A組 フランス×セネガル戦(02.5.31) |
なんてこったーっ! 初戦の重圧か、ディフェンディングチャンピオンのプレッシャーか。ジダンが欠場しても、豪華メンバーをそろえるフランスが負けるなんて、予想できなかったぞ。 セネガルはいいチームだった。すのスピードとリズムにはついていけない。そして、しっかり決め事を守ってプレーしていたところが、王者撃破のカギだったんだろうなぁ。 ジダンの穴も予想以上に大きかったと思う。代役ジョルカエフは中央しか見ていないため、左に張っているアンリや上がってきたリザラズは置き去りにされていた。セネガルはジョルカエフにボールが入ると狙ってきてたしね。先制の起点もそうだったし。 これでフランスの地力1位通過はなくなってしまった。ぼくが観戦する予定のラウンド16A1×F2戦でフランスが観れないかも・・・。ぼくの席はホーム側なので、応援用にフランスのトレーニングシャツ買ってしまったぞ。どうなってしまうんだ? こうなったら一戦でも早くジダンに復帰してもらい、セネガルが1敗することを願うしかないか。 |
上へ |
E組 アイルランド×カメルーン戦(02.6.1) |
戦術及び精神的支柱の闘将ロイ・キーンを欠いたアイルランド。昨日のフランス同様、アフリカ勢に苦汁をなめるのか・・・? エムボマにゴールを許したときは本当にそう思った。ぼくはロイ・キーンが好きだから、彼を追放したアイルランドはどうも好きになれず、そうなればいいかとも思っていた。でも、アイルランドは意地を見せてくれた。これで負けたら、メディアに叩かれそうだもんなぁ。サポーターからは「ロイ・キーン復帰」論が起こるだろうし。よくぞ同点に追いついた。 カメルーンは点こそ入れたけどエムボマの出来が今ひとつ。ゴールエリア内でマークを引き連れてのプレーでは、チャンスもそうそうものにできないって。マークを外す動きができれば、もっと決定機を作れたと思う。 引き分けに終わりはしたが、カメルーンを筆頭としたアフリカ勢が活躍しそうな予感。新世紀初のワールドカップはこれまでの欧州・南米上位の勢力図が大きく変わる大会になるかも。アジア勢も乗り遅れるな。がんばれ〜! そうそう、試合とは関係なかったけど、TV中継の音声が画像より早く伝わってなかった?ボールがまだ転がってるのにアナウンサーが「ゴール!」と叫び、宙を浮いてるのに「キーパーキャッチ」と叫ぶ。アナウンサーには予知能力があるのだろうか。 |
上へ |
E組 ドイツ×サウジアラビア戦(02.6.1) |
なんか、イジメのような試合だった。ゲルマン魂炸裂。ここ数年低迷したドイツサッカーの答えは、贅肉をこそぎ落としたシンプルサッカー。華麗さを捨て、ガツガツあたって放り込み、なだれ込む。屈強な肉体を持つ男たちのパワー殺法。体格差のある相手だと、面白いように決まる。カーン、ヒマだったろうなぁ。 個人技の優れたチームにどう機能するか?天才肌のパサーがいる相手に対しどのように機能するか?カメルーン戦は見ものかも。 サウジアラビアは2000年のアジアカップで日本と激闘を演じた相手。それがこうまでやられてしまうとは・・・。アフリカの台頭にアジアが追随する日はまだ先なのか? そうそう、ドイツMFツイーゲの2色モヒカンは今大会の注目です。 |
F組 アルゼンチン×ナイジェリア戦(02.6.2) |
死のF組の闘いが始まった。まずはお気に入りの一人、ベロン登場。すっげーっ。カッコいいぞ、ベロン。 それよりなにより、めちゃ面白い試合だった。ガチガチのかたい試合になってしまうかと思いきや、攻める攻める。支配率はアルゼンチンだったけど、ナイジェリアの攻撃にはどよめきさえ起きるほど。守ってもGKショルンムの好セーブ連発で、ますます試合が盛り上がった。 とはいえ、主役はバティかな。クレスポをおさえての先発に答えるが如く、ドッカン、ドッカン。ゴールポストをも恐れぬ突進は気合の証明か。そしてバティゴールときたもんだ。やってくれるねぇ。 意外だったのがオルテガ。すぐ倒れるプレースタイルから、嫌いな選手の一人だったけど、トップ下からスペースのある右ウィングへ転向してからイメージが変わった。それとも、シュミレーションが罰金制になった影響かな。ともかく、いいことだ。 でもやっぱりベロンだな。途中交替は残念だったけど、大会屈指のトップ下の貫禄十分。 敗れはしたけど、潰し合いが必死の死のF組なので、ナイジェリアにもまだチャンスが残っているはず。目が離せないF組だなぁ。 |
F組 イングランド×スウェーデン戦(02.6.2) |
死のF組、期待して臨んだ第2試合は期待に反して大味な試合だった。両極端になるってわかってはいたんだけど、アルゼンチン×ナイジェリア戦観てしまうと期待しちゃうじゃない。 イングランドは待望の復活を遂げたベッカムのCKから決めはしたものの、パス回しに速さと正確さはなく、フリーの人に回してるだけ。ベッカムは後半消えてたし、オーエンもあまり目立たなかった。スウェーデンは後半パスが回り、相手クリアミスから決めるも、3位となったアメリカ大会のフロに当てるといった必殺パターンはなし。なるべくしてなった引き分けか。 今日を観る限り、イングランドもスウェーデンもナイジェリアには勝てないような気がしてきた。なにか目に見える好材料がない限り。イングランドだとベッカムの復調か?スウェーデンは・・・。 暗雲立ち込める引き分けのような気がする。 |
