エスニック

日常的戯れ言2005

毎日の生活の中の戯れ言を掲載しています。


北海道のしっぽ(05.10.30)

 先週、お仕事で日高方面へ行ったので、ついでに襟裳岬まで足を伸ばしてみた。襟裳岬に来るのは30年ぶりくらいかな。森進一の『襟裳岬』がレコード大賞を受賞した翌年、親に連れられて来たっけ。ジャイアンツの帽子が風に飛ばされたんだよね。かあさん、あの巨人軍帽、何処へいったんでしょうね・・・違うか。
 日高山脈が海に沈んでいく様子が見えて、北海道の雄大さの終焉みたいなおセンチな感情が湧いてくるのはぼくだけかな。
 風の館なるミュージアムが造られ、なんにもなかった30年前とは観光地としてすっかり様変わりしたけど、自然は変わらずの雄大さを見せてくれているのでした。
 写真はないけど、北側の台地の風景もなかなかですぞ。紅葉してて。


『襟裳岬』の歌碑があります

日高山脈が没する海


エスニック日常的戯れ言

蟹パーティ(05.10.22)

 以前知り合いにインターネットショッピングでホタテを送ったことがありまして。函館の水産会社から送ったんだけど、そこから週に1通ダイレクトメールが届くんですよ。そのダイレクトメールに『訳あり蟹がっつり詰め込みます』っていうのがありまして、ず〜っと気にしておりまして。
 気になるんだったら1度注文してしまおうと、贅沢にも蟹パーティをすることにしました。
『蟹届いたんだけど、なんか生きてるんだよね。こっち睨むんだよね。早くなんとかしてよ』とのSOSメールを受信。急いで現地に赴くと、50p×30pの発泡スチロールに生きた蟹が詰め込まれているではないか。
 手前(下側)の濃い色2尾が花咲ガニ、上側2尾がアブラガニ、右のデカいのが本タラバガニ。どれもが生きておりまして。花咲ガニは2尾ともメスで、腹には内子がギッシリ詰まってます。
 花咲ガニと本タラバガニは茹でることにして、アブラガニはホットプレート焼き&しゃぶしゃぶに・・・と解体を始めたんだけど、蟹をしゃぶしゃぶ用に切るのが難しい。身の周囲を覆っている皮を美味く剥がせないのだ。早々にしゃぶしゃぶは断念して、身がきたなく剥がれたものはナマで食べてみることに。さすが新鮮、透き通った身にほんのり塩味がついていて激ウマ。
 でも、生きた蟹を解体するのはちょっとばかし胸が痛んだ。ふんどし(蟹の腹の部分)を切るときはもがき苦しんでるし、ミソをスプーンで繰り出しても動いているし。目を見ると情が移るので、終始目をそらしながらやったとですよ。
 調理を終えた蟹たちを以下に。

花咲ガニ茹で上がり

ホットプレート焼き

左アブラガニと右本タラバガニの茹で上がり
 花咲ガニはこげ茶色から鮮やかな赤に色を変えまして。濃密な旨味といったところかな。アブラガニのホットプレート焼きは酒とバターの蒸し焼き風に仕上がり、絶品です。茹でたアブラガニと本タラバガニはちょっと大味ですが、醍醐味は抜群。
 4人で食べたんだけど、食べきれなかった。『訳あり蟹』って足が欠けてたり二枚殻だったりフジツボがついた蟹ということなんだけど、味にはまるで問題なく、十二分に堪能することができました。これで送料込みで1万円以下。やみつきになりそう。
 次は毛ガニかな。


エスニック日常的戯れ言

秋の現場(05.10.16)

 山が燃えています。秋だからです。気が付いたら、現場は紅葉真っ盛り。数日前には街に雪虫が舞ったとか。北海道の色鮮やかな短い秋です。
 道南出張に続き、小樽〜余市〜赤井川を回ってきました。一足早い秋をご覧ください。

