エスニック

日常的戯れ言2014

毎日の生活の中の戯れ言を掲載しています。


南国・宮崎、地鶏旅(14.12.26-27)

 九州に出張ですか・・・。この年末のあわただしい時に。いいんだけど、ならばちょこっと寄り道させていただけないかなぁ。ってことで、友人が住む宮崎へ。なんじゃこりゃ、この暖かさ。札幌は真冬日だったのに、南国はかくも暖かいところなのか?見てよ、この青空と南国植物。ここはホントに日本かい?ってくらい。

南国の街・宮崎。奥の青看板は『黒霧島』
 昼に行ったのは巨人のキャンプ地・宮崎サンマリン球場にほど近い、『忠太郎茶屋』。宮崎は隠れたうどん文化の街らしい。コシのないうどんは胃にやさしい。二日酔いでもすんなり入る。ごぼう天うどん(400円)に○天(90円)をトッピングしていただきました。

ごぼう天はころも少なめで二日酔いにもサクサクいけます
 夜は宮崎のダチ・EDA&まつおと再会。EDAの結婚式以来、10年ぶり。ちなみに10年前はこちら。いやぁ、昔は若かったなぁ。10年ぶりでも声をかけたら来てくれて、あれこれ心配してくれる。なんともいいダチなのです。そんなダチが案内してくれたのが、地鶏料理の『ふく膳』。地鶏鍋コースで地鶏を堪能。楽しい会話で焼酎も進む。

左から、まつお、EDA、おかもと

地鶏鍋、醤油ベースの出しも美味しい

そんでもってこれが投入される地鶏です

地鶏焼きは半ナマ状態。これもまた旨い
 ホテルの対面にあるお菓子屋さん、『お菓子の日高』。ここには宮崎の新名物・なんじゃこら大福となんじゃこらシューが売られている。なんじゃこりゃ大福、なんじゃこりゃシューともにイチゴ、栗、チーズが入った変わり種。でも、そのミスマッチが面白くかつ美味しい。怖いもの見たさでぜひどうぞ。

ウィンドウはどんだけ推してるんだってくらいのデコレート

これが噂の・・・大福です

かじって断面を見せようかと思ったけど、汚くなりそうなので外周を

そして究極の・・・シュー

こちらは外装を
 楽しかったなぁ。また行こう、宮崎。


エスニック日常的戯れ言

道頓堀ひとり飲み【関東煮屋たこ梅】(14.10.28)

 今年3回目の大阪。ならばまだ行ったことのない繁華街を見てみたい…。ということで、道頓堀でひとり飲み。
 「今日どこに泊まるんですか?」と聞かれ、「道頓堀」と答えると、多くの人に「残念、綾瀬はるかグリコ、先週までだったんですよ」と言われた。どうやらみんな、ぼくが綾瀬はるかファンで、期間限定で彼女がモデルとなったグリコの看板を見るために道頓堀に泊まると思っていたらしい。いやいや、看板になってたってことも知らないくらいだよ。もちろん嫌いじゃないけれど。
 で、道頓堀。ぼくのイメージは1985年の阪神日本一で、カーネルサンダースが放り込まれた汚い川。ちょっと臭ったりするのかななんて気を引き締めて橋の上に立つと…あらきれい。河岸はライトアップされ、川面にはネオンが映りこみ、なんとも素敵なロケーション。ドラマで恋人が歩いていてもおかしくないんじゃない?

これが大阪、道頓堀
 今回目指すは関東煮のお店・たこ梅。関東煮とはおでんのことだとか。しかも売りは鯨のおでん。なかなか食べられるものじゃなさそうじゃん。あと、たこ料理も専門だとか(名前もそうだね)。創業弘化元年。それって何時だ?調べてみたら、1844年なんだって。ということは、今年は創業170周年。もしかしてダシは創業以来の継ぎ足し?なわけないか。
 お店は満員、15分くらい待ってカウンターに案内される。おでん鍋の前ではなかったんだけど、おでん屋さんのカウンターが初めてだったので、気持ち昂る~!
 なにを食べたかは写真を見てね。

