1999年、naoto-ok的MUSIC



 '99年聴いていた曲ということで選んでみましたが、こんだけたくさんあれば選んだとはいえないのかも・・・。自分で思うに、メディアや流行に乗った選曲だこと。言い訳をするならば、好景気で羽振りが良かった頃はCDショップで気になったCDをすべて購入して聴いていたんだけど、不景気になるとそんな余裕もなし。レンタルCDを活用すると、ついつい流行ばかり追ってしまうのね。
 選曲してみて思ったのは、やはり今年は宇多田ヒカルの年だったのだと。次点は椎名林檎とモーニング娘。どうしてGLAYがレコード大賞だったのだろうか・・・。
 まぁ、ぼく個人の感想だからなぁ。
 順番は主に聴いていた時期順であって、BESTな順番ではありません。



1. Automatic / 宇多田ヒカル

 最近の15歳ってませてると言うかなんと言うか。ガキの頃からClubMusicに馴染んでるんだろうなぁ。心地良いBGMだけど、胸の中のターンテーブルを廻り続けはしないのは、僕が三十路のオヤジだからか…。発売は'98年なんだけど、聴いてたのは'99年だから。

2. 朝がまた来る / DREAMS COME TRUE

 僕の思うドリカムは楽しい中にもSoulで、それでいてちょっぴり切ないドリカム。だから、近年のMellowなドリカムは好きでなかったわけで…。やっと格好良いドリカムが来たって感じです。最近では「ドリカム」ではなく「ドリ」と呼ぶそうです。

3. そのスピードで / the brilliant green

 ブリグリの歌詞には何故か壊すだとかぶっつぶすという破壊的な言葉が用いられている。しかも受動態で。メロディやイメージと反しているのに、何故かすんなり耳に入ってしまう。さりげない自虐の詩?

4. ここでキスして。 / 椎名林檎

 近年SoulでClubな女性シンガーが次々と出てくるのに真っ向から対峙するかの如く、骨太ロックシンガーが出てきました。MusicSceanにも日焼け顔(ガングロ)から美白への流れが起こるのか?アルバムも秀逸。

5. クロニック・ラヴ / 中谷美紀

 坂本龍一プロデュースにこんなウラワザがあったとは。歌詞がというよりは声がかわいらしく、曲にハマっています。ドラマ「ケイゾク」のタイトルバックにもマッチしてて、Goodです。

6. だんご3兄弟

 とても売れているらしい。なぜ?…。「泳げ!たい焼きくん」のストーリー性も、「踊るポンポコリン」の音楽センスもないというのに。最後のリフレインは長渕剛の「順子」を彷彿とさせるしね。ぼくが思うに、地域振興券にヒットの鍵が…

7. 春〜spring〜 / Hysteric Blue

 レベッカ、ジュディ・マリ系の正統派継承者か。R&B全盛にあって、これぞGirl'sPopという感じを思いっきり漂わせてます。まだ高校生とのこと、TVで見たときはのどを傷めてつらそうだった。

8. believe / 山口由子

 せつないです。「OVER TIME」にはまってたから、なおさらグッときます。女のコを見守る男とはせつないものなのです。

9. Still for your love / rumania montevideo

 何故ルーマニアなのか?意外なところを突かれたような気がする。感想がこれだけなのも、何というか。

10. イエローマン〜星の王子様〜 / Southern All Stars

 グラム・テクノとは、どこまで進化する桑田ワールド。聴き手の予想を覆すその手法に、「チクショー」と思いつつもはまってしまうファン心理。マイルドで行こうぜ!!

11. First Love / 宇多田ヒカル

 冒頭でちょっと突け放した意見を言いながらもしっかりはまっちゃって。「宇多田ヒカルにしびれる自分を愛しく思ってる〜」は桑田佳祐のフレーズか。爽健美茶飲みまくったもんなぁ。

12. Grateful Days / Dragon Ash

 これが若者の新たなる教祖か。RAPが絶えず韻を踏んでいて、聞き流すにはオシャレなんだけど、韻にこだわりすぎて言葉が野暮ったくなって、共感できない。言葉遊びに遊ばれてるんだよなぁ。古谷一行の息子がこれまで何と闘ってきたというのか?その闘いは一般市民でも受け入れられるものなのだろうか?

13. フラワー / Kinki Kids

 この琉球調のメロディ、近年の夏の定番になってきたね。琉球調にはメッセージソングが合うのは沖縄の歴史から来るものなのか。キンキの若者っぽいさりげないメッセージは結構心地良い。

14. Inner Flower / 小泉今日子

 小泉今日子の三十路の王道とも言うべきか、アイドルの経時変化をリアルタイムに見れるだなんて、日本の歌謡史始まって以来のできごとだから。三十路の今もアイドルである自分にきちんと対峙している小泉今日子は、とてつもない女性だとぼくは思う。

15. 満月 / 小林建樹

 きたぁ〜。FMで聴いて、頭にこびりついたのね。この感覚は何?最近R&B全盛だから、この感覚がとっても懐かしい。しかも月。おれって月に弱いんだよね。しかも、月のない夜を歌ってタイトルが「満月」。いい感覚だなぁ。

16. NOBODY IS PERFECT / 布袋寅泰

 兄貴〜。しみるっす。おれらみたいなはんぱモンにも希望が湧いてきます。でも、今井美樹は兄貴のものなんですよね。くやしいっす。

17.夜明けまえ / スガシカオ

 スガシカオって、なんかかっこいい。あまり周囲の影響を受けないというか、独立独歩というか。山崎まさよしといてもさりげないし。メローからハードまで、さりげなくこなしてしまう。うまいっす。

