台がなかったので、プロレスはないかと思っていたが、それではENOの気がおさまらないらしい。 =一番・対jawa戦= jawaの座っていたイスをENOが後ろから引き倒す。その後、生垣へjawaを投げる。 ○ENO−jawa× (jawaの眼鏡のフレームが折れる) =二番・対Yas戦=Yasの座っていたイスをENOが後ろから引き倒す。その後、Yasが体落しを決める。 ×ENO−Yas○ (体落し) =三番・対小山隊長戦= 小山隊長の座っていたイスをENOが後ろから引き倒す。その後、グラウンドポジションでもつれ合うも、小山隊長が力で押さえ込む。 ×ENO−小山隊長○ (押さえ込み) =四番・対岡本戦=岡本の座っていたイスをENOが後ろから引き倒す。その後、グラウンドポジションになるも、岡本が腕ひしぎ逆十字を決める。 ×ENO−岡本○ (腕ひしぎ逆十字固め) =五番・対さとし戦= うろうろしていたさとしにENOが襲いかかる。 ○ENO−さとし× (押さえ込み) =六番・対Yas戦= 雪辱とばかりにENOがYasに投げをうつも、あっさり返され、そのまま寝技へ移行される。 ×ENO−Yas○ (横四方固め) 離れ際、ビデオ撮影していた岡本と土井が激突。岡本負傷する。 =七番・対Yas戦=Yasが柔道黒帯と知ったENOが三たび闘いを挑む。Yasが投げをうった際、足を負傷。立ち上がり際、ENO捨て身のタックルが決まる。 ○ENO−Yas× (体当たり) =八番・対岡本戦= 岡本のウクレレをENOがぼこぼこ叩き出したのに岡本が激昂。片羽絞めからネックシザースへ移行する。 ×ENO−岡本○ (ネックシザース) =九番・対小山隊長戦= 詳細は知らないが、気がついたらENOと隊長がもつれ合う。が、小山隊長が再び力で押さえ込む。 ×ENO−小山隊長○ (押さえ込み) =十番・対岡本戦= 岡本とじつよが仲良く話をしているのにENOが嫉妬し、バトル開始。逃げようとしたENOを岡本が後ろから捕まえ、投げっ放しジャーマン。ENOは後方にあったガスストーブに後頭部を痛打、戦闘不能に。 ×ENO−岡本○ (ジャーマンスープレックス) |
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その7 名残惜しいこと |
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ENOの暴走を横目に見ながらも、サンマ・ちゃんちゃん焼き・汁物は大好評のうちに品切れとなり、後はひたすら「飲むべし・飲むべし」。酒はビール以外はみんなの持ちよりなんだけど、毎回絶対に飲みきれないというくらい、種類も量も豊富。当然のことながら、気がつけばぐでんぐでん。くや探の生きざま、ここにあり!そして今回の団体写真。みんないい顔してるでしょ。今回の隠れた主役・キューピーマヨネーズも、茶目っ気たっぷりに写ってます。 ![]() そういえばこの写真を撮るとき、「目指せ!電脳オヤジ」の小山隊長が買ったばっかりのデジカメのタイマーを使いこなせず、何度も撮り直したっけ。あれは酔いのせい?それとも・・・。 出会いがあれば、別れがある…って、そんなに大げさなことではないけれど、おかあさんとMackyが一足先に帰る時間となりました。その時間とは何時だったのか・・・ぼくは覚えていないのだけれど。なにせ、時間を気にせずに飲めや歌えや暴れるわだったから。 Kunnyがこれ以上ないというくらいお眠状態となり、頭がぐるんぐるん動いていたので、てっきり連れて帰るのかと思ったら、さにあらず。おかあさんもかわいい末娘をこんな野獣の群れの中に置き去りにしていくなんて・・・。確かに覿面の社会勉強ではあるが・・・。そうと知ってかどうかはわからないけれど、おかあさんとMackyが帰り支度を始めると、Kunnyも起きて2人を見守る。これから迫り来るかもしれない危険におののいているのだろうか。まぁ、そんな危険なことなんてないんだけどね。 おかあさんとMackyは小山隊長・Yas・jawaの警護を受けながら、駐車場までの暗い夜道を歩いて帰っていったのでした。 |
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その8 夜はさらに更けて |
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| ENOが頭を抱えたまま寝てしまった。ぼくの投げっぱなしジャーマンが炸裂し、ガスストーブに後頭部をぶつけてから、「いたいよ〜」を連発したまま寝入ってしまったのだ。これにはさすがのぼくもあせってしまった。このまま死んでしまったら、ぼくは人殺し? じつよちゃんはいたって冷静で、あたかもいつものことのように振舞う。げにおそろしい嫁さんだこと。 「じつよちゃんに保険金が入ったら、ぼくは何割かもらえるのかなぁ?」 「なんで?」 「スナイパーだから。」 こんな会話にくじけてしまうほど、ENOの生命力は弱くはなかったんだけどね。 さらに夜が更けると、隊員たちはレム睡眠状態に。いつ果てることなく続いた楽しい宴は、夢の中へ場所を移すのであった。 |
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