長屋のような佇まいの店構え「たこ梅」

名物・たこ甘露煮とおでんの定番・大根&たまご

これ、ころ(鯨の皮)とさえずり(鯨の舌)の切れ端と水菜を巾着に入れた季節限定品(名前忘れた)

つみれと鯨のすじ。すじがプリプリで、もっと食べればよかったよ

ころを串でもいただきました

〆はおでんの汁かけ飯。お口直しのしば漬けとともに
 カウンターで隣り合ったおじさんに鯨のうんちくを伺いながら、楽しい夜は過ぎていくのです。
 次はどの繁華街に繰り出そうかな。


エスニック日常的戯れ言

さっぽろオータムフェスト2014(14.9.19-27)

 札幌の9月は食いだおれ。そう、道内各地の美味しいものが大通り公園に集結するとても素敵なイベント、「さっぽろオータムフェスト2014」が開かれるのだ。ぼくの大好きな大通り8丁目会場は、3期交代制で各市町村のブースが出展する。残念ながら出張等で第1期は行くことができなかったんだけど、第2期、第3期は通いづめさ。そんなぼくの飽食の記録を紹介します。
 普段は値下げ品のお惣菜ばかり購入してるのに、なぜかついつい買い食いしちゃうんだよなぁ。スーパーに売ってたら、たかくて絶対買わないだろうに・・・。
 まずは第2期から。

なぜか釧路市じゃなく釧路町の蒸しカキ

2個で500円、潮の香りがたまらない

南北海道地産物流協同組合からは『ほたてビッグ串揚げ』(500円)

いやいや、ジューシーに揚げ上がっていて美味しいです

旭川からは羅亜~麺加藤屋の『旭川しょうゆホルメン』(600円)

麺とスープは素朴だけど、ホルモンがやわらかくて美味しい

士別市はラム串(300円)

道民はラム肉に弱いのよ

連日長蛇の列の留萌市(通期出展)

うにめしと生たこザンギのプチうにセット(600円)は安定した美味しさです

弟子屈町の牛のおっぱいミルクとコーヒー(各200円)、牛乳大好き

木古内町は仕事でよく行ったけどホルモン焼きですか…知らなかった

これは利尻富士町の『利尻昆布のウニ焼き』(650円)、昆布の旨味がじわじわと

どちらも大好物なんだけど、どちらもプリン体がたくさん痛風の敵なんだよな

苫小牧市のホッキカレーはモーニングサービスで定価800円が600円に

朝からカレー、イチローばりです

白糠町の灯台焼きツブは3個350円

天売島の天売島焼きはホタテ、甘えび、ひる貝、うにを貝のうえで焼いて800円

見よ、この海の幸三昧、幸せいっぱい

長沼町(通期出展)は炭火焼各種がすべて300円

ぼくは行者ニンニクフランクと厚切りベーコン、照り焼きチキンをチョイス

大空町…初めて聞いたけど、さくら豚串(250円)

やっぱ道民は豚肉も好き
 第三期、これでオータムフェストが終わっちゃうなんて…。さびしすぎるぜ。

初出店の新冠町は煮ツブ焼き(400円)で勝負です

幕別町の『幻の黄金ゆり根コロッケ』(250円)と

牛サガリ串(300円)

ツブの濃厚な味にワカメとネギが絡んで美味い、
ゆり根コロッケは中身全部ゆり根にしたらコスト高くなるのかな?