B組 スペイン×スロベニア戦(02.6.2) |
ラウルよ、君は一体なに者だ?なんだい、あのフェイントトラップは。なんだい、あの股抜きシュートは。君がすごいことはよ〜く知ってる。ぼくは君が大好きだ。でも、あんなの見せられたら、誰もが君を疑ってしまうではないか。「ホントに人間なのか」って。 デペドロのクロスもすごかったよなぁ。ピッタリだもん。 でも、後半のスペインは前線とバックラインに距離が開き、中盤のプレスが効かなかったため、スロベニアに自由に回され、かなり攻め込まれていた。失点シーンは一人少なかったにせよ、スペインには不安材料として残る結果に。 スロベニアは負けはしたけど面白かった。スペインのカウンター攻撃にやられはしたものの、中盤は支配していたし、面白いサッカーしていた。あの得点も、わくわくもの。3点目のPKはちょっとかわいそうだったなぁ。同じB組のパラグアイ×南アフリカが引き分けだっただけに、まだまだチャンスはあり。頑張って欲しいチームだ。 無敵艦隊スペインが、高波の中やっとこさっとこ船出をしたってところかな。 |
G組 イタリア×エクアドル戦(02.6.3) |
新潟からの帰りのバスの中。W杯中継を観ようと液晶TVをチューニング。関越道月夜野付近は山深く、電波の入りが非常に悪い。 「おっ!映るか?ダメ?あっ!えっ?ゴール?ビエリ?なに?」 ビエリのゴールのリプレイが、砂嵐の中で途切れ途切れに観えてくる。 「おお・・・おお・・・」 バスが平野部に降りてくると、TV画像も落ち着いてきた。おかげでビエリの2点目はハッキリ。でもありゃ格闘技だ。 トッティとビエリはなんか楽しそうにプレイしてたなぁ。まるで翼くんと岬くんのよう。 トッティとデルピエロが交替したところで一気に睡魔が襲ってきて、気がついたらイタリア勝利で終わっていた。 |
H組 日本×ベルギー戦(02.6.4) |
惜しいっ!口惜しいっ!よくやったっ! 口惜しいけれど、面白い試合だった。贔屓目が入っているかもしれないけれど、面白い試合だった。みんなが力を出し切っていた。ピッチのメンバーだけでなく、ベンチのメンバーも一体となっていた。ゴールを決めたら真っ先にベンチへ走っていく。鈴木も稲本も。うれしいじゃないか。美しいじゃないか。 引き分けは残念だったけど、勝ち点は取れた。うるさがたは「勝てた試合だ」とのたまうかもしれない。わずかな歯車の違いで、勝ってたとも思う。でも、動けなくなって引き分けたのではない。守って引き分けたのではない。真っ向勝負に行って、わずかなズレで引き分けたのだ。前を向いて引き分けたのだ。対ロシア戦につながる引き分けだったのだ。口惜しいのは確かだけど、健闘を称するには十二分だ。 審判には文句の二つ三つ言いたいところだけれど、最後の最後でベルギーにPKを与えなかったので、十分ガン飛ばしながら言ってやれ。「今回は許してやろう」って。 ベンゲル、観てたんだろ?韓国戦の解説だけれど、フジテレビのスタジオで観てたんだろ? どうだい、稲本は。このままだったら、どっかのビッグクラブがさらってっちゃうぜ。勝ち越し弾なんて、昨日のビエリ並みだぜ(ちょっと誉めすぎ?)。疑惑の判定のあのシュートなんて、間違いなく世界トップレベルだぜ。ジョン・カビラの横で冷静を装っているけれど、わきの下、汗かいてるんだろ?早くアーセナルで使わなくっちゃって。 鈴木のシュートにはゴン中山が乗り移ってたし、ヒデも伸二も柳沢も市川も戸田も松田も森岡も浩二もアレックスもモリシも宮本も楢崎も。良かったぞー! 課題となる失点シーンはここ数試合全部同じパターン。これは致命的に見えるかもしれないけれど、逆を返せばそこだけ徹底的になんとかすればいいのだ。ロシア戦に向けて、きっちり修正しておくれ。 森岡のケガが軽症でありますように。 |
D組 韓国×ポーランド戦(02.6.4) |
熱いぜ、韓国。チームカラー・赤の情熱をそのままにHOT!日本がチームカラー・青の如くクールに試合を滑り出したのとは対照的に、韓国はしょっぱなから熱く攻めまくる。 「W杯の勝ち点1なんて何度も経験済みさ」と言わんばかりに。 「ホームで日本に惨敗したポーランドなんて、相手じゃないよ」と言わんばかりに。 面白い試合だった。かなり一方的な試合だったため、日本×ベルギーと1:1での比較は難しいけれど、とても面白かった。韓国の著しい進化を見せつけられた試合だった。 ちょっと口惜しいけれど、韓国はW杯に関しては偉大な先輩なのだ。今日ようやく勝ち点1を体験できた日本は、次の試合でこの闘志を見せてくれればそれでいいのだ。 1点目の黄善洪、2点目の柳想鉄ともに柏レイソル所属で、4月に観たんだよなぁ。めちゃくちゃいい働きしてたもんなぁ。 韓国サッカー協会へ。年2回、ホーム&アウェーで親善試合を継続して行いましょう。そして、お互い切磋琢磨してアジアサッカーのレベルアップを目指しましょう。 現時点でレッドデビルズ(赤い悪魔)の称号は韓国サポーターのものだ!おめでとう! |
A組 フランス×ウルグアイ戦(02.6.6) |
