2000年、naoto-ok的MOVIE

 48本。2000年に観た映画の本数。月平均4本。よくもこんなに観たものだ。リストをたら〜っと眺めてみると、全国ロードショーの映画が多かった。ハリウッドの大作と呼ばれているものをこんなにたくさん観たのは初めてじゃないだろうか・・・。単館系の映画(特に邦画)が好きなわりに、あまり観に行けなかったのが残念。新潟にはシネ・ウィンドという単館系映画館が1館あるんだけど、1館だけなので1作品の上映期間が短くて、なかなか予定にあわなかったりするんだよなぁ。「白痴」のロングランなんかやってたし。今年は単館系映画もいっぱい観なくっちゃ。
 今年の抱負が先になってしまったけど、昨年の回顧も忘れてはいません。
 2000年初めにおすぎのMCとともに「シュリ」旋風が吹き荒れて、「韓国映画がハリウッドを越えた」などと言われたけれど、ぼくの中ではその後次々と邦画・洋画問わず「シュリ」を越える映画が出てきちゃったのだ。特に邦画は面白くて、まだまだ韓国映画の後塵をかぶるわけにはいかないのだ。いや、ハリウッドにだって全然負けちゃいないのだ。
 今年はついにBEST10を発表します・・・と思ったのですが、なかなか順位がつけられないのでBEST5を発表します。

第1位 スペーストラベラーズ

 2000年の一番はやっぱりスペトラ。キネ旬の邦画ベスト10にはランクされなかったけど、ぼくにとっては邦洋あわせても第一位なのだ。笑いあり、涙あり、スリルあり、アクションあり。それでいてきっちりとしたSTORYで、これ以上ない映画です。DVDを購入して何回も観てしまったのだ。しかし、どうしてこの映画の評価は低いのだろうか・・・。


第2位 チャーリーズ・エンジェル

 往年のTV番組のリメイクなんだけど、TV版の懐かしさをそのままに現代のエンジェルが大活躍。懐古心よりも楽しいが先にたった快作です。ハリウッドを最大限に生かして、これぞ娯楽の本道を観せてくれます。続編の製作も決定したそうで、今から待ち遠しいぞ。


第3位 私が愛したギャングスター

 上位2作の派手さはなく、むしろ淡々とした映画なんだけど、その淡々さが小気味よくて、爽快感と痛快感をもたらしてくれる。ギャング映画の根本を覆すかのような面白さ。なによりコン・ゲームの要素がいっぱいあり、脳みそも楽しめる映画。ケビン・スペイシーのしたり顔はたまりません。


第4位 ホワイトアウト

 日本映画がアクションという分野で本腰を入れてきたなと思わせる映画。これまでの邦画って、あれもこれもを欲張りすぎて破綻する傾向にあったけど、完全に的を絞ってきたなと。織田裕二がエンターテイナーになるために「多彩」を捨てて挑んだなと。


第5位 地雷を踏んだらサヨウナラ 

 こちらも派手さはなく、淡々とした作りの映画なんだけど、一ノ瀬泰造というカメラマンを描くにはその淡々さがもっともふさわしいと心から思える映画。浅野忠信のキャラクターがさらに淡々に拍車をかけるんだけど、淡々の中に躍動感が詰まっていて、三十路になって忘れかけていたものがそこにはあるとちょっぴり胸が熱くなってしまったのだ。


惜しくも次点の映画

 順位をつけることはとても難しい。確かに面白い映画と面白くない映画はいっぱいあったけど、どの映画がどれだけって明確な基準、ないんですよ。惜しくもBEST5からもれたけど面白かった映画を、順位にこだわらず書き並べてみます。
 まずは構築された世界観にこれからもはまっていきそうな映画、「X−メン」。あぁ、早くミュータントたちの活躍の続きと隠された過去を観たい!
 次は感覚の映画。あのセンス、それそれって感じの「PARTY7」。かなり観るものを限定しているかもしれないけど、ぼくには最高でした。
 気分で観るなら「TAXi2」。疾走感がたまらなく面白い。とにかく考えないでライド・オンなのだ。
 そして脚本で観せてくれたのが「オーロラの彼方へ」。映像や臨場感も大切な要素だけど、やっぱり脚本がしっかりしている映画っていいよね。「グリーンマイル」も良かったよ。あれは原作勝ちか。
 音としては「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。あの音が逆に客を選ぶ結果にもなったけど。あと、STORYがなかった分、次点です。

 まだまだ楽しませてもらった映画は数知れずだけど、とりあえず2000年のぼくの選ぶ代表作でした。


エスニック
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