エスニック

日常的戯れ言2012

毎日の生活の中の戯れ言を掲載しています。


盛夏の積丹ドライブ(12.8.14)

 珍クン(愛車フィアット500)に乗りたい!
 購入からもうじき2年が経つというのに、走行距離は未だ8,000kmにも届かず。せっかくのマニュアル車、もっと乗り回したい。ってことで、日帰り積丹半島ひと回りをしてきたのだ。
 今回のドライブの目的は次の3つ。
 @とにかく車を運転する
 Aうに丼を食べる
 B雑誌に載っていた『さくらんぼソフト』を食べる

 この際、積丹の雄大な景色などには目もくれず、運転欲と食欲のみを満たすことに重点を置いてみた。
 札幌を出発し、中山峠を越えて喜茂別へ。なにせお盆だったので、中山峠に向かう国道230号は大渋滞。このままでは快適ドライブができないではないか。何度も引き返そうかと思ったけど、休みはもう取れそうもないし、なにより最高のドライブ日和。きっと峠を越えればみなさん各地へ散っていくに違いない。それまでの我慢。でも、みんな積丹へ向かってたらどうしよう・・・。なんてこと考えながら峠を越えたら、案の定車が減ってきた。でも、渋滞で時間がかかったおかげで、ぼくの膀胱はかなり張っており。『郷のえきホッときもべつ』でホッと一息入れることに。
 ここに来るのは初めて。ちょっと小腹も空いてきたので、なにかないかと物色していたら、目に入ったのが『喜茂別ロック』(100円)。ココア味の生地の中に、いも餅が入っている。これまで味わったことのない味の組み合わせにちょっと感動。価格もお手頃なので、うに丼へ向けてのつなぎには最適かな。

なんといっても「新スウィーツ誕生」だそうで、喜茂別ロック

そして蝦夷富士・大雪山
 喜茂別から京極町、倶知安町、共和町を走り抜ける。道は空いていて快適ドライブ。国道229号を右に曲がり、泊町に入るあたりで「海ーーーっ!」。札幌には海がないので、海沿いの道をドライブするとちょっとだけ(ホントはかなり)気分が上がる。

青い空と青い海とカニみたいな岩

トンネル内で走行距離が8,000kmに

吸い込まれそうな快適ドライブコース

遠くに見えるは神威岬
 景色の話はこのくらいにして。神恵内村を通過し積丹半島も突端に近づく。そろそろ目的のひとつである『うに丼』が食べれるところを物色しなくては。などと思いながら車を走らせていると、海岸沿いにはテントの群れ。もうお盆だというのに、海水浴客がわんさか。この時期海に入ると足引っ張られちゃうよ〜。くらげに刺されちゃうよ〜。なんて思いながら遠巻きに見る。写真でも撮ろうかと思ったけど、水着の女の子を狙ったスケベおやじと間違えられそうなので自重して。
 海水浴客が多いだけあって、海岸ロード沿いの食堂も繁盛しているみたい。2:00PMを過ぎたというのに、お目当ての食堂は長蛇の列。あれよあれよといううちに、美国まで走ってしまった。これ以上行くと、うに丼が食べられないかも・・・。
 しばし休息し、スマフォで美国周辺のうに丼を検索。数ある店の中から、『食事処 純の店』を選んで向かう。この店、結構わかりにくいところにあったわ。
 うに丼と鶏から揚げが名物というお店に入り、カウンターに座る。うに丼(2,500円)を注文し、鶏から揚げのことを聞くと、まさにできたての皿を見せてくれた。そこには山盛りのから揚げが・・・。
「残したら、お持ち帰りもできますよ」とのせっかくのご好意を辞退し、ここはうに丼に集中して堪能することに。
 もう堪らない。言葉なんて要らないでしょう。この盛を見てちょうだいな。こうしてHP更新している今でも、唾液の分泌がものすごいことになっている。できることなら今すぐにでももう一度食べに行きたいんだけど、うにの時期が過ぎちゃうんだよね。
 店を出ると、3:00PM過ぎてるというのに待ち客が並んでいた。ぼくはちょうどいいタイミングで入店できたみたい。ラッキー!