紅葉の先に望む丸山

フゴッペ川

フゴッペ川上流

天狗山より小樽市街

日本最大のカルデラ・赤井川。彼方には羊蹄山が

毛無峠赤井川側の紅葉

同左


毛無峠展望台より小樽の街を望む
  
赤井川村・山中牧場のソフトクリーム。ミルク味が効いてます。


エスニック日常的戯れ言

南北海道紀行(05.10.3-6)

 出張で函館〜木古内〜福島を旅してきた。紅葉には少し早く、体力的には疲れたけれど、美味いものを堪能できたよい出張だった。
 美味いものって・・・函館といったらまずイカ刺しでしょう。函館の居酒屋でさっそく注文。コリコリしていて甘いんだよね。他に宗八の焼き魚やサンマ刺し、舞茸、焼きなすなど、秋の味覚でテーブルはいっぱい。こうなると酒が進むんだよね。
 函館の朝といったら朝市でしょう。朝市といえばウニ丼。起きましたがな。行きましたがな。平日にもかかわらず朝市には多くの観光客が出ていて、「カニ安いよ〜」とか「朝ごはん食べてかない〜」と言った声が飛び交っていた。で、食べましたがな〜。ウニ丼とウニ・あわび丼ですがな。ぼくはウニ・あわび丼食べましたがな。美味いったらありゃしませんでしたわ。どちらも2000円。朝から2000円。でも、十分満足。
 
 函館のラーメンといえば塩ラーメン??ラーメンにはあまり詳しくないのでよくわからないんだけど、港マチのラーメンはやっぱり海産系だしの塩ラーメンでしょう・・・、イメージ的に。ってことで、適当にラーメン屋を見つけ、塩ラーメンを注文してみた。予想が外れ、鶏ガラスープだったけど、あっさりとしてなかなか美味かった。
 函館の夜を彩る夜景。残念ながら今回の工程では函館山に登って堪能する余裕はなかった。まぁ、こちらは次回のお楽しみとして、夕暮れの函館山を撮影したのでご覧あれ。もっと三角錐のような山かと思っていたんだけど、意外と台地のような形状をしていたのね。知らなかった。
 福島町は2つの顔を持っている。ひとつは偉大な横綱・千代の富士(現・九重親方)を輩出した町。もうひとつは青函トンネルの北海道側の玄関ということ。それぞれをモチーフとしたした記念館が建てられている。残念ながら今回は青函トンネル記念館しか立ち寄らなかったが、千代の富士記念館もなかなか盛況みたいだった。有名人から寄贈された幟がいっぱい上がってて。
 青函トンネル記念館ご紹介の前に、青函トンネルメモリアルパークについてご紹介。青函トンネル入り口付近の丘の上にある小さな公園なので、見落としがちだしあまりパッとしないけど、記念碑はなかなかのもの。きっと記念碑に開いている穴は青函トンネルの進路に向かれているんだろう。そしてその先には本州が。なんか素敵。
 
