エスニック

日常的戯れ言2011

毎日の生活の中の戯れ言を掲載しています。


珍クンと行く、道央ぐるり旅(11.8.21)

 この夏も結局忙しくて、心の洗濯ができなかった。愛車・珍クンとの旅も、道東遠征以来ご無沙汰だし。だから、今朝目が覚め青空を見たら、無性に一緒に走りたくなって。
 夏だから海に行くつもりだったんだけど、時期だからウニ丼食べに行こうと思ったんだけど、『北海道Walker』読んでたら『ヤマメ』ってあってさ。ウニ丼はあちこちで食べる機会あるけど、ヤマメはあんまりないじゃない。なんか無性に食べたくなって。「道の駅 樹海ロード日高」で本日開催の『2011年 日高「夏」の味覚フェア』を目指してGo!
 まずは国道36号線を南下。普通なら274号線で一直線なんだけど、ちょっと行きたいところがあって。
 まずは「道の駅 ウトナイ湖」へ。ここの北寄玉が食べたくなってさ。以前、物産展で食べた味をもう一度味わいたくて。4玉250円、8玉450円。ついでにウトロ湖に飛来している白鳥も眺めて・・・。白鳥ってこの季節だったっけ?

北寄玉。左列バター醤油、右列マヨネーズ

ボンちゃんがいっぱい・・・
 次なる目的は平取町の洋食屋さん。厚真門別道路の現在の終点、日高富川ICを左折し、沙流川沿いに上がって行くと、お目当ての洋食屋さんは【準備中】。どうやら今日は休みだったらしい。平取牛、食べたかったなぁ。

沙流川を眺めながらドライブ

青と白と緑。気持ちいい
 なげいてもしょうがない。本来の目的である『2011年 日高「夏」の味覚フェア』に参戦しようではないか。
 「道の駅 樹海ロード日高」に到着したのはちょうど12時。人の入りはそこそこだけど、これから増えそうな気配。ヤマメ・・・焼いてる焼いてる。タコの串焼きも旨そう。地元のイベントって感じがすごいして、ほんわかムード満載。
 ヤマメとか岩魚とか、川魚の塩焼きって大好きなんだけど、魚の地の味をきちんと楽しんでいるかと言われると、焼いた粗塩の味が真っ先に思い出されるのはなぜだろうか?もしかして、ただの塩好き?

規模は小さいけど、アットホームなオラが町のイベント

ヤマメの塩焼き。柔らかくて、頭〜骨〜尻尾まで完食

タコの串焼きも柔らかくて旨かった

一番人気のお好み焼き。日高の野菜がいい感じに蒸されて、甘みあり
 すごい目玉があるわけではなかったけど、食べた3品はどれも素朴で美味しかった。
 時間が早かったこともあるんだけど、このまま帰るのはなんとももったいない。せっかくのドライブだもん、もうちょっと足を伸ばしてみるか・・・ってことで、富良野に向かって走り出す。
 途中、道を間違えたんだけど、そのおかげで人生初のヒグマに遭遇。「おやっ」と思い、車を降りる。間近に行くのは躊躇されたので、カメラをズームアップしてパシャリ。大きさから考えるに小熊みたい。なんかかわいかったけど、怒ると怖いんだろうなぁ。よく、「お前なら熊に勝てる」って茶化されるけど、冷静に無理だと思うんだよね。現場でなくてよかった。

あれ?尻?