まばゆいばかりのうに丼(漬物、味噌汁つき)
 古平町〜余市町に入り、国道5号を南下する。次なる目的、さくらんぼソフトを食べるため、『きのこ王国 仁木店』を目指して。仁木町は余市町と並んでフルーツの産地として有名なところ。もちろん、さくらんぼの産地でもある。わくわくしながらきのこ王国へ。
 雑誌にも紹介されていたくらいだから、さくらんぼソフト(380円)は看板メニューなのかと思いきや、意外と注文しにくいメニューだった。それでも何とか注文し、さっそく実食。むむ・・・。なんか思い描いていたものと違う。ふたくち、三くちと味を確かめる。さくらんぼがジャム状になっているのは時期が遅いから仕方がないにしても、一番の違和感はソフトクリームがいまひとつの味だということ。残念。
 せっかくなので、地元農家が集う産地直売所を眺めると。美味しそうなししとう(100円)とトマト(アイコ250円)があったので購入。

さくらんぼソフトとトマトとししとう
 赤井川村を抜け、毛無峠を越えて小樽へ向かう途中、どうしても最後に美味しいソフトクリームが食べたいと思い、山中牧場に立ち寄る。山中牧場はなにより牛乳が美味しい。その牛乳を使ったソフトクリームだもん、美味しいんだよね。牛乳の味が前面に出ていて。中でも一番のお気に入りがココアミックス。ココア味のソフトクリームってあんまりないじゃない。これが美味いの。
 あれっ?ココア味って先にも出てきたような。後志は今後、ココア味で売り出していくのかな?

ソフトクリームココアミックスと山中牛乳
 あとは国道5号、274号を通って帰宅。走行距離324km。昔なら「まだまだ野宿してでも走りたい」って思ってたけど、さすがにこの歳になると目が疲れて。
 やっぱマニュアル車はいいなぁ。運転していて楽しいもん。次はどこをドライブしようかな?次は泊まりで行っちゃおうかな。


エスニック日常的戯れ言

春の東京下町散策(12.4.14)

 ぼくの住む札幌はまだ凍える日々が続いているけど、東京では桜が盛りを過ぎたようで。そんな4月14日に、東京で散りゆく桜を追いかける散策に出かけたのだ。
 そもそもぼくやくや探・小山隊長の恩師であるKBさんが一線を退かれるということで、節目になにかしましょうかってことで企画した散策。営団地下鉄東西線・門前仲町駅のすぐ近くを流れる大横川で開催されている『お江戸深川さくらまつり』。河畔沿いに咲き誇る桜をライトアップしたり、花見船を出して桜を川面から眺められるという、なんとも味のあるお祭りではないか。これをメインに散りゆく桜、葉桜、これから咲く八重桜を眺め歩こうかと。散策ルートを練り、小山隊長に報告。
「言ってもKBさん70歳だよ。ぼくらのいつものペースに付き合わせるのは酷かもよ」
 そんな会話をしながら決めたルートが下図の青点線。隅田川沿いを歩き、清澄庭園で桜を愛で、お江戸深川さくらまつりに参戦するコース。ところが予定は大きく変わり・・・。

散策ルート図(クリックすると拡大します)