厚真町の厚真ジンギスカンは一度食べてみたいと思い続けてたんだけど

骨付きラム(3本550円)の美味さはたまりません

礼文島、先日の大雨被害に負けないで。応援してます

焼きウニきり(2個600円)と殻つき焼きウニ(750円)で今年最後のウニを堪能

北海道の和牛処といえば平取町でしょう

この和牛串焼(300円)、肉が口の中でとろけます
 もちろん、さっぽろオータムフェストではほかの会場でもいろんな美味が提供されていました。5丁目会場では『北海道の新・ご当地グルメ&HOKKAIDOラーメン祭り2014』が開かれてまして。ただ、ご当地グルメの多くが特定の人(会社)のプロデュースによるものなのがちと残念なんだよなぁ。美味しいんだけどさ。もっと自由にやろうよって感じがして。

今年は大樹町の大樹チーズサーモン丼(700円)

秋鮭と雪印メグミルク大樹工場で製造された「さけるチーズ」がふんだんに使われてます
 あぁ、今から来年が待ち遠しい。


エスニック日常的戯れ言

大阪ひとり飲み【和風もつ料理あらた】(14.9.13)

 大阪とか関西って、北海道の田舎もんからするとなんか怖いんだよね。関西弁で話すいかにもな集団飛行機が一緒だったこともあり、「道民が一人で繁華街なんかに出たら、ひどい目に遭うのでは?」とビビってしまう。でも、旨いものを食べたいって衝動は抑えられず、勇気を振り絞って夜の繁華街に足を踏み入れるのです。
 目指すお店は西中島南方というどの方角にあるのかよくわからない駅の近く、『和風もつ料理あらた』。ぼくの中で関西と言えばもつ、ホルモン。なんのために痛風を悪化させながらももつ料理を食べ続けてきたのか?関西のもつを体感せずにもつ好きを名乗っては、痛風に申し訳ない。そんな気分なのです。

お店の前。写真を撮っている間にも常連客が入っていく
 時間がよかったのだろうか、超人気店というのに待たずに座ることができた。席に着くと「もつ煮からでいいですか?」。とりあえず「はい」と答え、すかさず「おまかせでお願いします」と続ける。ネット情報によると、初来店の時はおまかせにすると、いいタイミングで料理を出してくれるとか。なにせメニューを見てもそれがなんだかわからないので、最初はそうしようと決めていたのだ。
「あっ、おまかせね。Aコースでいいかな?」
「えっ?Bコースというのもあるんですか?」
「Bコースってなんだっけ?ははは、Aコースね」
 おおっ、これが大阪の飲み屋さんの会話なのね。ご主人と奥様の二人で切り盛りしていらっしゃる、カウンターのみのお店。二人がお客さんとうまく会話をつないでいく。プチ驚きはご主人の呼び方。大将でもマスターでも料理長でもシェフでもなく、「先生」なのだ。料理で先生と言えば思い出すのは土井勝先生。あの方も確か大阪だった。なんだか感動。
 で、先生の出してくださる料理が以下の数々。どれもこれもがもつ好きにはたまらない絶品料理。特に今日は生せんまいが特上品だとか。
「昨日のせんまいもよかったけど、今日のはそれをも上回る。1頭2,000万クラスの牛のせんまいだね。もったいないから食べさせたくないくらいだよ」
 先生絶賛の生せんまい。隣に座った昨日も来ていた常連さんが「ホント、昨日のよりいいよ」と教えてくれて。そんでもってお味がこれまたGood!こいつは絶対病みつきになるって。

まずは和風煮込み、ネギはお好きなだけ

チレの刺身、脾臓だそうです

テールシチュー(左)とタンシチュー(右)

ミノゆびき、名前はゆびきだけどナマ・刺身です

コールタン(左)とネックスモーク(右)、塩で食べると美味しいです

生せんまい、鮮やかなピンクはスペシャル・2000万円の牛なのだ

串焼きは

心のたたき、心臓です、刺身です

フク照り焼き、肺臓だけど、肉のよう

〆のテール雑炊、お口直しのしば漬けとともに
  お二人、ぼくにも気を使ってくださり、まずはデング熱から笑福亭鶴瓶の落語の話(大阪の人は落語は否定的だった)でつかみはOK。仕事の話でひと盛り上がり。北海道から来たと言うと他の常連さんも加わって和気藹々の楽しい飲み会に。最後は北海道も仕事も何も関係ない日常会話で大盛り上がり。いつしか満席になっていたお客が示し合わせて来店したかのような一体感に。
 当初勝手に思っていた怖いイメージはどこへやら。楽しい楽しい大阪の夜。
「この辺、風俗系のお店多いから、帰り誘われるで。気ぃつけな」
 先生の最後の一言で「ここは大阪」と再認識する次第でした。