 青函トンネルメモリアルパークには駆逐艦・柳慰霊碑も建立されている。太平洋戦争で青函連絡船がアメリカ空軍の標的にされ、多くの犠牲者がでたのは知っていたが、津軽海峡で駆逐艦が撃沈されていたのは知らなかった。教科書にも載っていなかったし、報道でも聞いたことなかったし。
 青函トンネル記念館の駐車場では海底探査艇くろしおU号がお出迎え。その容姿はエビ・ザリガニ系でなんとも愛嬌がある。そんな容姿と裏腹に、青函トンネルにおける海底調査で活躍した実績には揺るぎないものがあり、一度乗ってみたいと切に思うのである。でも、中せまそう。
 青函トンネル記念館は青函トンネル建設の歴史と設備紹介などが主体。アジア最大の海底トンネル。しかも火山列島&プレートのすぐそばという地質的な劣悪環境での大工事を考えると、完成までにこぎつけた技術力には脱帽。500mもの突発的湧水を伴う破砕帯区間を掘削するのに4年とか聞かされると、ただただ感心するばかり。なのに、一番楽しかったのがAIBOというのはこれいかに。あと、売店のソフトクリームは美味しかった。
 青函トンネル記念館、青函トンネルメモリアルパークともに、青函トンネル建設中に残念ながら命を落とされた方々についてまるで触れていなかった。暗中模索の中で始めた大工事で高い技術力を発揮して完工に至ったことは素晴らしいけど、くしくも生じてしまった犠牲にもきちんと目を向けて欲しいと思う。それらすべてが青函トンネルなのだから。
 テーマパークをもうひとつ。七飯町にある北海道昆布館。昆布をテーマとした博物館なのだ。なにがすごいって、結構立派なのに無料。観光バスがいっぱいやってきて、観光客でにぎわっている。てっきり町営かと思っていたんだけど、これがなんと民営の博物館だった。ヤマトタカハシ株式会社という昆布食品加工会社が運営しているとか。確かに昆布館は博物館・お土産物売り場・加工工場の3つに分けられ、博物館を出た観光客は自然と土産物売り場へと導かれ、勢いで昆布製品を購入してしまうといった算段。トイレも土産物売り場の奥だから、否が応でも昆布三昧なのだ。加工工場ではとろろ昆布などの生産過程を見ることができ、まさに昆布づくめなんだな、これが。
 
 
 ここでも気になったことがひとつ。それは昆布館の案内役のジジイ人形・・・じゃなく、北海道の歴史を昆布年代で分けた年表。宇賀昆布時代(??)の1457年に道南で起きたコシャマインの乱。そんなの知らない。応仁の乱の10年前に北海道でなにがあったというのだろうか。気になったので、戻ってからインターネットで調べてみた。すると、アイヌ民族の酋長・コシャマインが倭人に対して起こした反乱だと記してあった。これを武田信弘が鎮圧して、松前藩の藩祖になったとか(だいぶ端折ってますが)。多くのページがアイヌ民族を鎮圧した武田信弘が英雄的に扱われおり、倭人のアイヌ民族に対する横暴に関して記しているものは少ない。コシャマインが決起する要因となった事件(アイヌ民族の青年が倭人の鍛冶屋に切り殺されたこと)について記されたページも。ぼくは小学校の頃、社会科の授業で倭人のアイヌ民族に対する横暴に関して聞いたことがあったが、このような歴史(かなりマイナーではあるが)に残る戦いにまで至っていたとは知らなかった。未だに民族問題は解決しないまま残っている。ぼくらももっと史実を知る必要があると思う。せっかく年表に『コシャマインの乱』を表記したのなら、その背景まで掘り下げて解説してもらいたかったな。昆布売ることだけに重きを置かないで。今回の衆議院議員選挙で比例区北海道ブロックから当選した鈴木宗男議員も、新党大地の名簿2位にアイヌ民族の候補者を立てて支援を求めた以上、その辺の活動もしっかりやってくれるんだろうなぁ。外務省と小競り合いばかりしてるんじゃなくてね。まっ、入植者系のぼくが強く言うことでもないんだろうけど。
 最後に昆布ソフトクリーム。ちょっと深緑色が混じっており、ほのかにだしが効いてます。それよりもこのリーゼント型がキュートかな。
 あっ・・・温泉にも入ったんだけど、それはまた後日更新します。


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「昭和新山火まつり」を観る(05.8.20)