両国近辺拡大図(クリックすると拡大します)
 前日の13日に東京入り。20℃を超える気温にぐったりしたけど、それ以上に天気予報にがっくり。雨・・・。13:00集合で夕食は17:15に予約済み。4時間15分の間を埋めるべく、雨天用の企画を練り直したほうがよいか小山隊長に相談。
「まぁ、計画はしょって室内に入ればいいか」
 で、当日は案の定雨。準備万端のはずが、一転ノープランで散策スタート。
 13:00、東京駅日本橋口に集合。KBさん、たまたま上京していたかつてのぼくらの同僚OTOくんを従えて待っておりました。小山隊長も合流し、さていかがしたものか。なにせ都心の東京駅。雨もさることながら、ビル風が強く、なんとも肌寒いではないか。
「じゃぁ、地下に入ろう。東西線沿いに茅場町付近まで歩けるんじゃないかな?」
 早速地下で東へ向け歩き出す。も、大手町駅と日本橋駅は残念ながら直結はしておらず、いったん地上へ。日本橋駅最西端の出口を見つけ、再び地下に入ったりして。
 日本橋駅付近にある『COREDO日本橋』。名前は聞いたことあるんだけど、だれもなにを売っているところなのか知らない。ならば入ってみましょうかと足を踏み入れると、いきなり食品売り場に迷い込む。ここはスーパーマーケットなのか?レジを抜け奥に進むと、エントランスと受付嬢を発見。どうやら裏口から入ったみたい。エントランスに並ぶフロアガイドやらパンフをそれぞれに手に取る。
「どうやらレストランビルのようですな、ここは」
「なんか展覧会のチラシあるよ。展覧会で時間をつぶすってのはどう?」
「葛飾北斎展か。あれ?これって今日から開催だよ?」
「今日から開催ならすっごい混みそうだね」
「北斎展ってそんなに人気があるの?」
「そりゃもう。初日だったらまともに見れないんじゃないかな?」
「おれは年中ヒマだから、空いてる平日に来るよ」
 KBさんのありがたい一言がいただけたところで、COREDO日本橋をあとにする。東西線の地下道は茅場町までは続いていないようで、これからは地上を歩くことにする。でも、雨は降ってるしビル風は強いから、やっぱり屋内に入りたいところだよね。
 出口の案内で気になる表示が。”凧の博物館”。
「雨風しのげればOKだから、入ってみる?」
「あんまり興味湧かないけど、こんな機会じゃないと絶対行かないよね」
「では、いい機会ということで」
 凧の博物館って、誰が主管しているのだろうか?凧が産業として成立しているとは思えず、ましてや東京のー等地のひとつに博物館を維持できるほど凧産業協会が潤っているとは思えない。正月に凧上げなんて風習も今やほとんど見かけないし、スポーツカイトもお目にかかったことがない。あちこちに電線が張り巡らされた昨今、凧文化を守るのも容易ではないだろう。そのための博物館?凧の歴史とか古今東西の凧が展示されてるのかな?新潟の祭りで上げられる喧嘩凧や、一畳程ある凧、石川五右衛門が乗ったと云われる大凧なんて展示されてたりして。でも、やっぱり維持費とか金の工面が大変だろうなぁ。
 ところが、いくら捜しても博物館が見つけられない。
「オフィスビルのワンフロアに入ってたりするのかな?」
「でも、看板くらいは出てるでしょ」
「土曜だから休みとか」
「博物館のかき入れ時なのに?」
「オフィス街で平日しかやってないとなると、ターゲットは成人男子?サラリーマン?」
「仕事サボってー息つくメッカになってたりして」
「サラリーマンの憩いの場として繁盛してるとか」
 その憶測が正しかったかはわからないけど、凧の博物館はとうとう見つからず、ぼくらの屋内で時間潰しという目論みははかなく消えてしまって。
「日本橋見に行こうか」