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アイスチャレンジ!(14.8.23-26)

 ちまたではチャリティのためにバケツに入れた氷水をかぶる行動が、流行ったかと思えば「売名行為」呼ばわりされたりと、ブームはめまぐるしく移り変わったりして。そんな中、ぼくにも一つのブームがありまして。
 ことの初めはデジカメを新しく買ったこと。カタログやらHPを2日ほど眺め、『タイムラプス』機能に惹かれてCASIO EXILIM EX-ZR850 を購入。この『タイムラプス』機能、一定間隔で写真を撮り続け、動画にするというもの。これが見ていて面白い。買ってから毎日、通勤の車窓やら街並みを撮影して楽しんでたんだけど、オリジナリティがないんだよね。なんかぼくらしさが。
 んで、上京して谷中~上野を散歩してる時に思いついた。かき氷が食べたい・・・いやいや、かき氷を撮影しようって。ほんとは作ってるところを撮影しようかと思ったんだけど、なかなかうまく撮れなかったんで、ならば食べているところをって。大好きなかき氷を食べて、おもしろい動画を撮影する。これこそぼくらしさなんじゃないかなって。これがぼくのアイスチャレンジさっ。
 まずは谷中から上野の途中で入った『上島珈琲店』の「苺のかき氷アイス付」(680円)。自分で果肉たっぷりのソースをかける楽しさ。ご覧あれ。

『上島珈琲店』の「苺のかき氷アイス付」(680円)
 ごめんなさい、のっけから大失敗。ソースをかけるところからばっちり撮れてたんだけど、かき氷の向こうに隣に座ってた女性の姿が・・・。かき氷を食べ進めるにつれ、女性の姿がだんだんと・・・。さすがにこれを公開するのはプライバシーの問題になるでしょってことで、自重です。
 次はばっちり。浅草は『初音茶屋』の「氷あずきミルク」(600円)。老夫婦が営まれている。ここのかき氷、とにかくふわふわ。そしてあずきのお上品なこと。では、いよいよ動画です。1秒に2枚撮影された画像の紡ぎだす世界、見て頂戴。

『初音茶屋』の「氷あずきミルク」(600円)
 ひたすら食べて、ときに頭がキーンとして休んで、氷が自然と溶けていくさまなんかも映っていて、楽しいでしょ。
 続いては赤坂からのエントリー。豊川稲荷の筋向い位置する『虎屋菓寮 赤坂本店』限定の「氷あんず」(1,188円)。でかいでしょ、これ。そんでもってあんずの味がたまらない。ここはミルクもあずきも白玉も必要なし。あんずをとことん楽しみましょう。

『虎屋菓寮 赤坂本店』限定の「氷あんず」(1,188円)
 今回の上京のラストを飾るのは、御茶ノ水駅の近く、神田明神の前に位置する『天野屋』の「氷甘酒」(500円)。かき氷と甘酒のどちらも好きなぼくには、この上ない贅沢なのだ。お店の女将さん曰く、「氷を甘酒に全部溶かし込んで食べて」ってことなんだけど、これはアイスチャレンジ。少しづつ浸して食べました。

『天野屋』の「氷甘酒」(500円)
 アイスチャレンジとは関係ないけど、この氷甘酒がおいしくて、冷やし甘酒(450円)も飲みたくなった。注文すると女将さんが冷やし甘酒ともろみを持ってきてくれた。氷甘酒は氷の分だけ蜜を少し加えているけど、冷やし甘酒は加糖なしの天然の味。ゆえに、氷甘酒を食べた後は冷やし甘酒が薄く感じるんだって。だからもろみでお口直しをして、甘酒本来の味を確かめてほしいっていう配慮から。なんと素敵なお気遣い。そして、冷やし甘酒がまたおいしいんだ。その会話がもとで、ほかのお客さんとも楽しい会話。ここ、通いたくなるなぁ。