 『昭和新山火まつり』は昭和新山が噴火し隆起するまでの過程を、花火で表現するというお祭りだ。花火打上げ時間は30分足らず。16年前、学生時代に一度観たんだけど、至近距離で連続して打上げられる花火の荘厳さ、破裂音がもたらす振動に魅了されてしまった。本当に昭和新山が噴火してしまうんじゃないかと。
 あの興奮をもう一度味わいたくて、この夏のメインイベントとして行ってきた。雨の予報だったけど、晴れ男の神通力が冴えて雨雲はなし。ちょっと得意顔になる。16年の間に、祭りはすごくメジャーになっていた。花火の前には観覧場所となる駐車場で盆踊り大会が開催されるなど、町のお祭り色が強かったんだけど、今では朝から場所取り合戦が繰り広げられているらしい。1日に4万人が訪れ、観光バスもわんさかやってくる。たった30分の花火のために、何時間もかけて。
 でも、それに値するとても濃密な30分足らずなのだ。1500発の花火が30分の間、ほぼノンストップで打上げられる。提供各社を読み上げるような時間はない。間近で見る花火はとても大きく、暗闇を煌々と照らす。破裂音は昭和新山に反響し、振動とともに観覧席に押し寄せる。開始直後から幼女が泣き叫ぶ。「おうちに帰る」と。ぼくらはただただ圧倒され、歓喜の声を上げるばかり。
 日本一の入場者数を誇る旭山動物園が行動展示なら、『昭和新山火まつり』は行動花火。短くも濃い30分が終わると、観客が大きな拍手を送る。誰もが満足げな表情をしている。北海道の短い夏を凝縮したような、今も変わらず素敵な花火だった。
 迫力は全然伝わらないだろうけど、デジカメ写真を撮ったので掲載しておく。一応記念程度に。⇒写真へ


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札幌の温泉を2つ(05.6.30)

 現場の帰りに温泉に寄るのが習慣となっている今日この頃。今週は札幌市南区の小金湯温泉と定山渓温泉に浸かってきたので紹介するのだ。
 まずは小金湯温泉『旬の御宿まつの湯』。超メジャーな定山渓温泉の近くにあるため、知名度は今ひとつ?だけど、豊平川に面した露天に浸かりながら聞くせせらぎは見も心も癒されるのである。単純硫黄泉のお湯は硫黄独特のゆで卵のような匂いはあまりせず、さらりとしている。そのさらさら感が気持ちよい。500円というお値段も含め、ここは穴場かな。
 続いては定山渓温泉に新しくできた日帰り温泉『湯の花』。入浴料1,000円なので躊躇していたんだけど、これがどうしてよいお風呂。この日は男湯が洋風風呂だったんだけど、屋外に露天風呂・洞窟風呂・石風呂・寝湯、屋内には普通の内湯とジェット風呂・サウナ・ミストサウナ・打たせ湯などがあり、バリエーションが楽しめる。すいていたので屋外の各種風呂に入っては身体を冷やし、だらだらとお湯を楽しむことができたのだ。特に寝湯。寝そべりながら入ることを前提としているため、浅いところが多く、股間が浮いて潜望鏡状態になったり、小さめなぼくには照れくさいところが多いんだけど、ここのは腰のところが深めにできており、安心。それとジェット風呂の気流がすごく強烈で、「うおぉぉぉーっ」って感じ。弱食塩泉のお湯も長湯するのに気持ちいい。洗い場の数もたくさんあり、充実感一杯。でも、土日などは混むんだろうなぁ。洗い場の数に比べ、湯舟に浸かれる人数は知れてるから、ぼくみたいに湯舟に浸かったり身体を冷やしたりとだらだらするのが好きな人には、ちょっと厳しいかな。ってことで、駐車場が空いていたらぜひ寄ってみるべき温泉です。いっぱいのときは・・・『まつの湯』かな。
 しかし、なんで屋根に鯱?



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きつかった週末(05.6.25)