 行先きが決めれず途方に暮れていたぼくらは、KBさんの提案に迷うことなく乗っかって、麒麟が佇む日本橋へと歩を進めるのだった。
 日本橋のたもと、川面へと続く階段の下に、一人の男性が立っていた。どうやら隅田川や周辺水路を巡る船の発着場のようで。興味本位で話しを聞いてみることに。今日は遊覧船が運行されているとか。川面から眺める東京も乙かなと。2時間―人2,000円也。でも、あいにくの雨のため、オープンデッキは透明ながらもビニールに覆われている。ちょっと臨場感にかけるかも…。同じ2,000円払うなら、晴れた日に乗りたいよねってことで、今回はパス。あてのない旅が続くことに。
 日本橋を渡り、あてもなく北上する。東海道ではない方へ、途中路地に入ったりしながら。雨はまだ降り続いている。
 地質調査業を生業としている(た?)ぼくら。その恩師であるKBさんは、東京の地質の生き字引たる方なので、「あのビルの調査やったんだよ」とか、「あの辺りの地下には」なんて話しがいつぱいで、さながらフィールド実習のよう。雨さえ降っていなければ、傘さえさしていなければ、きっちりメモして勉強するところなんだけど、残念ながら今回は。それにしても、この辺りはマンションやら商業ビルやらの建設が盛んで。Payできるのかと不思議に思ってしまう。あるところにはあるんだな、金。もしかしたら建設中のビルの一つは、休業中の凧の博物館かもしれない。
 実は東京音痴のぼく。地図も持たずに歩いているので、何処を歩いてるのか見失しなってまして。「ご自慢のスマホはどうした」って?雨降ってるから。ぼくの、防水仕様じゃないし。
 JR神田駅近くの高架をくぐり少し歩くと、靖国通りと交差する青看板を発見。左に行くと九段下、右は秋葉原。
「これって14号になるやつですか?」
「そうだよ、錦糸町の駅前を通ってる道」
「じゃあ、浅草橋の南側も」
「通るよ」
「ってことは、ぼくの泊まってるホテルの横も…」
 このまま右折すると、今朝ホテルから本日の出発地・東京駅までブラブラと歩いて行ったので、ぼくにとってはぐるりとー周歩くことになる。個人的には本日の散歩の軌跡が閉じてしまうのは口惜しい。しかし、このまま直進すると最終目的地である門前仲町は遠のくばかり。ましてや左折なんて…。
 当前ではあるがここは右折し、再び山手線の高架をくぐる。新設中の山手線(?)の橋桁を眺め、客を拾うために強引に停車したタクシーを罵倒するクラクションを耳にする。建設中のビルもそうだが、東京には完成形がないようである。絶えずなにか新しいものを作り続けている。それゆえに人が集まるのか、はたまた集まった人を養うために作り続けるのか。
 ちょっと哲学的なこと書いてみました。これも春の珍事ということで。
 ぼくの宿泊ホテルを横目で見て、一同隅田川にかかる両国橋を渡る【上記拡大図@】。春のうららの隅田川〜
です。残念ながら、桜散る雨模様だったけど、川面の中央に散った桜の花びらが筋を作って流れていて、そこに確かに春が訪ずれ、過ぎて行ったことが感じられ。
 隅田川を渡りきったところにあるトイレでひと休み【上記拡大図A】。せっかくだからと、用を済ませすっきりしたところを写真に。
 このまま隅田川の川縁(隅田川テラス)を歩き下ろう思ったんだけど、どう捜しても川縁に出る通路が見いからない。でも、川縁には〇〇さんの暮らすダンボールハウスがあるので、行けるハズなんだけど…。
 トイレ付近に設置された案内地図で確認すると、地図には史跡や文化財の表示がたくさん。隅田川の右岸、JR両国駅の南側はかなり有名な散歩コースだったのだ。誰ひとり知っちゃいなかったけど、雨がもたらしたノープランの奇跡。こりゃもう歴史を感じに行くしかない。隅田川テラスはまた今度。