王者フランス、その道はあまりにも遠く険しい。 今日もジダンを欠いての苦しい布陣だというのに、まさか・・・、アンリが・・・。足を投げ出したらウルグアイ選手が飛び出してきて、レイトで当たっちゃったって感じなんだけど、どんなボールに対しても足の裏見せちゃいけないもんなぁ。レッドはきついけど、仕方ないか。 それにしても審判が下手。リザラズがダリオ・シルバを蹴ったとき、ファウルを取っていれば、ダリオ・シルバはビエラを蹴ったりしなかっただろうに。どっちのプレーもカードものなんだから。 後半フランスの怒涛の攻めは物凄かった。ホントにあれが一人少ないチームか?すごすぎる。その気迫、どうしてセネガル戦で見せなかったのだろうか? ウルグアイは引いてカウンター狙い。レコバが好調だっただけに、もっと攻めあがっても良かったような気がするけれど、決勝トーナメント進出を考えるとベンチは引き分けでよしだったのか。一人少ないフランスよりも、セネガルとの方が勝機はありと。 両チームの思惑には差があったけれど、とてもスリリングな試合だった。 とにかくフランスは2点差以上でデンマークに勝たなければ、決勝トーナメントへは進めない。ちょっとくらい調子が悪くても、ジダンが出てくることは必至。アンリの出場停止は痛いけれど、シセがいるから大丈夫か。でも、2試合終わって無得点は不安材料だよなぁ。 |
F組 アルゼンチン×イングランド戦(02.6.7) |
ぼくの好きなベッカムとベロンの直接対決。どっちを応援すべきかしばし考える。昼間のF組のもう一試合、スウェーデンがナイジェリアを下し、優位な立場に。ラウンド16A組1位×F組2位のチケットを持っているぼくとしては、ベッカムとベロンの両方に決勝トーナメントでプレーして欲しい。総合力で優り、直接スウェーデンを叩くチャンスのあるアルゼンチンにはちょっと我慢してもらい、ここは勝たなきゃ自力進出のないイングランドを応援することに。早速髪型をソフトモヒカンにし、イングランド背番号7のユニフォームを着る。様になってる? イングランド、気合が違った。「当たりに行かない」と酷評されたベッカムが吹っ切れたように突っ込んで行く。スウェーデン戦消えていたオーウェンが底知れぬ速さを見せつける。 前半はオーウェンの一人舞台かと思いきや、オーウェンが倒されて得たPKを決めたのはベッカム。すっげー。よく真ん中にめちゃくちゃおさえた低い弾丸ライナー蹴れるよ。 シンクレアとヘスキーも良かったなぁ。 アルゼンチンは余裕かと思ってたんだけど、ベロンがマンチェスターUの同僚スコールズ&バットに低い位置に封じ込まれたこと、オルテガ&キリ・ゴンザレスの両ウィングがスペースを与えられなかったことが痛かったのかな。 とはいえ、後半開始早々ベロンの交代は驚いた。きっとベロンは後半に打開してくると思ったんだけどなぁ。 終盤は押せ押せのアルゼンチンをイングランドが全員で凌いでタイムアップ。 4年間の屈辱を晴らしたベッカムは最高にかっこよかった。 結果はぼくの当初の望みどおり。ソフトモヒカンにしたかいあったか。イングランドは落胆したナアイジェリアに負けることはないでしょう。アルゼンチンはスウェーデンがガチガチに守ってくるだろうから苦戦するかもしれないけれど、中盤にスペースができるのでベロンがやってくれるはず。そして2チーム揃って決勝トーナメントへ。そうなってちょうだい。 それにしてもアルゼンチンがらみの試合は面白いなぁ。 |
H組 日本×ロシア戦(02.6.9) |
どうだ〜っ!これがっ、これがニッポン、サムライスピリットだ〜っ! おめでとう!ありがとう!つぎもいったれ! 日本の歴史的W杯初勝利。絶えず勝ちを意識して攻めつづけたニッポンイレブンの気持ちがもたらした勝利。うれしいなんてもんじゃないぞ。 攻撃は最大の防御なり。使い古された言葉だけれど、なかなか実践できるものじゃない。それを最大のヤマ場でやってのけた彼らは日本の誇りだ。ぼくらのお手本だ。 稲本が、明神が、松田が、浩二が、戸田が、宮本が入れ代わり立ち代り前線に上がって攻撃参加する。守備的と呼ばれる彼らが、お互いをカバーしながら積極的に駆け上がってくるのだ。いくらガタイのデカいロシアとはいえ、こうまで押し上げられると成す術もないだろう。当然、彼らが上がってくるための時間(タメ)を作り、絡んでいった攻撃陣との一体感があってこそ。そして、前線から献身的にボールを追ってこそのプレーの数々。全員攻撃、全員守備が体現できてこその勝利なのだ。素晴らしい。 不安視されていたラインコントロールも、試行錯誤の末きっちり改良できていた。彼らは日々進化しているのだ。ぼくらはこれからの一戦一戦を彼らの進化とともに楽しむことができる。なんて素晴らしいことなんだろう。 とにかくみんな、みんながすごかったしかっこよかった。すげーぞ、ホントに。 ベンゲル〜っ!インタビューで稲本と話していたけど、惚れ直しただろ?昨日のビエリと較べても遜色ないだろ?彼はアーセナルでの日々を確実に力に変えてたんだぞ。この力、どうするんだい? そしてゴン!君の戦う姿は昭和42年生まれの勇気だ〜っ! とにかく次のチュニジア戦でも、さらなる進化した姿をぼくらに見せつけておくれ! |
D組 ポルトガル×ポーランド戦(02.6.10) |
出張中の岡山の山の中で、後輩たちと酒を飲みながらTVを観た。予選突破のためには負けられないポルトガル。ルイ・コスタをスタメンから外す荒治療の成果なのか、FWパウレタ大活躍。フィーゴもムラがあったけどしっかり得点に絡んだし、ルイ・コスタも途中出場で存在感を示し得点したし。優勝候補、遅ればせながらの発進といったところかな。 |