18.太陽のあたる場所 / V6

 これは偏見かも知れないけれど、昔のジャニーズってタレントの顔だけでレコード売ってるって感じがして、曲は二の次、三の次。でも、近年のジャニーズ系の選曲の良さには驚きを隠せない。なかでもV6っていい線いってると思ってます。トニセンのRAPの三宅君の声はあどけなさ過ぎだけどね。

19.あの紙ヒコーキくもり空わって / 19

 R&B、Club、HIP POP系と肩を並べる勢いのネオアコ系。ゆずにつづくグループなんでしょうね。それにしても、駅前や通りでギターを弾く若者の増えたこと。ぼくもウクレレもって参加したいぐらい。でも、オリジナルがないし、容姿も漫談向けだしなぁ。

20. Fly / SMAP

 プロモ、かっこよかったなぁ。くや探でもお揃いのスーツ作って、BirdManを気取ってみたいものです。歌唱力ではSMAPに加入しても3本の指に入れると思うんだけど、容姿がなぁ。この曲もあの容姿と相俟って、かっこよさ倍増だもんね。

21. 星のかけらを探しに行こうAgain / 福耳

 ぼくが杏子さんに持ってるイメージって、やっぱりバービーが強いの。だから、ソロになってからの曲って今一歩なじめなくて。そのハスキーボイスはもっとShoutしなきゃって感じで。でも、バービー解散後そろそろ10年、姉御・杏子のイメージが払拭できてきたときにこれ。いいですよ。山崎まさよしもスガシカオも関係ない。肩の力の抜けた杏子さんの魅力満載の曲です。

22.Sunny Day Sunday / SENTIMENTAL BUS

 ポカリのCFで聴いた時から、「誰の曲?」と捜査を開始し、Webを駆使して探し当てた曲。CDショップめぐりもしたんだけど、発売前だったんだよね。「巨人の星」のパロディから入ってるんだけど、主観が女の子で、野球はあくまで添え物という設定のユニークさも◎でした。

23. 花火 / aiko

 ’99年の夏は「Sunny Day Sunday」とこればかり聴いていました。なんだかせつない名曲です。自問自答っぽい詩がせつなさを掻き立ててるんだけど、落ちこみはしない曲調。車の中ではこればっか歌っておりました。

24.the sound of carnival / 久保田利伸

 おしゃれな久保田全開です。ドラマの雰囲気にもマッチしていて・・・。両家の子女風・江角マキ子にほんとあってます。大人の香りが漂っています。久々に久保田利伸のLIVEが観たい。

25.RALL / Cymbals

 曲調の流行りすたりのサイクルの速さには驚くばかりで、この曲の感じって初期の渋谷系(パーフリ、ブリッジ)に通じてると思うんだけど、もはや懐かしさすら覚えてしまう。いや、新鮮に感じてしまっている。女のコの可愛さが出る曲調で、ぼくは好きなんだけどなぁ。

26.LOVEマシーン / モーニング娘。

 この曲、'99年を代表する曲だよね。カラオケに行けばみんなが「イェイ・イェイ・イェイ・イェイ」してるもん。宇多田ヒカルがレコード大賞を逃したのは疑問なんだけど、宇多田ヒカルでないならこれだよなぁ。テレビ東京のイメージが強すぎるのかなぁ。元気になれるいい曲です。

27.AS TIME GOES BY / hiro

 くや探で富士山に登っているとき、ぼくの心のターンテーブルでずっと回ってたんだよなぁ。なんでこの曲だったのか、今でもよく解らない。あの時は歌詞とかも全然知らなかったし。「辿り着ける場所」ってフレーズだけだったのかもしれないけれど。SPEEDも解散するそうで、彼女も引退だのソロデビューだの言われているけど、がんばってください。

28.Door / SHOWLEE

 なんだか流行っていそうでもうひとつで・・・。R&Bブームにのっているようで、そうでもなくて。実に曖昧な、中間色といった感じの曲。R&Bブームのもうひとつの産物だと思う。

29.Garden / Sugar Soul Feat.Kenji

 Sugar Soulって、うまいなぁ。'98から注目してたんだけど、曲によってRAPER替えるって、ずるそうだけど理想的だよね。曲を引き立てるRAPの組み合わせって、無限にありそうだから、その時々で一番あうRAPを選択する。「次の曲はだれ?」って楽しみも増えるしね。

30.悦びに咲く花 / ACO

 ACOもかわったなぁ。これも時代なんだろうか。もうすぐおかあさんだそうで。

31. 本能 / 椎名林檎

 いいよなぁ、椎名林檎。冒頭では宇多田ヒカルの次点にしてしまったけど、対等いや、上?アルバムも良かったし。'99年の代表だね。看護婦姿だってたまりませんわ。流行りのムーブメントとは一線を画しているところもいいですわ。

32. Heaven / 福山雅治

 結構驚き。福山雅治がこのての曲調を作るとは。やはりさわやか路線のイメージってあるじゃない。「むむ、やるなっ」て感じ。桑田佳祐曰く「エロ男爵」の顔を次第に強めていくのだろうか。たのしみ。

33. Love Can Go The Distance / 山下達郎

 さすがは達郎。うますぎだって、そのアレンジ。近年のゴスペルブームでも、まだその領域に達している後塵はいませんって。脱帽のまま、’99年を締めたいと思います。それでは。




1999年、naoto-ok的総決算へ