の〜ぼり〜、くだ〜り〜の〜

川の中央に見える白いラインが桜の花びら。延々と繋がり・・・

スッキリしたところで1枚
 なんだか住宅街っぽい小道を入り、最初に見えるのが”回向院”【上記拡大図B】。由来だなんだはよくわからないんだけど、どうやらここは動物のお寺みたいで。犬、猫、小鳥など、いろんな動物の碑が建てられている。お父さんよりもペットのほうが大切に扱われる今日この頃、わが子同然のペットを弔う人も多いのだろうか。
 ここで発見がひとつ。猫塚の隣に見つけたのは、なんと『ねずみ小僧の墓』。ねずみ小僧って実在したの?それにしても動物繋がりだからって、回向院にお墓だなんて。しかも天敵・猫の隣に・・・。ねずみ小僧の墓の前には石が置いてあり、「こちらをお削りください」の案内も。そういえば、森の石松の墓の欠片を持つと運気が上がるとかあるけど、ねずみ小僧の墓にもなにかあるのかな?で、本体削られると大変だから、手前に削り用の石を。いったいなんの効果があるのだろうか?
 近い将来、猫ひろしがここにまつられる日もくる?


回向院のメインシンボル?

ねずみ小僧の墓
 東側に歩を進めると見えてきたのが”吉良邸跡”【上記拡大図C】。あの『忠臣蔵』の舞台です。「おのおの方、討ち入りでござる」でござる。まさか吉良邸が両国に、しかもノープランの道中にあるなんて。これはKB内蔵助に従い、総勢4名で討ち入りしなくては。まずは物見役・OTOに邸内の様子を探らせると、
「中は広くないのですが、現在観光案内で賑わっている模様です」
 ならば、それらの者が退散し、邸内が落ち着いたころに討ち入りしましょうかと。
 団体さんが退去し、中の様子が静かになったところで、いざ突入。目指すは吉良上野介ただ一人!あっ、見〜つけた。
 赤穂四十七士についてはテレビや映画でよく聞くんだけど、討ち入られた側の吉良家家来についてはあまり語られることはないじゃない。なので、家来二十士の石碑を見たとき、知られていない史実を垣間見たような気がして。ここにこなければわからないことだよね。
 ここはかつての吉良邸の一角のわけで、本来はもっと広い範囲が吉良邸だったはず。ってことは、この近所の人々は吉良家から土地相続を受けたの末裔なのかな?
 邸内にはかつての吉良家の繁栄をしのぶように、”昭和元禄八重桜”がひっそりとその蕾を開きかけていたのだ。「昭和で元禄?」
 ちなみに、近所にある駐車場の名前は・・・【上記拡大図D】

KB内蔵助と小山安兵衛に物見報告をするOTO

吉良上野介発見

吉良家来二十士

平成の時代に咲きかける”昭和元禄八重桜”

見事、討ち入りを果たしたでござる


このネーミングはありですか?
 次に見る史跡は”芥川龍之介文学碑”【上記拡大図E】。かの文豪の文学碑は、両国小学校の角にひっそりと立っている。どうやら彼はこの小学校を卒業したらしい。文学碑には短編「杜子春」の一節が刻まれている。不勉強なぼくは「杜子春」を読んだことがないのでわからなかったが、文学碑の前に置かれた毘沙門天(?)も「杜子春」にちなんだ由緒あるものなんだろう。
「違うよ、単なるイタズラ」
 なるほど。

毘沙門天(?)は「杜子春」に登場しない?
 両国小学校の隣にある公園はとても由緒正しいみたい。ラジオ体操広場があり、ラジオ体操の記念碑が建てられている【上記拡大図F】。「広い心、健やかな体」。ここはラジオ体操発祥の地なのか?しかし、記念碑に説明はなく、なにゆえこの公園にラジオ体操がフューチャーされているのかはわからずじまい。
 このラジオ体操広場に隣接しているのが、”勝海舟生誕の碑”【上記拡大図G】。維新の立役者の一人・勝海舟がここで生まれたなんて、なんか歴史ロマンを感じるのだ。そう思い、碑を眺めていると、後方フェンスの向こうになにやら目立つ赤いポスター。「なになに?」と目を凝らすと『生誕の場所で勝カレー』。上手いっ!って、お前ら偉人をおちょくってるだろ?しかも横にラジオ体操広場なんて作っちゃって。これじゃ勝先生が安らかに眠れないだろうが。
 えっ?墓じゃないって?

毎朝6:30になると体操マスターが登壇するのかな?

「新しい朝が来た」ではないのが少し残念な記念碑

桜が彩る生誕の碑

勝先生も舌鼓!しない、しない・・・
 時間も3:00PM過ぎということで、金沢から参戦のOTOはここでお別れ。両国駅までお見送り。ついでに雨風にさらされ冷えた身体を温めようと、駅前のDOUTORでコーヒーブレーク。ほっとした〜。
 両国駅から靖国通り(京葉道路)へ向かう途中、マンションの谷間に咲き誇る八重桜を発見。きれいだね。

