２軒目 西船橋 |
| 「Ｙａｓと連絡取れた？あいつ合流するなら西船橋の方が便利だよなぁ。｣ 小山隊長の号令のもと、一同は黄色い電車（ＪＲ総武線）で西船橋へ。以前ぼくは西船橋駅から徒歩５分のアパートに住んでいたため、西船橋は懐かしの土地。やましたも西船橋駅のとなり下総中山駅の近隣に住んでいたから、思いは一緒。しかしながら、３年のブランクは大きく、今ではＥＮＯの方が通になってしまっていた。 「ちょっと高いけど可愛い娘いますから、行きましょうよ。やっぱ、おねえちゃんいないとさぁ。」 そう言って連れていかれたのはメイン区画からちょっと離れた雑居ビルにある「ｃｌｕｂ Ａｎｇｅｌｉｃａ」。ＥＮＯは会社の後輩・Ｆ君とよく来ているらしい。 「あら、ＥＮＯさんお久し振り〜ぃ。今日はＦ君とじゃないのね。」 お姉さん方が集まるといつもそうなんだけど、年齢当てクイズとつながり当てクイズ。年齢に関しては多分にお姉さん達の営業的気遣いが入るのだけど、つながりについては本当にわからないらしい。確かに「みんなで探検隊を組んでいます｣なんて正解にたどり着く人は極稀なんだろうけど、一番ポピュラーな「同じ会社に集っている｣という答えがどうして出てこないのか。 |
 |
| まぁ、ぼくがどうしてもサラリーマンには見られないということが最大の原因なんだろうけどね。 そうそう、ぼくが一番年下に見えるというお姉さん方の発言に、やましたは憤慨しておりました。 お姉さんのいる店に来るといつもそうなんだけど、みんなで共通の話題で盛り上がることってまずないよね。 この時もやましたは鹿児島出身のよしみで純ちゃんと話し込み、ぼくは福島出身･色白のユキちゃんと意気投合。小山隊長・ＥＮＯはＥＮＯの馴染みのお姉さん（リーダー格)と話していたと思う。  どんな話をしていたかというと・・・他人の会話のことは覚えていないなぁ。ただひとつ覚えているのは、やましたが純ちゃんの携帯の番号をＧｅｔしてたってこと。まぁ、純ちゃんはぼくの好みじゃないからいいけどね。 その後ぼくらは西船橋を徘徊するのだが、どこも混み合っていて入店を拒まれる。もしかしたら混んでいるというのは言い訳で、酩酊しているぼくらはていよくあしらわれていたのかもしれない･･･。 ぱっぱらっ、ぱ〜っ、ぱ〜らぱ〜っ ルパン３世のテーマが鳴り響き、Ｙａｓの声。 「今どこにいるんですか〜？・・・えっ、西船橋？なんで？・・・いや、これからそっちに行くのは・・・。・・・来る？行徳に？・・・いやぁ、行徳まで来ていただけるなら合流しますけど・・・」 Ｙａｓがどうしても合流したいと嘆願するので、一同西船橋でのつぎなる目的をあきらめ、タクシーで行徳へ向かうのだった。 |