エスニック日常的戯れ言

怪獣酒場に行く(14.8.23)

 「16:30開店だから、16:30現地集合でいいんじゃない?」
 川崎に期間限定(1年)で営業している怪獣酒場。円谷プロ監修、ウルトラ怪獣が店内に溢れんばかりという居酒屋に行こうと、土曜の夕方に集まることに。予約は5名からだけど、土日は9月までいっぱいなんだって。ならば並んで入店しよう、そこそこで入れるだろう…ってたくらみが甘かった。店の前にたどり着いたら、既に長蛇の列が…。最後尾に立つ店員さんが団扇をくれたので、話しを聞いてみる。
 「2時間制なんですが、この位置だと4時間待ちですかね。少し早まることもありますが。」
 ちなみに先頭グループは12:00から並んでいるとか。一応屋内といえど、冷房の効いてないところに4時間立ち続ける?そうこうしてるうちに開店。列が前へと移動していく。落ち着いたところで再び店員さんに聞いてみる。ここだと…
「4時間待ちです。」
 しかも、およそ2時間はここから前に進まない。するとこんなプチ情報が。
「22:00くらいだとそんなに並ばないで入れることがあります。絶対ではありませんが。」


怪獣酒場、ゼットンの尻がかわいいです

怪獣酒場の団扇と4時間待ちの列
 せっかく川崎まで来たんだから、怪獣酒場には入りたいけど、4時間待ちは堪えられない。そこで、店員さんのプチ情報を頼りに戦列離脱を決意。22:00までの長いヒマつぶしが始まった。
 男3人があてもなくブラついていると、やたら居酒屋の呼び込みに声をかけられる。早割りとか、飲み放題とか。まだ17:00前なのに、どうしてぼくらが飲み屋さがしてるってわかるんだ?やつら、エスパーか?と思ったら、ぼくら怪獣酒場でもらった団扇であおいでた。「あっ!断念組見っけ」ってとこなんでしょ。お恥ずかしい。
 ぼく的には昼前から歩きづめだったので、どこでもいいから早く座ってビールを飲みたい。居酒屋でいいじゃん。どうせ怪獣酒場ってイベントもので、料理そんなに期待できないしょ。でも、Aくんが納得しない。「いやいやパッピーアワーやってそうなんで…」とやってきたのはアイリッシュパブ。まぁ、とりあえず座ってビール。
 ここでビール2杯とつまみ1品づつ。あれこれ話して場所移動。次は…カラオケボックス。時間管理にはもってこいか。21:30までで入店し、ハイボール飲みながら′80sしばりで歌い続ける。はたから見たら立派なおっさん3人組だよね。
 お時間コールにも延長はなしで退出。再度怪獣酒場へ。予想はしていたが、列が短いのにホッ。これなら笑って並べる。でも、空腹と歌い疲れでまったりTime。Aくんの「四畳半で愚痴言う星人が…」の問いにぼくも11郎も思わずスルー。すると、後ろに並んでたぼくらより年上のご婦人に「メトロン星人。ノリが悪いなぁ」とツッコまれる始末。
 そして、そして、22:00ついに入店。憧れの怪獣たちにご対面。そこで店員さんから説明が。
「怪獣酒場は怪獣たちの憩いの場なので、正義のヒーローの入店をお断りしています。確認のため、代表者はジャミラの口に手を入れてください。もし正義のヒーローだった場合は、手に異変が生じます。」
 科特隊の一員として日々地球の平和を見守ってきたぼく。このままじゃ入店できない?ここは心を鬼にして、ブラック岡本でいざチャレンジ。ジャミラの口に入れたぼくの手は・・・なにも起こらず無事入店。ぼくの正義の心はどこへ行ってしまったのか。

なにしろ看板がかわいらしい

メインモチーフはバルタン星人

外からは尻しか見えなかったゼットンともご対面

シーボーズよ、誰を探しているのかい?