やっと出会えた満開の桜
 あとは清澄通りを南下し、門前仲町を目指すのみ。さすが両国に近いだけあり、清澄通り沿いは力士御用達の超ビッグサイズの衣料店が点在する。その前を通るたびにKBさんが一言。
「岡本、買って帰らなくていいのか?」
 いやいや、確かにぼくは太いけど、LLもしくは3Lで十分ですから。
 森下界隈に来るのは初めて。こちらも下町の雰囲気満載で、5時前だというのにもう開いている飲み屋さんがちらほら。今度森下界隈飲み歩きもありかな?
 うち一軒、この時間から超満員の店があって。驚いて小山隊長に確認したところ、
「ここは超有名店だから」
 『山喜利』さん、覚えておこう。
 少し歩くと、”芭蕉通り”なる通りを発見。
「そうそう、この辺りは松尾芭蕉縁の地で、記念館とか句碑があるんだぞ。行ってみるか?」
 KBさんのおすすめとあらば行ってみるでしょ。でも、食事会の予約の時間があるので、記念館はまたの機会に。芭蕉通りは桜並木になっていたけど、すでに散っていたのが残念。でも、道路は花びらでいっぱい。たまに通る身としては風流なんだけど、あちこちにある花びらでいっぱいのゴミ袋を見ると、そこに住む人は大変なんだろうなぁ。
「桜の木には毛虫も付くしね」
 芭蕉の句碑がある芭蕉庵史跡展望庭園は小名木川と隅田川の合流部に位置し、隅田川を見下ろすようなロケーション。奥の細道の起点とも言われる場所で、細い石段を登りたどり着くその一角は、ビルが乱立する現代にあっても静寂を感じる。隅田川右岸や下流の月島、向島は再開発が進むのに対し、この界隈はまだ下町情緒がたっぷり残っている。
 芭蕉庵史跡展望庭園へ登る石段には門扉が付いていて、閉門時間は16:30。閉門ぎりぎりに入り、芭蕉像とご対面。いろんなHPを見ると、芭蕉さんは下流清澄橋を眺めてるってあるけど、下流は見てないよなぁ。ぼくには奥の細道へと続く隅田川上流を見据えているように感じたんだけど、その方が浪漫を感じない?
 すぐ近くにある芭蕉稲荷神社はもうちょっとおしとやかな方が風流を感じられるんだけど。

芭蕉庵史跡庭園へ続く石段

芭蕉像が見据えるのは、かつて旅した奥の細道ってことにしませんか?

入り口近くの句碑、なんの句だったやら・・・

庭園から見る清澄橋。芭蕉さんは見てないけど

芭蕉稲荷神社。幟の多さに入ることを躊躇する
 江戸時代、江戸と下総をつなぐ物流の要のひとつだった小名木川は、人工的に作られた川(運河)だけに東西一直線。ぼくの好きな都筑道夫の小説『なめくじ長屋』シリーズでは”女が泣く川”としてしばし登場する。ここがそうなんだ・・・って思うと感慨深くなる。
 当初の予定ではのんびり桜を眺めるハズだった清澄公園と清澄庭園。どうやら桜は散り果てたようで、庭園のほうは時間外(16:30まで)で入園できず。どんな庭園かと案内板を見てみると、三菱財閥が寄進とか。小石川辺りは知っていたけど、清澄までもが三菱とは。岩崎弥太郎、恐るべし。
 そこからはまた適当に、なんか商店街がありそうな道を入ってみると、霊厳寺というでっかい寺を発見。
 霊厳寺の門前にたたずむ墓碑に刻まれた名前「松平定信」。聞いたことはあるんだけど、なかなか思い出せない。幕末の会津藩主ではないし、家康の側近でもないし。ましてやNHKのアナウンサーでもない。でも、松平姓なんだから、徳川家に近い人のハズなんだが…。
「あれだよ、改革した人」
「吉宗でなく?」
「天保だっけ?享保だっけ?」
「思い出せない」
 後で調べたら、寛政の改革だったんだけど、どんな改革だったかはまるで記憶になく…。なにせ30年程前に習ったことだから。ともあれ、今の世に立派な寺と墓が残っているんだから、きっと立派な人だったに違いない。それにしてもこの霊厳寺の広いこと。23区内でこれだけ広いと、税金もお高いのでは?
 まったく庶民の考えることときたら…。霊厳寺を出ると、筋向いに満開に散き誇る八重桜を発見。これこれ、今回の散策に期待してたのはこの景色。こちらは神社のようで、赤い鳥居と枝垂れかかった桜がとてもきれい。
「おかもっちゃん、ここ出世不動尊だって。おかもっちゃんの出世を祈って写真撮ってあげるよ」
 小山隊長に促がされ、出世祈願の一枚。これで近々ハマチから鰤に格上げされるかな?少し歩いて重大なことに気がついた。お賽銭を払ってお祈りしていない。さすがに桜の写真を撮しただけでご利益を与える太っ腹の神様はいないだろうから、『岡本・鰤昇格』はまだまだ先のことのようで。

