今年もひとりで漕いできました。
自己満足の報告です




 今年の夏休みシットオントップ遠征はどこにしようかとあれこれ思い悩んだのだけれど、夏休みの後半を東京で過ごすことと、去年の失敗を踏まえて、再度奥利根湖へ行くことにした。
 去年は何を失敗したのかというと、奥利根湖の大きさを見くびっており、一周する予定が全然回れなかったということ(詳細はこちら)。いや、ほんと大きかったって。大きさだけなら中禅寺湖なんてメじゃない。でも、ダム湖ということもあり、地形が入り組んでいる。大小さまざまの沢が流れ込んでおり、その注ぎ口が入り江状になっていて、シットオントップで探検するのが面白い。湖の大きさを忘れるくらい、好奇心をそそってくれる。
 今年は万難を排して挑んだつもりだったけど、いきなり雷を伴う大雨。管理人のおじさんの
「多分晴れると思うよ」
を信じて、じっと堪えると見事青空がっ!
 今回は大小合わせて2回エントリーして、奥利根湖を楽しんできたのだ。
 何たって魅力は支流が注ぐ入り江の探検。漕ぎ進むたびにつぎからつぎへとい現れる。岩や礫主体の所や、小さい砂礫が堆積して浜のようになっている所、滝のように急傾斜な流れなどなど。そのひとつひとつに艇をすすめいれ、感慨深げに眺めたり、上陸したり、休んだり。
  
 上陸でき、かつ広い浜ではキャンプをしている人もいる。その多くはモーターボートで荷物を運んで滞在するという、なんとも豪華なキャンプだそうで。でも、大雨が降るとたちまち水位が上昇し、床上浸水の危機が訪れるそうです。また、砂礫の堆積も緩いため、雨が降ると崩れたりガリーができたりするそうです。到着のときに降った大雨のときも、
「いやいや、危なかったよ。」
だそうで。ちなみにダム駐車場意外でのキャンプは禁止されています。
 入り江の探検は面白いけど思わぬ弊害も持っている。それは、次々と探検していくうちにえらい遠くまで漕ぎ進んでしまうこと。
「今回は最後(最奥)までっ!」
と決意したエントリーならしかたがないけど、
「夕方まで」
といった時間を区切ったエントリーの場合、ひどい目に会う。注意されたし。
 今回は2回目のエントリーで北東奥(利根川合流部)を目指した。今にして思うとただ普通に漕いで行くだけでもかなりの距離で時間を要するというのに、入り江を全て探検したものだから、時間と体力を使いまくり。4人家族のカヌーにもあっさり抜かれ、へとへと。
 しかし、舟でなければ見ることのできない滝や景色は見られたし、溺れていたくわがたを助けてあげられたので、気分は爽快。

  

 決してやらせではありません。

 やっと一番奥にたどり着いたら、そこにはシットオントップに乗った人が。シットオントップってなかなか珍しく、お互いめったに会わないということもあり、写真の撮りあいとしばし談笑。彼(名前は知らない)は奥利根湖に毎年来ているそうで、キャンプ道具一式をシットオントップに積み込んで、湖畔の浜で3〜4泊するそうだ。ぼくにはできない。奥利根湖のことやシットオントップのことをいろいろ教えてもらう。そういえばサークルに入っているわけでも、ショップに通っている訳でもなく、独学自力でここまでやってきたので、とても参考になった。
「ありがとう!・・・(名前が・・・)」
 
 帰路はつらかった。なにせ体力は残ってないし、日焼けで身体が痛い。そのうえ向かい風と波が出てきて、くじけそう。それでもまだは入っていない入り江は探検し、漕ぐ。とにかく漕ぐ。
 おかげさまで無事帰り着くことが出来たけど、6時間漕ぎっぱなしというのもさすがにつらかった。身体ぼろぼろ。
 そういえば、幽の沢山にはまだ雪が残っていたなぁ。この時期にまだあるということは、万年雪になるってことかなぁ。
 テントサイトに戻ってから全ての荷物を車に積んで出発するまでに2時間半もかかったのだ。
 片付けをしていたら、隣にテントを張っていた父ー息子連れのお父さんが、
「今日帰っちゃうんですか?」
と声をかけてくれた。ずーっと小学校低学年の息子の相手ばかりだったので、たまには大人と話したかったようだ。
 あぁ、それにしても、1週間くらいいても楽しめる湖だぞ。ほんとは帰りたくはないのだけれど、サラリーマンの悲しい性なのだ。
 とはいえ、一人でキャンプするときってぼくの飯は質素だから、これで1週間過ごすのもいやなんだけどね。
 Yas飯作りに来てくれないかなぁ。
 そして最後はお約束の、日焼け足。帰りに寄った温泉で痛いこと、痛いこと。



奥利根湖ひとり漕ぎ TOP PAGEへ








奥利根湖
2000.8.2-3
ひとり漕ぎ