正面から見た顔は愛嬌あるけど、爪がすごい

歩く姿は貫禄あり
 カヌーが盛んだというかなやま湖にちょっと寄り道して、状況視察。天候がすぐれず大粒の雨が降ってきたこともあり、カヌーはほとんどいなかった。結構のっぺりしたフィールドって印象かな。
 途中から前を行く車の荷台から、時折コチラに見せる愛くるしい笑顔。もしかして君は、ぼくの息子かい?
 いよいよ富良野に到着。さてとここではなにを食べようか・・・。今度富良野に行ったときのためにと『富良野・美瑛はぐれ旅』なる本を購入していたんだけど、まさか今日来ることになるとは思ってもいなかったので、家に忘れてきた。ホント、ノープランだったので、『北海道Walker』に載っていたカレー屋へ。
 『魔女のスプーン』。店を見つける前に駐車場を見つけたので、とりあえず珍クンを停める。見渡す限りカレー屋は見えないのに、カレーの香りが駐車場にぷんぷん。その匂いをたどって店に行く。15時前だけどお客さんがいっぱい。
 おすすめの『わがままセット』を注文。ミニスープカレーと好きなルーカレーを選べるのだ。そこで、ルーカレーに納豆チーズカレーを選択。普通のカレーセットは1260円なんだけど、納豆チーズカレーと野菜カレーは+200円。
 ここのスープカレーはライスがスープの中にあらかじめ入っている。スープカレーって、食べ方に悩んだりするけど、これなら悩まないでOK。しかも、ライスにカレーが染み入り、チーズが絡んで・・・美味しい。ルーも納豆は粘りなく、ビーンズ状だけど、イカ墨チーズがとろけて絡み、美味しいじゃないですか。
 それと、ラッシー(夏季限定400円)も美味しかったので、来店の際はぜひ。

珍クンもカレーの香りに包まれました

食べ終えて外に出ると、【本日終了】

黒い四角がイカ墨チーズ。徐々にとろけていい感じ
 さらに『北海道Walker』に載っていた新名所フラノ・マルシェへ。そういえば今日はまだスウィーツを食べていないではないか・・・ってことで、ソフトクリームのミックスを。オレンジと白のツートンカラー。このオレンジ、なにかわかる?実はニンジン。これが甘くて美味しい。ニンジンのアイスって初めて食べたけど、これは病み付きになりそう。

ニンジンは盲点だった
 後はすんなり桂沢湖を回って帰ってきまして。走行距離およそ400km(ちゃんとみてなかった)。いやいや、久々に走ったなぁ。つぎはどこを走ろうか・・・(もう決まってるけど)。


珍クンと行く、道東ドライブ(11.4.29-5.1)

 冬の間、すっかりドライブから遠ざかっていたので、このGWはなんとしても長距離ドライブに出たかったのだ。珍クンもさびしがっていたことだろうし。
 どこに行こうかいろいろ悩んだんだけど、やっぱりこれまで行ったことのないところがいいじゃない。道南は仕事で行く機会が多いし、道北はまだ寒いだろうから・・・。ってことで、今回は釧路を拠点に道東をドライブしてみよう。ホントは知床も行きたかったんだけど、2泊3日じゃ回りきれそうもないから。ちょうど釧路で安い宿(ビジネスホテル)も確保できたし。
 ってことで、道東ドライブの報告を以下に。
 マウスを地図のところに持っていくと、ちょっとUPになります。

【初日(4月29日)】
 前夜、結構な量の酒飲んだんだよね。二日酔いの典型パターンで、朝早くに目は覚めたんだけどさ。どうもなかなか行動に移れない。カーテンを開け、青空を確認。新聞を読みながら、だらだらと今日の工程を考える。昼飯は帯広で豚丼は決定事項。あとは適当に行き当たりばったりで。

 10:25、出発。ガソリンを満タンにし、マイカントリーロードを東へ進む。もちろん(?)先祖の墓も親戚の家々も素通りさ(威張るな)。
 天気晴れてたのに、夕張あたりから雨模様。日高峠あたりで道東道占冠ICを利用する車で渋滞に。無料化社会実験がまだ続いているから。
 帯広に入ると雨もやんだんだけど、たっぷりと泥水かけられて、珍クンすっかり泥だらけ。なんだかんだいって目的の『ぶた丼のとん田』に着いたのが13:45。
 後輩・☆山が推薦する『とん田』。着いて驚き、昼飯時を過ぎているというのに、そこにはまだまだ長蛇の列。腹は空いていたけど、ここで逃げてはダメだと思い、ぐっとこらえて最後尾に。結構時間かかったなぁ。入り口のすぐ近くまで到達すると、換気扇から排出される豚丼のたれの香りが直撃。空腹感を一層高めてくれる。これは反則だよ。ようやく店内には入れたのは14:40。注文は並んでいるときに聞かれていたけど、店に入ってからも少しかかったので、トータルで1時間くらいの待ちかな。
 今回注文したのは豚バラ丼のライス&肉大盛り(680+100+150=930円)。肉大盛りにすると盛り付けがきれいになるので、写真写りがいいのです。もちろん腹ペコだし。