松平定信公の墓

これが霊厳寺。右手にスカイツリーが見えるのよ

出世不動尊と八重桜。これがきれい

で、出世できそうにない男

堀に沿って咲く桜
 あとはひたすら食事会の会場を目指すのみ。小雨降る悪コンディションども、4時間歩くと喉も渇くというもので。途中飲んだコーヒーは早々に気化したみたいだし。
食事会の会場は門前仲町と木場の中間に位置する『ふく田』という日本料理店。恩師のRe:スタートを祝う席なので、普段はあまり食べられないものをと、『食べログ』調べて選んだー店。予約した旨を伝え入店。小規模店で雰囲気がよく、落ち着いて話しができる感じ。その上、料理が美味しいとなると、酒量の少ないKBさんも楽しめる、本日にぴったりのお店じゃないですか。
 お通しは 。視覚でも楽しめるー品(2品か)。
「お料理の写真、撮ってもいいですか?地元の友人に自慢したいので」
 最近、飲食店での写真撮影マナーなるものがメディアで扱われている。食事に来ている他の客の写真を撮したり、迷惑を与えるハシャいだ撮影はOutだと思うが、フラッシュを使わず同席者や料理を撮影するのは問題ないとぼくは思う。でも、初来店のいい感じのお店なら、心証を悪くしたくないって思うじゃない。しかも、ぼくの“地元”はある意味ネタ振りでもあるし…。
「構いませんよ。どうぞお撮りください。岡本さん、どちらからいらしたのですか?」
 ご主人、こちらの意図を理解したナイスなご対応。
「札幌です」
「わざわざ遠くから、ありがとうございます。みなさん札幌ですか?」
「いえ、こちらは東京です。私は埼玉」
すかさず小山隊長がフォロー。ぼくらの連携はいつだってバツグン。
「では、今日はどのようなお集まりで?」
「こちら(KBさん)はぼくたちの恩師なのですが、この春に退職されまして。そのお祝いというか、お疲れさまを込めて、最後に飲みましょうということで」
「最後じゃないぞ。これからも一緒に飲みに行くぞ」
 KBさんのツッコミに、ちょっとうるっときてしまい、すかさず小山隊長がフォロー。
「今日はひと区切りの宴です」
「では、存分にお楽しみください」
 そうです。今日はひと区切り。これからまた新しいお付合いが始まるのです。
 ビールで乾杯すると、予約時にお願いしていた刺身盛合せがテーブルに。なんとまぁ豪華なこと。マグロと赤貝と・・・。まぁ、写真を見て頂戴。とても美味しかったのだ。他にも改めて注文した料理がテーブルに運ばれてくる。これがね、どれも美味しいのだ。とくにド肝を抜かれたのが、牛ウニ巻き。ウニを牛刺しで巻いちゃうって。肉の王様と海の幸の帝王の共演。野球で言うならON砲、プロレスならばBI砲(個人的にはハンセン・ブロディだけど…)。阿藤快でも彦麿呂でもないので、うまいこと表現できないけど、一言で言うと「美味しすぎる」。完全KOです。
ぼくと小山隊長の飲み方って、先にある程度料理を頼むとあとはひたすら飲み続ける。酒があまり強くないKBさん、手持ち無沙汰…いやいや、口元無沙汰じゃなかったかな?
 

毎日手書き?のお品書き

お通しは漬けマグロの握り蕪

豪華刺し盛り、これが美味い

ふく田名物、牛うに巻き

あんこうの唐揚と新筍の根菜煮

小山隊長(左)とKBさん(右)
 そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎて行き、門前仲町の駅で散策終了。当初の予定とは大きく変わり、花見船にも乗れなかったけど、歴史に触れる楽しい道中でした。歩いた距離は12km。で、一番足元に余裕があったのが、KBさんだったりして。
 なにはともあれ、これからも一緒にお遊びいただけるということなので、次の機会は晴れを祈って。



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