A組 フランス×デンマーク戦(02.6.11) |
雨で現場作業が途中でやめになった。ということで、温泉への行き帰りの車中でラジオ観戦。 ラジオは難しいね。ジダンにボールが渡ったと言われても、どの位置でボールをもらったかわからないし、パスの出しどころがあるのか、FWの位置は、DFのマークはなんかがわからない。で、耳に飛び込んできたゴール!はデンマーク先制。そして2点目も。 まさか王者フランスが予選リーグで1点も奪えず敗退するなんて。 予選A組の大波乱は終生語り継がれることでしょう。 |
E組 ドイツ カメルーン戦(02.6.11) |
まさかっ、ドイツまでもが・・・。退場者がでたとき、昼間のフランスが頭をよぎった。前にも書いたけど、ドイツの戦法はガシガシ当たって放り込む。それが審判によってはカード続出となってしまうのか。 一人少ない中先制点を奪い、カメルーンの猛攻をしのいだ試合運びはさすが。カメルーン選手をああまでカッカさせたのまでもが戦術だったかのよう。それにしても、次の試合に出れない選手が多いのは痛いのでは。個人的にはツィーゲが・・・ツィーゲがモヒカンを切ってしまったのが残念。 カメルーンの独創的なサッカーはもっと観たかったけど、それは同じアフリカ勢セネガルに期待するか。 |
B組 スペイン×南アフリカ戦(02.6.12) |
まったくラウルったら、どうしてそんなに上手いのよ。きちんと詰めて点を入れたかと思えば、ゴール前で絶妙なマーク外し。得点方法の豊富さといい、随所に見せるナイスパスといい、FWの見本だよ。今大会終了後ぼくが勝手に選出しようと考えている2002WCベストイレブンのFW最右翼候補だよ。 スペインは余裕の試合運びだったなぁ。休養・調整を考慮してのメンバーだというのに、あせりなし。まっ、あせる必要はまるでないのだけど、必至の南アフリカを余裕でかわすあたり、強さはホンモノ。強豪が思わぬ落とし穴にハマっていくのに、勝ち点9はお見事。 南アフリカはかつてのアパルトヘイトの影響もあってか、アフリカ勢特有の身体能力に頼ったスーパープレイが少ない、欧州スタイルの組織重視のチーム。でも、膠着した展開を打開するには、身体能力を駆使した個人技が必要なんだろうなぁ。南アフリカのアフリカ離れした特長があるときは裏目にもなるのか。 スペイン、初優勝も見えてきたかも・・・。まだ早いか。 |
G組 イタリア×メキシコ戦(02.6.13) |
なんだかなぁ。イタリアが負けなかったこと、決勝リーグ進出を果たしたことは、優勝候補が続々と姿を消す今大会の中では喜ばしいこと。でも、こんな試合を望んだ人はいなかったのではないだろうか。 トッティはマークが厳しい中、思わず唸らせるパスを前線に供給した。でも、司令塔としてゲームを作るのではなく、FWにボールを預けるだけ。2列目、3列目の押し上げがないのでFWの2人は孤立するし、波状攻撃も見られない。イタリアがゲームを支配するも、単発過ぎて正直つまらない。 逆にメキシコは守って凌いでカウンターだけなのに、カウンターで攻めあがるとき人数が揃っている。そして先制。フランス、アルゼンチンの悪夢が甦る? イタリアを救ったのは途中出場のデルピエロ。ゲームプランが不発の上、半分見捨てていたかつてのエースが王子様に代わって大仕事をしたのは、トラパットーニにとっては大きな、しかしうれしい誤算だっただろう。 タレントを多く抱えながら、使い方に疑問が残るあたりはアルゼンチンと一緒だったけど、F組に較べたらG組は楽なグループだった分、なんとか生き残れたってところかな。 それにしても、ロスタイムのプレーは夢も希望もないよなぁ。 とにかく凡戦で生き残ったイタリア、気合入れないと次も危ないぞ。 |
H組 日本×チュニジア戦(02.6.14) |
日本が勝った瞬間、すごく興奮した。会議室で雄叫びを上げたり。帰宅してニュースを見ていると、興奮が感動に変わった。選手のインタビューや、「日本決勝トーナメント進出」を喜ぶ人々の映像が、とても胸に染みた。 そういえば日本のW杯初勝利ロシア戦のときも同じだった気がする。あの夜は興奮したままいつまでも寝ることができなかった。翌朝スポーツ新聞やニュースを見ていると、なぜだか感動でふるえていた。 かみしめることのできる感動。日本代表がぼくらに与え続けている素晴らしいもの。ほんと、ありがとう。 今日の試合もせこい計算に溺れずひるむことなく攻めつづける日本代表はとてもかっこよかった。誰ひとり手を抜かない。ピッチの上でも、ベンチでも。モリシのゴールといい、ヒデのゴールをアシストした市川のクロスといい、途中出場の選手が活躍する事実が、今の日本代表の一体感と充実さを物語っていると思う。この試合も、全員がヒーローだった。 決勝トーナメント初戦はトルコ戦。今の一体感を保ち、さらなる進化を目指しつづければ、日本快進撃の可能性は大きくなるはず。ぼくらもできる限りの声援を送って、日本代表を盛り上げて行こうではないか。 |
D組 韓国×ポルトガル戦(02.6.14) |