とん田の豚バラ丼、ライス&肉大盛り
 いやぁ、美味い。この脂身がたまらない。デブの素だね。それにしてもライス&肉大盛りはかなりのボリューム。15:05、店を後にしたときはもう、ぽんぽんパンパン。
 あとは釧路へ向け車を走らせる。池田〜本別を回り、白糠で太平洋にご対面。釧路には18:15に到着。走行距離は348km。

雨上がりの田舎道。空がきれい

道中、通算3000km達成

雲間から差し込む光
  昼飯がすごかったためか、なかなか晩飯のことを考えられない。そうだ、初日か中日の夜にと目を付けていたつぶ焼き屋なら、適度な量でいいかもしれない。ってことで、釧路の夜の街に繰り出した。
 とにもかくにもぼくはつぶが好き。つぶ焼きだけで勝負しているこのお店は、ぼくにとってなんとも男前のお店といえる。カウンターに座り、おもむろに注文する。
「つぶ焼きふた皿とビール」
 ひと皿5個だけど・・・と心配する店主に「大丈夫ですよ」と微笑み、つぶ10個を食べにかかる。これがなんとも美味い。醤油ベースにみりんの入ったたれが絶妙。こいつはビールが進むであります。ついついビール(ジョッキ)もおかわりし、気づけばまたもやぽんぽんパンパン。

こいつはまったく、ぼく好みだぜ。
 ホテルに戻り、地図とにらめっこ。中日のコースを考える。天気も予報ではいいみたいだし、摩周湖まで回っちゃう?釧路湿原も闊歩しちゃう?

【中日(4月30日)】
 8:30にホテルを出て、車を立体駐車場から出して驚いた。ものすごく泥だらけ。せっかく目立つCuteな車なのに、こんなんじゃかわいそ過ぎる。ってことで、コイン洗車場を見つけて洗ったりして。まぁ、今日はいい天気だし、楽勝だろう・・・って思ってたのが間違いだった。道東って広い。舐めてかかると痛い目に会う。ただ長距離を走りたいのか、名所をじっくり見たいのか。目的をはっきりしないとダメなのね。
 まずは厚岸でカキを食べようと、東へ進路をとる。でも、ただメインの国道44号を走るのは味気ないと、道道142号を選択。これが結構遠回りだった。30分くらいで厚岸に着くと思ったら、1時間かかったもん。それはそれで楽しいんだけどね。
 地元の漁協が経営しているA-ウロコ。水産マーケットといったところなんだけど、電子レンジが常設してあり、新鮮なカキをすぐ蒸して食べることができる。ってことで、まずはカキ選びから。
 カキの種類は「カキえもん」と「マルえもん」の2種類があり、どちらも稚貝から厚岸で育てているんだそうで。でも、育て方に違いがあって、「カキえもん」は生カキに、「マルえもん」は蒸しカキに向いている・・・って、お店の方が教えてくれた。生も蒸しも食べたいので、「カキえもん」の3L(160円)と「マルえもん」のLL(150円)を購入。さっそく調理して食べるのさ。
 これが当たり前だけど旨いんだな。本場の味をそのまま胃袋へって感じ。生カキは剥くのに苦労し店員さんにお願いしちゃったけど。

水槽にはカキがいっぱい

マルえもん2個(蒸し)とカキえもん1個(生)

毛ガニは1匹1匹にタグがついている。
 ちょっと遅めの朝食を済ませたら、またも海岸沿いの道(道道123号)をドライブ。海岸沿いと言いながらも高台を通過するので、直接海を眺めることはないんだけど、気分ね。海岸沿いを走っている気分が大事なのよ。
 このあたりの海岸って、やっぱり普通の海岸線とは違う。湿原が広がる海岸線。いかにも低地ってところに、大きな川がこれでもかってくらい蛇行し、そのほとりに民家が立っている。それがすごく雄大って感じがして。