 いやはや、きつい週末だった。
 24日金曜日、朝6時に家を出て現場に行く。札幌から山の麓まで車で1時間半。そこから1時間かけて現場の山の上に到着する。北海道でも真夏日となったんだけど、山の上は風があり、暑さにやられることはなし。砂埃が気になる程度で、意外と心地よかったくらい。山の上で夕方から平板載荷試験をやるというので、その段取りと指示に追われて夕方を迎える。ここまではよかった。
 夕方になり気温は下がったんだけど、風もやんだのでちょうどいいやと思っていたら、無数のブヨと蚊が次から次へとたかってくる。肌の露出している顔と手にうじゃうじゃと。仕事になんない。気配を感じて蚊を叩くと、腹いっぱいに血を溜め込んでいる。ぼくの貴重なAB型の血を。何箇所刺されたことだろうか。左手の中指と薬指の間の付け根のところなんて、狭い範囲なのに3箇所も刺されている。なんてこった。
 陽が沈み始め、さらに気温が下がってくると、ブヨも蚊もどこかへ行ってしまった。これで一安心。それにしても、夏至の直後なので陽が長い。山の上でほぼ360度見渡せるロケーションのためか、まるで白夜の中にいるかのよう。なんか幻想的でよかですよ。
 なんだかんだと試験を終えて、麓まで降りてきたらちょうど0:00。コンビニで夕食を購入し、一杯飲んで翌日の現場に備えようかと思っていたら、会社から『帰札して翌日出社せよ』との指令が・・・。翌日こなしておかなければならない作業もあるし、かれこれ18時間労働なので、指令にはかなり不服だったんだけど、そこは哀しきサラリーマン。言葉を飲んで指示に従うです。
 急いでコンビニ弁当をかっくらい、現場の段取りを済ませて車を走らせるんだけど、やたらと大きい変な音がする。あれ?車を降りて周囲を確認すると、左リアタイヤがペシャンコに。おいおいここでパンクかよ。田舎の夜道は真っ暗で、今からタイヤ交換して札幌に帰るなんて・・・。
 完全に思考停止。汗ばみ、ブヨと蚊に刺されまくったかゆい身体もそのままに、とりあえず仮眠して、夜が明けたらタイヤ交換して帰札することにしたのだ。


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東北巡業その5〜青森温泉紀行T(05.5.22)

 今回の東北巡業は青森県内をねり歩くということで、青森の日帰り温泉に入りまくるぞ〜!ってことで、温泉紀行です。
=浅虫温泉・ゆーさ浅虫=
 まずは浅虫温泉の道の駅にある『ゆーさ浅虫』。ホントは浅虫温泉の温泉宿に宿泊したかったけど、さすがに有名温泉どころはお値段がお高い。一泊1万円どころの騒ぎではなく、ぼくの出張旅費では到底払いきれない額なので断念。ゆえにせめて日帰り温泉だけにでも入りたいということで、入ってきたのだ。
 写真の建物の5階が展望大浴場。湯船に面した窓からは日本海が見渡せる。方角的に夕陽が見えるのかな、晴れていれば。この日はあいにく雨のち曇りだったので、曇天しか見れなかった・・・残念。
 カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉のお湯は身体を芯から温めてくれる。さすが有名な温泉どころ、浅虫温泉。サウナも打たせ湯も露天風呂もないけれど、温度差のある二つの浴槽だけで満足この上なし。シャンプーも石鹸も常備していないけど、有名温泉に350円で入ることができるんだもん、これはお得です。
=蓬田村ふれあいセンター・よもぎ温泉=
 青森市から津軽半島を北上する国道280号線のバイパス終点付近にあるのがよもぎ温泉。あとで『青森・公共の温泉ガイド』を読んで気付いたんだけど、建物がUFOの形をしているとか・・・。写真撮っておけばよかった。UFOの形をしたラブホテルはよく知っているんだけど・・・。幕張のとか・・・。
 ナトリウム−塩化物泉のお湯はさらりとしていて、山歩きでかいた汗をすっきりと洗い流してくれる。ちょっと熱いので、長湯できないのが残念なとこかな。露天風呂とかあったら、外気の涼しさとお湯の熱さがあいまってくつろげるのになぁ。とはいえ、シャンプーも石鹸も常備していないけどサウナもついて300円。お得です。



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東北巡業その2〜
青葉まつり・すずめ踊り」を観る(05.5.14)