韓国、決勝トーナメント進出おめでとう! とにかく今日の韓国はすごい気迫だった。真っ赤なスタジアムの大歓声に後押しされて攻める攻める。昼間の日本の活躍は当然知っていただろう。だからというわけでもないけれど、せこい計算ナシの真っ向勝負。カッコいいではないか。最後まで手を抜くことなく攻めつづけた姿勢、カッコいいではないか。この勢いだと、イタリア撃破も夢ではないぞ! 優勝候補ポルトガルは完全に呑まれてしまったのか。あきらかに星とり勘定が頭にあっての試合だったと思う。特に退場者を出してから。どうして勝つことを条件に試合に臨まなかったのだろうか。あれだけのタレントを抱え、優勝候補に上げられていたのに。策士、策に溺れたか。 公正を規すための同時開催も、情報化社会の今ではたいして役に立っていないようだ。昨日のイタリア×メキシコのロスタイムといい、今日のポルトガルの戦い方といい。 フランス、アルゼンチンに続き、ポルトガルまでもが。世界のレベルがあきらかに肉薄しているのにも関わらず、奢りがあったことは確かだろう。フィーゴの、パウレタの、ルイコスタの活躍をもっと見たかった。 |
決勝T1回戦 スウェーデン×セネガル戦(02.6.16) |
さすが、大波乱A組と死のF組を勝ち抜いてきたチーム同士の対戦。息詰まる接線だった。組織的速攻のスウェーデンと個人技の速攻セネガル。チームカラーが対称的だけど、絶妙にかみ合った面白い試合だった。 とくにセネガルの攻めは観ていて楽しい。ディウフの速さと巧さには驚愕の声を上げてしまいそう。両サイドバックのダフとコリーのオーバーラップも効果的で、攻めるサッカーの醍醐味を存分に味あわせてくれる。 攻めばかりではない。セネガルのGKシルバのセーブは神がかっていたなぁ。ドイツのカーンを脅かす存在になるのでは。 明暗を分けたのは延長戦のゴールポストか。スウェーデン・スベンソンのターンからのポスト直撃アウト(これ、かっこよかった)に対し、セネガル・アンリ・カマラの細かいパスを受けてのポスト直撃ゴール。最後でスウェーデンが個人技を、セネガルがコンビネーションを使ってきたのも対称的で面白かった。 旋風を巻き起こしながらもアフリカ勢唯一の生き残りとなってしまったセネガル。これからの活躍にも目が離せないけれど、次は日本戦の可能性もあるんだよなぁ。 |
決勝T1回戦 スペイン×アイルランド戦(02.6.16) |
死闘というにふさわしい試合だった。 ぼくはアイルランドをロイ・キーンのチームだと思っている。たとえ彼が直前に強制帰国させられようとも。アイルランドは「ロイ・キーンがいないから1次リーグで敗退した」と言われないためにも、負けないサッカーをしてきたと思う。ところがどうだ、この試合の立ち上がりは。押せ押せ、行け行け、勝ちに行くサッカー。でも、いい攻撃を繰り返しながらなかなか追いつけなかったこと、やっと追いついて一人多い延長戦で決めきれなかったことは大きな課題として残るだろうし、残念ながら言われるだろう。「ロイ・キーンがいれば・・・」と。とはいえロイ・キーンも次回ドイツ大会には年齢的に出場しないだろうから、若い選手一人一人が今大会の経験を踏まえ、アイリッシュ魂をさらに強靭なものにすれば、今後も目が離せないチームとなるのでは。 いやぁ〜スペイン、危なかった。途中までの多彩で華麗な攻撃も、守りにはいったこととラウルの怪我で台無しになっちゃったもんなぁ。アクシデントもあったけど。土壇場でPKを与えたイエロのプレーは軽率そのもの。世界No.1クラブチームでも主将を務める男が追い詰められたんだもんなぁ。アイリッシュ魂を誉めるべきなのかもしれないけれど、無冠の王者返上のためには戒めなければならないプレーだよ、あれは。 怪我人のため一人少なくなった延長戦、よく凌いだよなぁ。ぼくが選ぶこの試合のMVPは、ぽっちゃり体型なのに最後まで運動量が落ちなかった右サイドバックのプジョル。先制のアシストもしたし、1対1でも強かったし。間違いなくドローに大きな貢献をしていた。 なんとかPK戦を制したスペインだけど、ラウルとアルベルダとルイス・エンリケの怪我は心配。たいしたことなければいいけれど。 それにしてもいい試合だった。 |
決勝T1回戦 ブラジル×ベルギー戦(02.6.17) |
「ロナウドが完全復活し、ブラジルが強くなった」 報道や友人との会話でよく耳にするが、どうも信じられなかった。なぜなのか・・・。このページの目次を見て気がついた。1次リーグ、ブラジルの試合を1つも観ていなかった。3R(ロナウド・リバウド・ロナウジーニョ)の爆発的攻撃力をしかと見届けよう。 って、結局はリバウド&ロナウドのゴールでブラジルが勝ったけど、評判のブラジル攻撃陣よりベルギーの方が光っているではないか。3Rはキンキンに光ってた。途中出場のデニウソンもロベカルも要所要所で光っていたけど、ベルギーの方が輝いているではないか。ウィルモッツのゴールはファールではないじゃないか。 とはいえ、さすが百戦錬磨のブラジル。ベルギーの前がかったところをきっちり個人技で崩しての2得点。そして、終盤の憎らしいまでのボール回し。 報道が煽るので、ブラジルの強さを爆発的得点力と思って観てしまったけど、勝つためのいやらしさを十分知り尽くした強さの間違いだった。 とはいえ、総攻撃モードが強い今回のブラジル。次戦イングランドは守り中心でベルギーと似た印象。ベッカム、オーウェン、ヘスキーとベルギーよりもはるかに決定力のある攻撃陣が一瞬を狙っているので、今日みたいな攻めだと危ないかも。好ゲームの予感です。 |