琵琶瀬展望台PAから見た霧多布湿原
 続いて紹介するのは霧多布岬。とにもかくにも風が強くて、展望台に上ったらあおられまくり。落ちるかとハラハラしちゃった。

急崖つづく霧多布岬
 気づけば時はちょうど正午。朝食が遅かったから腹はまだ空いていない。昨夜立てた計画とおり、昼飯は納沙布岬で食べようか。ってことで北太平洋シーサイドライン(道道142号)をひたすら東へ。ところがこれがまた予想外に時間がかかった。13:45に納沙布岬に到着した頃には、すっかり腹ペコ。でも、本土最東端にはどうしても食べたかった「さんま丼」が待っているんだから。
 ところがっ!肝心の鈴木食堂が閉まっている。「食べログ」に無休って書いてあったのに・・・。まだ営業時間のはずなのに・・・。

納沙布岬、これが今行くことができる日本の最東端

あのアーケード、なんて名前だっけ?

鈴木食堂が閉まってる。貼り紙もないなんて・・・
 ただでさえオシ気味だった計画が、ここで大きく狂ってしまった。どうする?なに食べる?でも、この近所の観光店に入るのは抵抗あるなぁ。やっぱり根室市街まで戻って、根室市民のソウルフードを食べることにしようかな。
 ってことで、納沙布岬を一周するように根室に戻る。Webで調べたところによると、エスカロップは「モンブラン」というお店が発祥だけど、「モンブラン」は倒産して今はないそうだ。そこで、「モンブラン」の流れを汲む店のひとつ、『喫茶どりあん』へ行くことに。イオンの裏なので、イオンの駐車場に車を止めてさ。
 14:20、『喫茶どりあん』に入ると、昼時を過ぎているのに客が結構入っている。そしてみんなエスカロップ(840円)を食べている。えっ?エスカロップとはなんぞやって?
 説明しよう。エスカロップとは、「炒めたライスの上にトンカツを載せ、デミグラスソースをかけたもの」だそうだ。ちなみに『喫茶どりあん』ではタケノコ(北海道なので笹タケ)入りのバターライス。なんか素朴でちょっと懐かしい味。かなり腹ペコになったので、エネルギー補充完了。

これが『ドリアン』のエスカロップ
 14:45、あわただしく『ドリアン』を出る。このペースだとあちこち回って明るいうちに釧路湿原に戻るのは無理だ・・・とぼんやりわかってきた。でも、ちょうど摩周湖(東側)で摩周湖に映る夕陽が見れるかな。まずは風蓮湖を形成する走古丹へ。まぁ近いだろうって高をくくっていたけど、これが結構なものでおよそ1時間。ハマナスロードもハマナスの時期じゃなかったので、ちょっとさびしかったかな。

漁港と珍クン。残念ながら船はいなかった
 続いて目指すは野付半島。今回、さすがに知床には行けないということは最初からわかっていたので、野付半島まではどうしても行きたいと思ってたのだ。ホッポーロード(国道244号)を北へ進路を取る珍クン。聴いてたラジオでは日本ハムが5点差をひっくり返して超ご機嫌の快適ドライブ。で、野付半島に到着したのは16:55。
 さすがにここで理解した。明るいうちに摩周湖に行くのは無理ということ。ひそかに楽しみにしていた開陽台のアイスクリームも今回はあきらめよう。ならば野付半島でのんびりしていこうか。
 やっぱり何より驚いたのは、国後島が予想以上に近いこと。あんなにはっきり島が見えるなら、かつてお住まいだった方々の望郷の想いは募る一方だろうなぁ。

海の向こうにかすんで見えるのは知床の山々です

ナラワラと珍クン

夕暮れ近しのトドワラ

こんなに近いの?国後島

かなたに国後を従えた珍クン

赤らむ知床
 もう、全てを悟ってる。後は釧路へ向けてひた走るのみということを。開陽台も摩周湖も釧路湿原も、着いたら真っ暗でなにも見えないってこと。17:50、野付半島を出発。途中で晩飯を食べようか。でも、昼飯が遅かったから・・・。Webで帰り道にある飲食店をチェック。「食べログ」で評価の高い蕎麦屋はあるけど、結構近いから空腹にはならないなぁ。とりあえず候補をいくつかチェックして、釧路に向かって走り出す。
 軽快に走っていると右手に山々に沈む夕陽が。茜の空に生えるシルエットがなんとも素敵。運転しながら数枚写真を撮ったけど、できればいいアングルで写したい。すると見えてきたのがパーキング。
なんてきれいな景色でしょうか。海もいいけど山もいいなぁ。ずっと眺めていたいくらい。でも、この後すぐ暗くなっちゃうんだよね。