ジャミラの真実の口はぼくを正義の味方とは認めてくれなかった
 通されたのはキング・ジョーのテーブル席。ぼく、キング・ジョー好きなので、ちょっと興奮。セブンとの死闘も描かれていて、これだけでわくわく。テーブルの箸受けはお持ち帰りOK。やったぜぼくのはピグモンだ。
 店内はフィギュアや名場面のパネル、モニターでは名場面の映像集が流れている。でも、ここでいう名場面とは怪獣たちがウルトラ戦士をいたぶっているところね。決して彼らの最期が流れることはありません。
 グッズ売り場は22:30までとのことなので、慌てて見に行き、購入しちゃった。駆け込み客が多くて大混雑さ。
 メニューは怪獣たちにちなんだものが多く、メニューを見て選ぶだけでも楽しいのだ。そして、運ばれた飲み物、料理たちはどれもいけてるではないか。これなら普通の居酒屋でも人気になるんじゃね?どうせ企画ものとなめていてすみませんでした。空腹をこらえてやってきて正解です。
 まずは乾杯。バルタン星人が描かれたジョッキにニンマリ。店員さんから、「バルタン星人の小言が書いてあります」と言われ、”分身発泡”の下のローマ字を読もうとする3人。おやおや、みんなジョッキを離して小さい文字に悪戦苦闘。なんか年老いたなぁ。
 メニューから特に印象的な2品を紹介。ひとつは「ウルトラセブンを解析せよ!」。セブンの頭部を模した器に入っているのはもつ煮込み。まるでセブンの脳味噌を堪能しているような気分になる。「これってインディー・ジョーンズ想い出すよね」って11郎に言ってたら、トイレ帰りのAくんもおんなじこと言った。
 そして、締めの一品「カラータイマーを狙え!Ver.2」。さらにウルトラマンの模様をしたパウダーが振りかけられ、その中央にはカラータイマー・・・いやいや、タコライスが。別添のサラダや蒸し鶏をぶちまけ、カラータイマーをぐちゃぐちゃにして混ぜ込めば、これまた美味の出来上がり。怪獣たちの願望が詰まってます。

キング・ジョー席のもよう

フィギアももちろん怪獣ばかり

これがメニューの一部です

乾杯はバルタン星人のジョッキで


セブンの脳味噌がパカっと・・・

これ、皿の模様かと思いきや、パウダーなのよ。感動
 そりゃもう、堪能ですよ。これなら4時間並ぶってのも納得できるな、ぼくは。もちろんその価値は人それぞれなんだけど。
 帰り際、誕生月の人しか入ることのできないという、メトロン星人の四畳半を覗いてみました。メトロン星人は今でも「虎視眈眈」と「打倒!ウルトラセブン」を狙っているのかな。「そろそろ勝ちたい」は切実な心の声なんだろうなぁ。


エスニック日常的戯れ言

神戸~大阪~京都、三都物語(14.8.7~9)

 今年2回目の関西出張。札幌から神戸空港へ入り、大阪で一泊。翌日京都、再び大阪で一泊し、神戸空港から帰札。これはさながら三都物語?「昨日今日明日~変わりゆく私~♪」って、谷村新司の歌声が聞こえてきそう。
 もちろん仕事です。浮かれ気分で入ってませんが、せっかくの三都(結局神戸は発着のみだったけど)、美味いもの食べに行くでしょ。
 
19;30すぎ、JR新大阪駅に到着。なにせ右も左もわからないから、起点となる駅のそばに泊まるのです。翌日は新大阪駅そばで打合せ後、京都へ移動なので、迷わず新大阪周辺のホテルをチョイス。で、晩飯用に美味そうなお店を食べログでチェック。やっぱり大阪だもん、お好み焼き食べたいよね。今回は久しぶりに大阪にいる後輩と一緒だから、ビール飲みながらあれこれつついて、近況でも語り合いたいし。
 選んだお店は『お好み焼 登美子』。新大阪の有名店のひとつ。店の前まで行ってみると、並んでる。何分待ちかもわからない。でも、ほかに当てもないし、並ぶほど美味しいなら食べてみたいじゃない。ってことで、後輩と二人、長らく語り合って40分くらいか。晴れて入店することに。大阪なのにDeNAファンの威勢のいいおばちゃんにときに煽られながら、ときに「ちょっと待ちぃ」とじらされながら、いざ実食。