決勝T1回戦 日本×トルコ戦(02.6.18) |
会社の会議室で、仕事:サッカー=8:2で観戦した。 結果は非常に残念だったけど、彼らがW杯で見せてくれたパフォーマンスは最高のものだった。ぼくにとっては世界のプレーを間近で感じられるだけでも幸せな今回のW杯だったけど、彼らの活躍のおかげで夢と希望を見させてもらうことができた。 今日のプレーについては真剣に観ていなかったのであれこれと書くことはできないし、ぼくにとって今大会での日本代表はサッカー論で語れるような存在ではなかった。心で感じる存在だったので、今は彼らの健闘を心からねぎらいたいし、拍手を送りたい。 日本はまだ2度目のW杯出場である。今回は予選を戦っての出場でもない。多くの強豪国が死力を尽くしながら涙を飲んでいるのだ。今回の決勝トーナメント進出は確実に歴史に刻まれるとともに、4年後への大きな足がかりとなるはずである。 ぼくらは今日までの気持ちをブームが去るかのように萎えさせるのではなく、強い心で日本サッカーの進歩のために維持していくことが大切だと思う。 お疲れ様、日本代表!ありがとう、日本代表! |
決勝T1回戦 韓国×イタリア戦(02.6.18) |
すっげーっ!すっげーぞ、韓国! 攻めあるのみ。ただただ攻めるのみ。会場の大声援をエネルギーに、休むことなく攻めつづける。交代要員も全て攻めるためだけに3枚使う。最高じゃないか。すっげーじゃないか。面白いサッカーをやって、しかも勝っちまうんだから、すっげーじゃないか。 なんたって、あたまっからイタリアがあせりまくってたもん。PKは惜しくも外れたけど、イタリアがカードをもらってまで止めなきゃならない攻撃の数々。結局このボディブローが効いたんだもん。 イタリアが1点先制して、攻められはしたもののイタリアの真骨頂カテナチオ炸裂かなと思ったけど、韓国の総攻撃にはもろくも決壊だもんなぁ。 いや、言葉が見つからないよ。残念ながら日本の永遠のライバルなんて言葉は今の韓国に対しておこがましいにもほどがある。次の日本代表の目標はベスト8とはやる人もいるかもしれないけど、アジア予選で韓国と争うかもしれないんだ。まずは韓国に追いつけ追い越せを目標にしなければ。 それにしてもすごいぞ、韓国。ポルトガルを破ったのはフロックでもなんでもないんだ。日本が負けた夜、アジアが世界に肩を並べた。韓国の手により。おめでとう。 次はぼくの本命スペイン戦か・・・。予想と応援は別物。韓国よ、この勢いのままで食っちゃいましょう。 |
準々決勝 イングランド×ブラジル戦(02.6.21) |
王国の原点回帰・・・。 事実上の決勝戦と言われる母国イングランド×王国ブラジルの一戦を、午後から有給休暇を取得してTV観戦した。 イングランドが本領を発揮・・・と思っていた。DFのトラップミスをオーウェンが上手く拾って先取点。その後は以前の迫力がなくなったブラジルの攻めをなんなく凌いでいたと思ったのに。攻めあがった時のベッカムのチェックミス、スコールズのチェックミスをロナウジーニョがドリブルで持ち込みひきつけてリバウドへ。ゴール。後半開始早々はGKシーマンのポジションミスをつきロナウジーニョがFKを直接ゴール。 まるで母国イングランドのサッカーではないか。王国と呼ばれた中盤から組み立てるサッカーは今日のブラジルには影を潜め、3R(ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ)だけで決めるなんて。 ベッカムは同点弾の起点となってしまったが、動きは今大会で一番良かった。前半に倒れこんだときは「やばいっ」と思ったが、その後も接触プレーに臆することなく、動きを止めることもなかったのに。もう今大会でベッカムを観られないのは残念だなぁ。ううっ。 でも、ブラジルはこれからが厳しいのでは。圧倒的な強さは見られない。攻撃の軸3Rの一角ロナウジーニョが出場停止でしょ。あのレッドカードはかわいそうだった。ボールにいってたのに入っちゃったでしょ。アンリと一緒だよなぁ。えっ、主審もアンリを退場にした人だって?レッドカードって2試合出場停止だっけ?となると決勝もダメなのか・・・。えっ、1試合?どっちにしろ、深刻だ。 |
準々決勝 ドイツ×アメリカ戦(02.6.21) |
いやぁ〜面白かったよ、前半は。アメリカは小気味のよい攻めをするチームなんだなぁ。ドイツもこれまではパワープレーオンリーかと思ってたんだけど、今日はきっちりつなぐサッカーをしていて、実に拮抗した闘いだった…前半は。 ドイツのサッカーに対する認識を改めなければならないかな。得点はセットプレーからのヘッドだったのでパワープレーなんだけど、FWノイビルがいいアクセントになっていて、攻撃が多彩だった。クローゼもあれを決めなきゃいくら他で点をとってもダメだよなぁ。 GKカーンはとんでもなくすごいね。ゴールが割られないんだもん。守備版神の手もあったけど、守りを固めたドイツはさすがにすごいよなぁ。 アメリカの実力って計り知れないところがあるよね。ポーランドにボロ負けしたチームとは思えないよ。やっぱりあれって韓国への罪滅ぼしだったのかなぁ。自国開催のソルトレーク五輪でずるして韓国に勝った分、自国開催のW杯で韓国に華を持たせるという。どうせアメリカじゃW杯なんて注目されてないんだからって。 いやいや、それにしてもアメリカの強さには驚いた。アメリカが国家をあげて本気出したらW杯制覇も夢ではないのではないか。 |