なんか雄大な景色。見ていて飽きない
 すっかり陽が落ち、暗くなった道道13号をひた走る。標茶で国道391号に入り、シラルトロ沼、塘路湖を通過するも、真っ暗でなにも見えない。こんなはずではなかったんだが、まぁ、しゃーないか。途中、エゾシカの飛び出しに遭遇すること2回。これもまた北海道らしさだよね。
 そろそろ晩飯の心配を。釧路まで戻り、ひとりで居酒屋に行くのは嫌だ。できればどっかの食堂に入りたい。でも、どうせ食べるなら釧路らしいものを。野付半島で調べたら、国道391号沿いにザンタレ(ザンギのたれかけ)の南蛮屋っていうのがあったっけ。そこにしよう・・・と思いきや、南蛮亭の前には長蛇の列。なんだかんだ言って肌寒い道東で店外に並ぶ気にはなれない。ってことでパス。
 とうとう釧路市街に入ってしまった。20:00。ラーメンにするかなぁ。釧路ラーメンの美味しいところ・・・、いやラーメンって気分じゃない。そのとき、後輩・☆山の言葉がよみがえる。
「レストラン泉屋の給食みたいなスパゲッティ、結構食べましたよ。」
 ならば今日はソウルフードの日にしよう。釧路市民がこよなく愛するスパゲッティを食べようじゃないか。
 『レストラン泉屋』へ行き、メニューを見る。店員さんに一番人気を聞いたところ、
「スパカツ(900円)になります」
 説明しよう。スパカツとは、「とんかつののったスパゲッティミートソース」なのだ。おぉ、2食続けてとんかつか・・・。明後日(5月2日)健康診断だというのに、今回の旅はさながらハイカロリー摂取旅行になっちまったよ。
 でも、スパカツB級感てんこもりでおいしかったよ。

スパカツ普通盛、このボリュームすごくない?
 走行距離488km、メタボへの道まっしぐら(すでにメタボだけど)のドライブだった。

【楽日(5月1日)】
 前夜ホテルで考えた。楽日はどのように札幌へ戻るか。せっかくだからたどり着けなかった摩周湖を見て帰るのもありか。美幌峠もいいと話に聞いていた。かなり厳しい工程になるかもしれないけど・・・。
 朝目を覚ますと、外は雨模様。こいつはどうも景色を楽しむことはあきらめた方がよさそうで。ならば翌日の健康診断を万全の体調で迎えるためにも、おとなしく帰るとするか。
 その前に、今回の道東の旅で明らかに不足しているものがある。それはなにかと言うならば、【魚】なのだ。せっかく太平洋に面した漁港を回っているのに、魚介類はつぶとカキしか食べていない。なんとしてでも帰る前に魚を堪能しておかねば。
 そこで朝から向かったのが釧路駅の近くにある『和商市場』。ここでは『勝手丼』なるシステムがあるとか。これなら魚を堪能することができるに違いない。
 説明しよう。勝手丼とは、「和商市場に入っている惣菜店などでライスを購入し、魚屋でライスに乗せたい具材を購入し、オリジナルの丼を作るシステム」である。さっそくぼくもチャレンジ。でも、いざ所狭しと並んだ具材を前にすると、悩んでしまうんだな、これが。出来上がりは下の写真をご覧あれ。これにかに汁とたらこの煮つけを付け、本日の朝飯なり。旨いのう。

勝手丼参加店ではこんな感じで具材が並んでいる

勝手丼(ライス200円、具材1450円)、
かに汁(120円)、たらこの煮付け(105円)

 ぼくの勝手丼!
 ・本マグロ赤身
 ・はまち
 ・つぶ貝
 ・サーモン
 ・えんがわ
 ・いくら
 ・ぶどうえび
 ・くじら
 ・○○のこ(忘れた)
  おまけにもらった
 
