今年観た映画の総数は28本。2001年の58本と比べると半分以下となってしまった。転勤によるライフスタイルの変化に加え、あまりそそる映画がなかったということが大きな原因か。金銭的理由(新潟の映画館には週に一度メンズデーが設定されており、男性は1000円で観ることができる)もかなり大きかったりして。 2002年総括として、今年はきっちり順位をつけます。おそらく異議も多くあるかとは思いますが、あくまでぼくの感性による順位なので、ご了承願います。 |
第1位「アメリ」 |
この映画は賛否両論巻き起こってたけど、ぼくの中では1番だった。ぼくが映画や舞台を観るときに一番気になってしまうのは、登場人物に共感できるかどうか。次に楽しいかどうか。共感の仕方はいろいろあって、必ずしも現実と一致するってことではないんだけれど、共感するところのない映画はこの上なくつまらない。「アメリ」の評価って、きっと共感できるかどうかがカギだったと思う。「アメリ」を否定する人はきっと共感できなかったんだろうと。 ぼくはめちゃくちゃ共感できてしまった。小さい頃のぼくと、もしかしたら今のぼくとアメリは一緒ではないのかと。そういう人が観ると、この映画はなんとも素晴らしい映画なのだ。 東京公開は2001年だけど、ぼくが観たのは2002年なので、2002年のNo.1として堂々紹介したのだ。 |
第2位「少林サッカー」 |
何も言うことはありません。とにかく観て、大笑いしてください。久々に観た、ホンモノのコメディ映画です。W杯時期にこれを上映してくるだなんて。そのセンスも含めて、最高! こちらは全ての人に自信を持って奨められる映画なのだ。 |
第3位「オー・ブラザー!」 |
行き当たりばったりではなく、綿密に計算された馬鹿馬鹿しさ。「オー・ブラザー!」はコーエン兄弟の巧みな手腕による傑作コメディーなのだ。その計算が、物語を観るにつれ明らかになっていき、最後にはウォーっ! サウンドトラックがグラミー賞を受賞するなど、気の利いた遊びも満載で、楽しさの幅が広い作品となっているのだ。 |
第4位「ピンポン」 |
「この星の一等賞になりたいの、卓球で、ぼくは!」 ぼくの大好きな松本大洋の原作を、ぼくが2002年一番評価する宮藤官九郎が脚本化したこの作品が、ぼくの感性に引っかからないわけがない。主演・窪塚洋介の脇を固める面々も「渋い」の一言。青春映画万歳。 |
第5位「モンスターズ・インク」 |
この映画も1位の「アメリ」も、ぼくのピュアな部分を刺激してくれるんだよなぁ。大人になってダークサイドに染まり、汚れちまったぼくの心が、つかの間浄化されているような。ディズニーの術中にはまっているのは解ってるんだけど、心の渇きが安らぎを求めるのよ。 |
次点 |
ベスト5に入れるかどうか、悩んだ作品は次の3作。 「シュレック」 「友へ・チング」 「スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」 どれも面白かったけど、ベスト5にはもう一歩かな。 以上、2002年に観た映画の総括でした。 |