2000年、naoto-ok的PLAY



 えっ?34本も観たというの?我ながら驚き。
 2000年の傾向は一度の上京で2〜3本の舞台を続けて観てたこと。東京では毎週のように面白い芝居が上演されているけど、そうそう上京できるわけでもないので、一度の上京でたくさん観たいと。でも、1日に2本以上は観ないようにしてるんだけどね。
 そして今年の象徴は狂言。「古典=古くさい」という考えが頭のどこかにあったんだけど、実際に観てビックリ。こんなに面白いものなのか・・・。すっかりハマって、4本も観てしまった。特に野村万作・萬斎グループが好き。世界のコメディに通じる要素たっぷりでいて、新しい試みにも次々と挑戦していて、これからどんな進化をしていくか楽しみです。
 残念だったのは我が心の師・三谷幸喜の「オケピ」を観逃したこと。チケットが獲れなかったのよ。評判がよかっただけにくやしくてならなかった。
 そこで2000年のBEST5を選出してみます。順位はとてもつけにくかったんだけど、断腸の思いでTOP5を。


第一位 NODA-MAP番外公演「農業少女」
      〜 2000.9.10 シアタートラム 

 「理屈っぽいんだよな」。野田秀樹に対するそんな偏見がなくなった作品。いや、確かに理屈っぽかったんだけど、突如として訳のわからない精神世界に飛んでいくことなく、すっごく面白かった作品。深津絵里がかわいかったんだな。


第二位 劇団☆新感線20th.Anniversary豊年漫作チャンピオン祭り・秋味R
       古田新太之丞・東海道五十三次地獄旅「踊れ!いんど屋敷」

      〜 2000.11.26 新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)

 初めて観た新感線の舞台。こんなに派手派手しく、こんなにやかましく、こんなに馬鹿馬鹿しく、こんなに面白いとは知らなかった。この楽しさは病み付きになりそう。

第三位 JOVI JOVA「Monkey Circle」
     〜 2000.3.12 青山円形劇場

 こちらも初体験のジョビジョバ。予備知識がほとんどないまま観に行ったんだけど、脳にジョビジョバの刻印をしっかりと刻み込まれてしまった。これからがほんと楽しみ。


第四位 THE CONVOY SHOW「新・タイムトンネル」
     〜 2000.7.3・4 新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)

 プロ集団のさらなるステップ。いまのままでも物凄いというのに貪欲で、新しいものを取り入れようとする姿勢には脱帽。STORYもほのぼのとしながら心に染みました。エンターテイメントです。


第五位 イッセー尾形
     「最後のジャンジャンをそのままに」
     〜 2000.4.30 原宿クエストホール
     「21世紀とまらない生活 イッセー尾形版 IN 新潟」
     〜 2000.6.9・10 新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)

 イッセー尾形ものを2本まとめて5位にしました。同じネタもあったことなので。それにしても、あの観察力はすごいなぁ。一人芝居にとどまらず映画・ドラマ・小説・イラストにいたるまでの活躍は、あの眼だよなぁ。尊敬しています。


第五位 野村萬斎
     「利賀・新緑フェスティバル 2000」
      〜 2000.5.3 新利賀山房
     「りゅーとぴあ劇場狂言Vol.1」を観る(00.11.20)
      〜 2000.11.20 新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)
     ”電光掲示W”「もも・なすび大合戦」狂言会
      〜 2000.12.15 アートスフィア

 同率5位ということで、野村萬斎の狂言を3本まとめて。演目の前にワークショップを行い狂言の面白さを解説するという手法は、古典を見慣れないぼくらにとってはとてもわかりやすいものでした。観る価値大です。


 で、今年はというと、新潟の劇団にも目を向けていこうと思っている。昨年末のカタコンベはいまいちだったけど、違った手法でがんばっている劇団がまだまだあると思うのよ。
 以上、総括でした。


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