 ぼくは非常に幸運な星の下に生まれているのかもしれない。
 当初、仙台に一泊して青森へ移動する予定だった東北巡業。それが仙台での予定が延びたため、『青葉まつり』を観ることができたのだ。2年前には津軽へ出張してねぶたを見たりしているので、さしずめお祭り男といったところかな。
 以前スポーツニュースで楽天の応援にすずめ踊りを取り入れるという話題が放映されていたので、扇子を使った踊りという基礎知識はあったんだけど、東北支社の方々に聞いたら誰一人踊ったことはないという。祭り自体もここ十年くらいで有名になったらしい。もともとすずめ踊りは青葉城を造った石工さんたちが落成のお祝いに踊ったという由緒正しい踊りなんだそうだけど、市民への浸透率が高かったわけではないらしい。てっきり小学校の運動会や学芸会でやるようなものだと思っていた。
 青葉まつりはそんなすずめ踊りを1チーム10〜数十人が3分間それぞれの振り付けを考案して踊り、優劣を競うコンテスト形式のお祭りだ。趣きはYOSAKOIソーランに似てるかな。
 ダンスに加え、扇子の両面を巧みに使い分けて観せる視覚効果はかわいらしく、すずめの名にふさわしいかな。タクシーの運転手さんは阿波踊りに似ているといってたけど、チームとしてのフォーメーションを重視した、観る者にも楽しい踊りだった。
 老若男女が気軽に参加できるお祭り。とはいえ踊り手はえらい体力使っているだろうから、半端な覚悟じゃ参加できないかも・・・。コンテストとは別に、誰もが容易に参加できる(振り付けなんかはそこそこでいいから、盆踊り感覚での)パレードなんてのもあれば、もう少し仙台市民に浸透するのかもしれないかな。
 楽しい踊りでした。宴会芸で使おうかなぁ・・・。


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大洗〜苫小牧フェリー"へすてあ"に乗る(05.4.12)

