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楽日(7/22)


当然早起き君は・・・

 3日目の朝、ぼくには心に期するものがあった。それは、愛艇シットオントップで漕ぎ出すこと。初日のパドリングはさとしと一緒だったので、3日目はソロで行こうかと。
 目を覚ましてテントから顔を出すと・・・Kibunがヒマを持て余していた。
「昼寝てるから、朝早く起きちゃうんだよね。」
 前日の熱中病の症状もすっかり良くなったようで、ひと安心。
 漕ぎ出す旨を伝えると、愛艇運びを手伝ってくれた上、写真まで撮影してもらっちゃった。どうだい、かっこいいだろ。執筆者特権として大きめに載せるのだ。
 
 漕ぎ出した曽原湖は既にバス釣り客でいっぱい状態。どこに行っても白い眼で見られる。
「湖はみんなのものだーっ!」
 平坦な地形で釣り舟もエントリーしやすいこと、大きさも適度なことから、釣り客が集まるんだろうなぁ・・・。
 冒険心がイマイチ湧かない湖でした。


 ぼくだけ大きく写真を載せるのも心苦しいので、みんなの写真も載せとくね。寝起きの人が多く、みんな目が半開き。Kibunだけ、朝もにこやか。
    
 眠い眼を無理矢理こじ開けて作るはホットケーキと目玉焼き。ここで、昨夜不発だったダッチオーブンが威力を発揮。なべ部&ふた部でこんがりホットケーキを焼き上げる。
 ホットケーキの次は豪華10個目玉焼き。あまりのダイナミック加減に一同絶句。しかしながら、ダッチオーブンのなべ部は底が深いため、焼けたはいいけど、取り出すのが難しい。小山隊長のチャレンジを一同固唾を飲んで覗き込む。
「おかずなんだから、慎重に頼むね。」
 そんなこんなの調理品と前夜のあまりをテーブルに並べて、
「いただきます。」

お片づけ

 朝食後、けだるい時間を過ごしたい大人をよそに、さとし&みおはいたって元気。まだまだ遊び足りないと言わんばかりに活発に動き回る。
 さとしは本当に釣りに魅せられてしまったようで、気がつけば湖畔に立って、糸を垂れている。釣り好きで焼き物班ってことは、着実にKibunの後を追っているのでは・・・。小山隊長のDNAを所有しているから、将来はツーファーだろうし。まさか、脱肛組にも・・・。
 昼前出発を目指し、重い腰をあげて撤去開始。2泊を過ごしたテントを折りたたんでいく。
 なんだか物悲しく、だるい瞬間である。
「Yasが置いていってくれたタープはどうするの?」
「あっ、それおかもっちゃんが持っていくことになってるよ。」
「なんでおかもっちゃん?」
「再来週、車でYasの家へ行くから。」
 初めてのタープたたみ。慣れないながらもどことなく形になっていく。
「角っこちゃんと合わせないと、Yas怒るかなぁ・・・」
「結構神経質だからね。」
「あっ、Yasのしゃもじがあったんだ。」
「タープの袋に入れとけ!」
「この布巾、だれの?」
「わからないから、タープの袋に入れとけ!」
 角っこをそろえるそろえないよりも、なんでも押し込む行為のほうがYasの逆鱗に触れるだろうに・・・。
 

それぞれの家路

 楽しいときはあっという間にすぎ去ってしまい、名残惜しくもお帰りのとき。
 まっすぐ帰宅の小山家と秘湯へ向かうと言うKibun&SAYUKI、喜多方ラーメンを食べに行くというぼく&うり坊の3派にわかれてキャンプ場をあとに。
 ぼく&うり坊以外の行動はわからないので割愛します。
 ぼく&うり坊は喜多方へラーメンを食べに車を走らせるのだった。途中のセブンイレブンで”るるぶ”を立ち読みし、ラーメン情報を収集。「あべ食堂」に的を絞っていざ出陣。
 どうやらぼくらには好都合の風が吹いていたようで、店についたらちょうど2台分だけ駐車場が空いていた。店内に入ると、都合よく座敷のテーブルがひとつ空いていて、その直後から店前に行列が出来た。
 面白かったのは店内に看板が掲げられ、そこにはご主人の似顔絵が。
「おかもとさん、あの似顔絵似てますよ。」
 ホントに似てた。
 出てきたチャーシューメン&中華そばは太めちぢれ麺とあっさり濃くある醤油スープが絶妙に絡んだ逸品で、ずずずーっとすすってあっという間に完食。スープの一滴すら残らないほどの美味。
 おやじ、いい顔してるだけあるぜ。
  
 あべ食堂を出ると、向かいのお菓子屋に謎のみやげ物を発見。その名も「毒りんごサブレー」。
 妙な効能があるらしく、下の写真を見ていただければこのお菓子がいかに優れたお菓子なのかがおわかりになるでしょう。味は・・・、食べてみそ。
 〆に温泉に入ろうということで、「夢の森」という温泉保養施設へ。ところが、ガイドに載っていた地図が全然違っていて、右往左往。ようやっと辿り着いた温泉は老人養護センターの一部みたいで、どことなく病院の香りがするのだった。
 衣類を脱いで、浴場へ足を踏み入れて気づく。
「シャンプーがない。」
 車には積んであるのに、持ってくるのを忘れた・・・。いまさら服を着て取りに行くのもなんだし・・・。
 こうしてぼくらはすごく久し振りに石鹸で髪を洗ったのでした。
 風呂から上がった後、うり坊とお別れ。これで本当に裏磐梯キャンプ2000もおしまい。
 ホント名残惜しかったけど、めちゃ楽しいキャンプでした。


後日談その1

「なぁ、やっぱりYasたちが千葉に10:30pmに着いたっていうの、早過ぎない?」
「えっ?0:30amですよ、おれたちが着いたのは。」
 Yasのメール入力ミスだったそうです。
 そうだよなぁ。10:30pmに帰ったんならMackyが怒るわけないもんね。


後日談その2

 それは8月5日、夏休みと称して上京し、Yas宅で朝を迎えたぼくに小山隊長から1通のメールが。
<小山隊長からのメール>
 今日、曽原湖の写真をみおに見せたところ、おかあさんのことをYasの奥さんだと思っており、KunnyはYasの子供だと思っていたそうです。
「名前違うじゃん」
といったところ、
「あっ、そうか」
とのことでしたが、
「一緒に座っていたし」
とか言っていました。
小山家では、かみさんの事を『おかあさん』とよんでいるので、Yasが、『おかあさん』、『くにちゃん』と呼んでいるのを見て、勘違いしたかなー。
 Yas絶句!



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