故郷・札幌でのお楽しみ
('99.12.30〜'00.1.4)

 さっぽろ。ぼくが生まれ、育った街。
「えっ、札幌出身なの?いいなぁ〜」
 故郷を離れてから、ことあるごとに言われる。初めはバカにされているような感じもしたけど、いまではコミュニケーションのひとつの武器として、自慢したりなんかして。
 今回の帰省は年末年始としては実に8年ぶり。札幌はめまぐるしく変化していて、ついていけない部分も多々あるんだけど、札幌らしいものをチェックしてきたので、ここに紹介します。
 まずはぼくの地元・厚別の「新さっぽろ」。JRと市営地下鉄の駅があり、札幌の副都心と呼ばれている。ぼくが小学校低学年の頃は軍事施設跡で、弾丸や薬莢が落ちていたことから、周囲には有刺鉄線が張り巡らされ、立ち入り禁止だったところ。帰省するたびに姿形を変えるので、懐かしさはかなり薄れたなぁ。今回地下鉄に乗ろうとしたら、それまで「琴似行き」だったのが「宮の沢行き」に変わってた。路線が延長されたらしい。
 札幌でのお買い物といえば、狸小路。PARCOや4プラ、ロフト・ピヴォに若者を取られて苦戦しているようだけど、ぼくが子供の頃は何を買うにも狸小路。ぽんぽこシャンゼリゼなのだ。
 ミレニアムの辰年を迎えるにあたり、狸小路を彩ったのはこれっ!
 干支が何であろうと、狸小路はたぬきで勝負なのです。
 それにしてもヘタウマなたぬき。いったい誰が描いたんだろうか・・・。右の写真は3丁目の大凧。各丁に2つづつ、それぞれ違ったたぬきの絵の大凧がつるされ、年末〜正月雰囲気を演出しておりました。
 そんな狸小路で見つけた謎のお店がこちら、「まむしの薬」。専門店なんだろうか・・・。なんだかお店に入るのも照れてしまいそう。だってまむしって、滋養強壮とか滋養強壮とか滋養強壮とか・・・。恥ずかしいっ!
 それにしても、狸小路のキャッチフレーズ、「おもしろ人情商店街」っての、いいよね。ほんわかしてて。
 この時期の札幌といえば、ホワイト・イルミネーション。その昔は白色灯ばかりだったのに、すっかり色とりどりカラフルになっておりました。
 それにしても、大通り公園に限らず縦横無尽に広がる光の世界。ビルのネオンもあいまって、素敵なムード。
 つづきましては、北海道の伝統的な品々を。
 まずは雪印カツゲン。北海道が誇る優良企業・雪印乳業の伝統的乳飲料。いまでこそ牛乳パックで売られているが、昔はビンだったのだ。本州でいうところの森永・マミー。しかし、道民への浸透度はマミーの比ではなく、息の長いヒット商品。
 つぎなるはリボン・ナポリン。こちらも北海道が誇る優良企業・サッポロビールのサイダー。柑橘系をイメージしたようなオレンジ色。姉妹商品のリボン・シトロンは無色透明。ジンギスカンのお供といえば、大人はビール、子供はリボン・ナポリンと相場が決まっているのです。イメージキャラのリボンちゃんともども、素朴な味わい。何故「ナポリン」なのか・・・。ぼくが思うに、ナポリタンのナポリン。スパゲッティナポリタンのようにオレンジだから、「ナポリン」なのだと。だからといって、ケチャップの味はしません。
 そして、北海道のコンビニといえばセイコーマート。道内ではセブンイレブン・ローソンなどを凌駕する一大コンビにチェーン店なんだけど、道内だけなんだよね。
 今回の帰省での最大の収穫は本屋で見つけたこれっ!
 札幌観光図書コーナーで、「ラーメン有名店紹介」なんかと一緒に並んでいた「らぶホ探検隊が行く!」。札幌市内のラブホテル・ガイドブック。東京でも、新潟でも見たことのないガイドブックなのだ。
 91のラブホテルがオールカラー写真付で紹介されている。宿泊料金表はもちろんのこと、客室設備も細かく記載されている。
 部屋にもよりけりなんだけど、札幌のラブホテルって結構安い。昔っから安かったっけ・・・思い出せない。
 この中で一番目を引いたのが「趣味な二人のSM専門ホテル」。話には聞くけど、実際に行ったことがなかったので、「こんな器具が置いてあるのかぁ」と、ちょっとばかしカルチャーショック。
 予習もバッチリできたことだし、次の帰省で泊まりに行くか。SM専門でないところね。
 ということで、一緒に行ってくれる人・大募集。札幌までの交通費は自己負担でお願いします。
 冗談です。
 夜の街・ススキノについては、次回帰省時に特集できるよう、ネタ集めをするということで、今回はお休みです。
 あしからず。

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