 ついに本州を離れ、北海道に渡るときがやってきて、愛車ワゴンRごとフェリーでの移動。航路は仙台〜苫小牧、新潟〜小樽、青森〜函館、青森〜室蘭などたくさんあるんだけど、時間的に一番都合のよい大洗〜苫小牧を結ぶフェリー・へすてあに乗船することに。
 船橋で荷物を積み出し、いくつかの用事を済ませる。強い雨の降る中、東関東自動車道〜国道51号線をRで走る。左手にカシマスタジアム、核燃料サイクル機構を眺め、17:00に大洗フェリーターミナルに到着すると、既にフェリーへの車乗船が始まっていた。あわてて乗船手続きを済ませ、船内へ。出航まで1時間以上もあるので、寝台の中を過ごしやすい環境に入念に整える。なにせ18時間以上乗ることになるのだから。
 案内所に行き、フェリーの船内図と各施設の利用時間をチェックする。大浴場は乗船後〜22:00、レストランは18:00〜19:30。出航時間は18:30。そこそこ客はいるようだから、早め早めに動かないと混雑してしまうかも・・・。
 17:45、とりあえず風呂へ。きっと混んでいるだろうけど、大浴場の窓から離れゆく本州を見てやろうという魂胆。引越しで汚れた身体を念入りに洗い、でかい浴槽にうっとりしながら温まる。そろそろ出航の時間。予想に反して空いていたので、窓際をバッチリキープして出航を待つのだが・・・動き出す気配がまるでない。するとアナウンス。
「乗船が遅れており、出航が15分遅れます」
 えええ〜っ!もう半分のぼせてるのに〜!
 大浴場から離れゆく本州を見るのを断念し、レストランへ。こちらも予想外に空いている。みんな夕食はどうするのだろうか・・・。カツカレーと味噌汁を頼んで、窓際をキープ。そしていよいよ出航の時間。陽はとっくに沈み、雨が降っていることもあり、窓の向こうにはフェリーターミナルの灯りしか見えない。それでも少しづつ離れていく灯りに心も身体も激しく揺さぶられ・・・と思ったら、フェリーが横波を食らって大きく揺れているではないか。気持ち悪くなりそうなのでレストランを後にする。
 案内所横にマリンシアターがあり、今日の上映は『魔界転生』とか。フェリーの中で読むように小説を買い込んだけど、気持ち悪くなりそうなので、映画を観るのもいいかなと入館する。個人的には沢田研二版が観たかったのだが、上映されたのは窪塚洋介版。劇場で観たんだけど、他にやることもないし、麻生久美子が可愛いからもう一度観ようかと。う〜ん、やっぱり麻生久美子の映画だよ、これは。
 上映は翌朝もう一度あるという。そこで案内所のおねえさんに「翌朝も『魔界転生』?」と聞くと、「まだ決めてないので、リストをお持ちしますからお客さんがお決めになってもかまいませんよ」とうれしいお言葉。早速リストを眺めると、何処からともなく見知らぬ若い夫婦が割り込んできて、「あっ、これ観た。こっちがいいかなぁ?」などと話し始める。おいおい、選ぶ権利はぼくにあるハズだぞ・・・。と思いはするものの、翌朝8:30に起きて確実に観る自信もなかったので、選択権を譲ってあげる。
「じゃぁ、『マッチスティック・メン』で」
 って、洋画かよ。字幕読むの大変だぞ。船は揺れるんだぞ。『カンゾー先生』にすれば麻生久美子特集になるじゃねえかよ・・・。
 なんてこと言葉にできるわけもなく、ビールを買って寝台へ。ビーフジャーキーをつまみにかっくらうと、疲れが出たのか眠くなる。22:30就寝。
 なんか寝苦しくて起きる。時計を見ると0:30。まだまだ夜中だ。マリンシアターの朝の上映時間にもかなり間がある。寝直そうと思うのだが、カーテン越しに聞こえる誰かさんのいびきがうるさくて、目は冴える一方。仕方がないので『ギャラリーフェイク傑作選』を読む。面白くて目はますます冴えていく。それでも2:00に無理やり消灯し、寝の体制を整える。しかし寝れないんだな、これが。なんとなくうとうとのまま朝を迎えてしまった。
 7:00過ぎ、これ以上無理をしても眠れないと思い、起きることにする。布団から抜け出て、大浴場へ。朝風呂に入り、しゃきっとして8:30からのマリンシアターに臨むために。風呂はガラガラ。ひとっこ一人いやしない。開放時間を間違えたかと冷や冷やしながらも、のんびりゆったり浸かることができた。おめめパッチリ。次にレストランへ朝食を食べに行く。メニューを見てびっくり。『朝定食900円』しかないのだ。昼や夜は600円のカレーやラーメン、そばだってあるというのに、朝は900円の定食しかない。昨夜のカツカレー&味噌汁は計800円だぞ。朝飯に夜以上の金を払うのはもったいなさ過ぎるので、寝台に戻り乗船前にコンビニで購入したおにぎりを食べる。
 マリンシアターで朝の映画鑑賞。おっ、昨夜の夫婦もちゃんと来ているぞ。『マッチスティック・メン』が静かに始まる。かなり長い時間無音が続く。そして主人公ニコラス・ケイジが遂に言葉を発した。字幕を読まねばと意気込んだところ、流暢な日本語が・・・。吹き替え版だった。そりゃそうだ。フェリーの中で字幕読んでたら、船酔いしちゃうもんね。
 『マッチスティック・メン』、初めて観たんだけど、予想以上に面白かった。詐欺師映画の醍醐味であるコン・ゲームも冴えていて、秀逸の一本といっても良いのでは?
 その後は寝台に戻り、うとうとを繰り返す。船の揺れもあってかなり気持ちがいいんだけど、熟睡しているわけではないので、逆に疲れるんだよね。
 そうこうしているうちにフェリーは苫小牧に到着。長かった船の旅も終わりを告げたのだった。
 それにしても北海道は寒かった。雪もあちこちに残ってるし。関東での服装のままだったので、あまりの寒さに眠気も吹っ飛んだといったところか。
 そしてここから第二の北海道生活が始まった。


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