準々決勝 韓国×スペイン戦(02.6.22) |
韓国すげーっ! でも、正直なんだかなぁ・・・って試合だった。前半の韓国は明らかに止まってたし、かといってスペインも決め手にかけるし。後半土壇場に来て試合が動くも、延長前半はまたちょっと・・・。延長後半は見ごたえがあったかな。勝ち進むにつれ疲労もたまっていくから仕方がないのかもしれないけれど、やっぱりなんだかなぁ・・・。 今日の殊勲者は疲れた韓国を叱咤激励し、PK戦でプレッシャーを与えつづけたサポーターでしょう。彼らがいなかったら、韓国は負けていたかも。そういう意味では韓国は素晴らしいW杯を開催しているといえるのでは。 試合内容が今ひとつでも、これでポルトガル・イタリア・スペインを撃破したのだから、韓国は完全に世界と肩を並べたといってもいいのでは。FIFAランキングも10位代でもいいくらい。ただし、アウェーの実力は未知だけど。 とにかく次の準決勝ドイツ戦まで時間は少ないけれど、なんとか体調を整えて再びスペクタクル攻撃サッカーを観せておくれ。 ドイツを倒して日本に来たら・・・。なんだか考えるだけでドキドキする。それと同時にちょっと・・・いや、かなり嫉妬する。なにが違っていたのだろうかと・・・。 スペインは2戦続けてPK戦。ぼくの本命も、早い時間にきっちり決めきれなかったことが一番の敗因だろう。この経験は次につながる。ラウル、モリエンテスはドイツ大会が円熟期だろうし、フォアキン、シャビの若手も期待できる。如何にDFラインの若返りを図るかかな。プジョルがDFリーダーだ。 |
準々決勝 セネガル×トルコ戦(02.6.22) |
面白い試合ってどういう試合だろうか。それは人により様々なんだろうけど、この試合ぼくにはとても面白かった。昼間の韓国×スペイン戦よりも。 トルコもセネガルも絶えず攻めつづけたからか。その攻めはすごく粗く、どうして決められないかと声を出しそうにもなったけど、観ていて気持ちがよかった。 では、守備重視のチームの試合は面白くないか?いや、そんなことはない。守るだけのチームは面白くないが、ボールを取ってからのカウンターの素早い攻めあがりなどはとても面白い。 となると、気持ちの問題なのかなぁ。必死さが伝わってくるプレーはなにをやっても面白い。 で、この試合、両チームともに必死だった。必死さがびんびんに伝わってきた。すごい試合だ。なぜゴールが入らないかが不思議なくらい。攻めるも必死、守るも必死。なんだか言っていることがラモスっぽくなってるなぁ。 勝ったトルコも負けたセネガルも新興勢力。韓国に続き、すごい大躍進だ。今大会もまだまだ見ものだが、これから先も楽しみな3チームだよなぁ。 トルコの次戦は王国ブラジル。一次リーグ初戦で敗れはしたものの先取点は取っている。今度は負けたら先がない。またも必死のトルコを観ることができるのでは? |
準決勝 韓国×ドイツ戦(02.6.25) |
アジアの虎にもカーンの壁は厚かったか。 ドイツが試合をこなすたびにいいチームになっている。パワープレーだけだった初戦から較べるとバリエーションが増え、守りも抜群の安定感を保っていた。 攻撃ではやっぱりノイビルかな。バラックのゴールをアシストしたタテへの突進では、高さを気にして中央を固めていたDF陣を引っぱりだして、中央に大きなスペースを作り出したんだもん。見事な戦略勝ちだったのでは。今日イエローをもらって決勝戦出場停止だけど、アメリカ戦のイエローはまるで関係してないのにもらったもんだから、救済措置がとられるのでは。 守備ではラメロウ。あの技術はすごいのひと言。後ろにカーンがいることも自信を持った守備につながってたとは思うけど、あの足元の技術と効果的なオーバーラップには唸るのみ。 そしてカーン。70年代の学園マンガに出てくる番長のイメージそのままで、燦然と輝いている。今大会No.1キーパーをセネガルのシルバにしようかと考えていたけれど、やっぱりカーンだわ。長爪楊枝をくわえて欲しいよ。 韓国も頑張ってたけどさすがに日程が厳しかったか。きっとヒディングは後半ドイツがヘタってきたら勝負をかけようと思ってたのでは。アンジョンファンやソルギヒョンを温存したのはそのためでしょう。ヒディングの誤算は交代という3枚のカードを全て攻撃に使えなかったことか。でも、あれだけ激戦が続けばDFだってきついんだから。あと、車ドゥリのスピードは後半のジョーカーだよな。ヒディング、ちょっと策に溺れたかな。 それにしても韓国の快進撃はすごかった。ぼくらアジアの希望だったんだから。日本も奢ることなくレベルアップして、ドイツ大会では韓国の偉業を越えることを目指して欲しい。韓国こそが今大会の象徴だったなぁ。 |
準決勝 ブラジル×トルコ戦(02.6.26) |