 冷静に考えると、刺身一切れが100円以上は高いよね。でも美味しいからいいか。ぶどうえびなんてなかなか食べれないしね。
 そんなこんなで釧路を出発したのが9:40。強い雨の中、国道38号を東へ走る。途中、道の駅・しらぬか恋問でお買い物。なにを買ったかはまたのちほど。
 浦幌を抜け、豊頃で道道73号に入り、池田方面へ。なにゆえ横道にそれたかというと、『パパラギ』という牧場に行きたかったから。この牧場の牛乳とソフトクリームを一度味わってみたかったのだ。期待を胸にたどり着いた牧場は・・・ただの牧場だった。えっ?製品販売してないの?ではどこで売ってるの?
 Webで調べると、『パパラギ』の販売店『パパラギキッズ』は帯広と釧路にあるとか。もちろん釧路に戻ることはできないので、このまま帯広へ向かう。目指すは藤丸デパート地下一階。
 12:25、帯広着。目的地・藤丸の地下へ行くと、あるある。さっそく目的の牛乳(100円)とソフトクリーム(286円)に加え、コーヒー牛乳(100円)と生カスターシュー(230円)を購入。時間も昼時だし、この後がっつり飯を食べると晩飯のチョイスに困ってしまう。ならば昼飯は軽めに取って、晩飯の選択に余裕を持たせようかと。それよりなにより、今回の旅でスイーツをひとつも食べていない。ならば昼飯をスイーツにしてしまえって。
 まずはソフトクリーム。牛乳と砂糖だけで作られているそうで、素朴な味わい。粘性が少ないので、シャーベットっぽい食感かな。牛乳の味がストレートに楽しめる。続いて牛乳。牛乳好きにはたまらない濃くある美味しさ。コーヒー牛乳は甘さ少ないビターな感じで、オトナのコーヒー牛乳といったところ。生カスターシューはシューが軽やかでさくさく。本州で開催されている物産展に出展してるだけあるね。

パパラギキッズのショーケース

ソフトクリーム、牛乳、コーヒー牛乳、生カスターシュー
 13:20帯広出発。あとは一路札幌を目指すのみ。清水町のそばも食べたいところだったけど、またの機会にとっておこう。一度のトイレ休憩を挟み、雨の中マイカントリーロードをひた走り、札幌へ。そうそう、途中北広島で面白い風景が。クレーンでつられた多数の鯉幟。そういやもうすぐこどもの日だった。結構壮観。

風にたなびく鯉幟タワー
 楽日の走行距離は320km。この旅トータルでは1156kmも走ったのだ。ちなみに燃費は20.4km/L。なかなかの低燃費でしょ。

走行距離(左)と燃費(右)
 そうそう、道の駅・しらぬか恋問で買い物をしてたの、紹介しなくちゃね。
 まずはエゾ鹿のハム。スモーク(300円)と生ハム(300円)の2種類、初めて食べたんだけど旨かった。臭みとかあるのかと思ってたけどまるでなく、ギトギト感もない。塩味も少なくヘルシー。これはいけるね。

脂身が少なく、食べやすい
 そして釧路のスイーツ、『ねこのたまご』。宿泊したホテルの「お散歩Map」で新たな釧路土産として紹介されてたんだよね。要冷蔵だったので持ち帰りは無理かと思ってたんだけど、道の駅・しらぬか恋問に保冷セットが売ってたんだよね。6種類が2個づつ入ったセット(2886円だったはず)なのだ。おっと、『ねこのたまご』ってなにかわからないよね。生クリームを薄い餅でくるんだスイーツで、生クリームにいろんな味が調合されている。30種類以上あるそうで、季節限定なんかもあるんだとか。で、これがとっても美味しいのだ。心から「これは食べるべき」とお勧めできる。ただ、要冷蔵なので、気軽には買いづらいかな。通信販売もしてるみたい。

保冷セットとその中身

上から、はちみつ、生チョコ、大草原バニラ、苺みるく、もか、カスタード
 いきあたりばったりの旅だったけど、楽しかったなぁ。珍クン、初めての遠出でもすこぶる快調。今年はこれを皮切りに、乗りまくるぞ。


エスニック日常的戯れ言