「PARTY7」を観る
('00.12.30)

 新感覚エンターテイメントムービー「PATY7」を観た。監督は鮫肌男と桃尻女の石井克人、主演は永瀬正敏&浅野忠信。映画人として勢いのある面々が集まっての映画だけに期待で胸がいっぱい。
 それがのっけからPOPではじけてて、アメリカンコミックの薫りがいっぱいのアニメーションといい、それがどうしたと言いたくなるような会話のやりとりといい、楽しくて仕方ない。新感覚という言葉は映像的であり、展開であり、役者の新しい一面であり、それら全てを包括した位置付けなのだ。センスがひかる映画である。
 よくありがちなベタな話とエキセントリックな妙な話が鏡一枚を隔てて同時進行する感覚。スイッチワークの間も絶妙で、小気味良いテンポを作り出している。
 奇抜な衣装も突飛なエピソードも、新感覚の下で絶妙にシャッフルされていて、うまいハーモニーを醸し出している。
 センスの映画だけに観る人によっては違う印象を持つだろうけど、ぼくにはとても面白く笑いと驚嘆の止まらぬ映画でした。
 このPATYを楽しめるか否かはあなたのセンスにかかっています。

エスニック
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