序盤の攻撃を見る限り、どっちがブラジルか目を疑ってしまった。トルコの中盤のパス、華麗のひと言。かつての王国を見るかのようだった。その王国はというと、DF2人以外は積極的に攻め上がるんだけど、どうも単発というか、連携がとれていない。両サイド・カフー&ロベカルのオーバーラップもクロスを上げるには至らず。ロナウジーニョを欠く2R(ロナウド・リバウド)だけで攻めようとしているみたい。ところが25分過ぎ、そこにロベカルが絡んできたら、もうブラジルの押せ押せ。そうか、3Rだ。 後半はこの3Rにエジウソン、クレベルソン・・・と一人づつ攻撃に絡みだしてブラジルショー開幕。ジウベルト・シルバ〜ロナウドで先制ゴール!見事でやんす。ロナウドの途中交代もあり、大量点を奪っての対象ではなかったものの、ブラジルの強さを存分に見せつけての貫禄勝ち。今大会のブラジルでは今日が一番良かったのでは?序盤のトルコに触発されたかな。 トルコは序盤の勢いが続かなかったなぁ。ハサンとバシュトゥルクはすごいプレーを連発しつづけたけど、序盤のKeyとなっていたエムレは後半消えていたし、ハカンもFKからのダイレクトボレー1本だったからなぁ・・・。とはいえ眠れる王国をついに目覚めさせた実力は誰もが認めるもの。いいチームだ。 3位決定戦は今大会でブレークした韓国×トルコか。面白い試合になりそう・・・と言いたいところだけれど、韓国で行われるだけにトルコには分はないかなぁ。 決勝はブラジル×ドイツのW杯初対決。両チームとも予選を苦しんで勝ち抜き、グループリーグでも真の姿を見せれずにいたけれど、決勝トーナメントに入り試合を重ねることでいいチームに仕上がってきている。面白そう。ただ、準決勝で出場停止だったロナウジーニョが帰ってくるブラジルと、中盤の要バラックが決勝戦出場停止となるドイツでは、ブラジル有利は否めないかな。 |
3位決定戦 韓国×トルコ戦(02.6.29) |
いや〜っ、撃ち合いになると思ってはいたけれど、こんな展開になるとは予想できなかった。圧倒的有利だと思っていた韓国が負けるってことも。韓国に対して疑惑が噂されたけど、これでちょっとは消えるかな。 それにしてもトルコの攻め、シンプルだったなぁ。少ない人数で手数をかけず、きっちり決める。開始十数秒で先取点だもん。洪明甫もあれはあせるわな。強かったなぁ。 韓国ももはやお家芸となった先制されての猛反撃を観せてくれたけど、2点差を追いつき追い越す気力は残っていなかったか。 トルコのGKルスチュ、良かったなぁ。今大会No.1キーパー、カーンとどちらにするべきか悩むよ。 試合終了後のシーンも印象的だったし、この3位決定戦がいろんな意味で今大会を象徴しているような気がした・・・というか、象徴する試合だったと思いたい。 明日の決勝は雨か・・・。 |
決勝戦 ドイツ×ブラジル戦(02.6.30) |
予想外の展開で、予想通りの結末。一言で言えばそんな決勝だった。優勝候補が続々と敗れ去る中で、最後は王国が優勝したということを考えると、大会自体が「予想外の展開で、予想通りの結末」だったといえようか。 バラックを出場停止で欠きガチガチの守りでくるかと思ったドイツが、ハナから攻めあがり前半はゲームを支配していた。意外だった。今日もノイビルが効いていたと思う。前線へ、守備へと物凄い運動量でチームを支えていた。でも、シュートが撃てない・・・。 一方ブラジルは中盤が上手く機能しないけれど、トップにボールが入ったら3Rが決定的なチャンスを作る。なんだか予選リーグのブラジルに戻ったかのようだけど、凄すぎるぞ3R。でもゴール前には番長カーンが立ちはだかる。面白すぎる。 後半に入ると攻めきれないドイツを見切ったかのように、ブラジルがじわじわと攻めあがる。先制点は一度ボールを奪われたロナウドがすぐさま奪い返し、リバウドがシュート。カーンが弾いたところをロナウド・ゴール! ブラジル相手に奪ったボールを守備陣が密集の中で回しちゃダメだよな。もっと早めに大きく出さなきゃ。ファウルせずにボールを奪うドイツDFの優秀さがこれで消されてしまった。高い位置で奪い返されちゃ、3Rがいるんだから・・・。そう考えるとブラジル守備陣はセーフティファーストで守っていたなぁ。カーンも唯一のセーブミスでしょ。口惜しいだろうなぁ。 先制された後、やはりドイツはちぐはぐだったのかなぁ。リバウドからロナウドの2点目は攻撃の枚数を増やすために投入したFWアサモアのポジションに象徴されるように、攻撃に徹するのか守るのかの意識がが中途半端だったところをつかれたような・・・。その後もずっと中途半端だったし。 ドイツのことばかり書いているけど、ブラジルのことって書きづらいんだよなぁ。とにかく3Rに尽きてしまうから。DFは安定していたしGKマルコスのスーパーセーブもあったけど、やっぱり3Rなんだもん。素晴らしい3人だよ。 試合終了後、ゴールマウスの中で斜めに構えて水分補給するカーンの姿が印象的だった。'70年代マンガの番長は敵キャラだから、最後は負ける定めなのか・・・。 決勝の予想通りの結末・・・。次回開催国ドイツが決勝で涙を飲み、4年後に雪辱を晴らす・・・かなぁ。 ブラジルはリバウド、ロベカル、カフーが今大会で最後だろうから、3Rの一角が崩れてしまう・・・。とはいえなんだかんだ言って王国だから、若いのがぞろぞろ出てくるに違いない。脂の乗ってるロナウド&ロナウジーニョにどんな逸材が絡んでくるのか。4年後も楽しみ。 あぁ・・・。とうとう終わっちゃった。日本も4年後に向けて、まずはJリーグから応援していかなきゃなぁ・・・。でも毎回そうなんだけど、世界のレベルを堪能した後でJリーグ観るのってつらいんだよなぁ・・・。でも、ぼくは頑張って応援するよ。 |
TV観戦記 |
ナマ観戦記 |
その他 |