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Art総括2003 Movie編



 2003年は忙しかったせいか、特に後半はあまり映画を観に行けなかった。年間鑑賞本数も27本と、最盛期の半分くらい。結構見逃した話題作や、意図的に観に行かなかった話題作などなどもたくさんあるんだけど、ぼくの観た映画だけで勝手に2003年を振り返り、ランクをつけてしまうのだ。ぼくの選ぶランキングなので、キネ旬や日本アカデミー賞なんかとはかなり毛色が違うと思うんだけど、読んでみてちょうだい。

第1位 「パイレーツ・オブ・カリビアン」

 これは文句なしでしょう。脚本も構成も映像も役者も、どれをとっても面白いの一言。今年はこの映画の右に出るものはなかったとぼくは断言するのだ。やっぱり映画って楽しくなきゃダメだし、日常では感じることのできないハラハラ・ドキドキ・ワクワクを満喫したいもん。となると、この映画しかない。
 なんたって、ジョニー・デップ演じるキャプテン・ジャック・スパロウはぼくの理想とするカッコイイ大人像そのままなんだもん。
 2003年はもうこれしかありません!

第2位 「猟奇的な彼女」

 韓国映画の上位ランキングは初めてじゃないかな。なんたって、韓国の今を描いた映画であり、面白い上にホロリとさせられるときたもんだから、上位ランクインも当然か。
 垢抜けていないコメディタッチのラブストーリー。良い意味で、この洗練されてなさがとても好感持てるんだな。ハリウッド映画じゃこの雰囲気出せないんじゃないだろうか。スピルバーグがリメイク権購入したというけれど、オリジナルを超えるのは難しいんじゃないかなぁ。

第3位 「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」

 これこそキネ旬が必死にシカトするだろう作品。でも、ぼくにとっては2003年邦画のベスト1。観る者を圧倒し感動させる芸術性には乏しいけれど、観る者を圧倒し感動させる勢いはどの映画にも負けない。映画に継承されてきたセオリーや文法は関係ない。楽しいをとことん追求し、ついてこれない観客は捨てて行く。批判も多いけれど、観る者を選ぶ映画があったっていいのだ。
 テレビ発の新感覚映画、やっぱ面白い。

第4位 「シカゴ」

 アカデミー賞の肩書きはダテじゃなかった。ミュージカルの面白さを映画のスケールでドカドカっと観せてくれてます。魅せることに最大限の精力を注いだと言っても過言ではない質の高さ。エンターテイメントの極みに近づいていたかも。
 ミュージカル映画復権の狼煙をしっかりとあげたこの映画、4位はちょっと抑え気味の評価だったかなぁ。いやいや、上3つはぼくにとってはかなり強力だから。

第5位 「HERO〜英雄〜」

 大人。大人の映画。ストーリーも大人なら、画面の構成や色使いも大人。アジアの思想、アジアのヒーロー、アジアの持つ美意識がぎっしり詰まった美しい映画。芸術かぶれの邦画に見習って欲しいと思う映画。


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