新大阪駅の線路沿いにたたずむ登美子、並んでます

まずはビールととん平焼きとゲソ。とん平い焼きの豚肉の厚いこと

ネギたっぷりかけて出来上がり。こいつはビールがすすみます

ホルモン焼き、いい照りでてます

お好み焼きミックス、牛肉は軽め、豚肉はじっくり焼き上げます

鰹節たっぷり、エビもイカも入って美味しい
 ありのままの大阪、気取らない大阪が見れ、食べれ、大満足。
 2日目は京都へ移動。目指すはわが学び舎・京都大学(うそです)。夏休みのためか、道路が混んでてさ。JR京都駅からタクシーに乗ったんだけど、なかなか進まない。おかげで京都の街並みをゆっくり眺めることができたんだけどね。
 ちょっと勇壮な建物を発見。運転手さんになにか聞いてみたら、京都・南座だとか。これが京都の芸能の拠点・南座かと感動。鴨川沿いの街並みは、大好きな小説『有頂天家族』の世界観そのまま。あっ、物語の舞台だから当たり前か。
 そうこうしてたどり着いた京都大学は、夏休みだというのに大賑わい。何事?っと思ったら、オープンキャンパスなんだって。ってことは、ここに集まってる子らは京都大学入学を目指す優秀な若者たちなのか。しかし、名門中の名門大学ですら、オープンキャンパスを開催して学生集めせにゃならん時代なんだなぁ。恐るべし、少子高齢化。

京都・南座、この日は藤山直美公演だったとか

この上空を弁天が飛び、矢三郎が跳びまわっていたのか

京都大学は若者であふれ、おじさんは肩身が狭かったなぁ
 昼飯はだいぶ時間を過ぎてから、JR京都駅直結の伊勢丹へ。すごいぜ伊勢丹京都店。いきなり屋上(11階の上?)まで続く真っ直ぐな階段。しかも、レインボーに輝く電飾つき。これがじわじわと色を変え、きれいなんだよね。こんなもん作るスペースがあるとは、まったくすごいったらありゃしない。
 で、エスカレーターを11回分上ったところで遅~いランチとなりまして。入ったところは『京百菜』。タクシーの運転手に聞いたら、「伊勢丹のレストラン街は外すことはない」と教えてくれたから。この運転手の話、すごく面白かったんだけど、寺院や料亭、お茶屋さんの名誉のためにも書くことができません。残念。そんでランチ。『京百菜』の決め手はおばんざい。セットランチを注文すると、おばんざいが食べ放題だっていう。なんと素晴らしいシステム。並んだおばんざいの数々を見ちゃうと、必要以上に食べたくなっちゃうんだよね。

もちろん階段は使わず、右にあるエスカレーターに乗りましたよ

ずらり並んだおばんざい、ランチタイムぎりだったので、これでも少ないんだって

時間がないからと普通は一枚の取り皿を特別に二枚くれました。もちもんおかわり自由

京鴨と生麩の湯葉餡かけとおばんざい(1,750円)の本体部、京都の味どす
 冬の京都は狸鍋かもしれないけど(『有頂天家族』より)、夏の京都といえば鱧でしょう。ハッキリ言って、鱧を食べるために京都まで来たと言っても過言ではない(いやいや、お仕事です)。食べログでJR京都駅近くの鱧料理を検索。出てきた『酒菜上々』がいい店だった。駅からちょっと外れたところの地下。カウンターでもしっかりとした椅子で居心地が良い。そして、お目当ての鱧料理。京野菜の代表格・万願寺とうがらしもいただいて、満足この上なし。

本当は全部食べたいところだけど、ランチ遅かったし大阪移動するので厳選して

はも落とし、梅肉でもわさび醤油でも美味しいのです

万願寺とうがらしはさみ揚げ、粗塩でサクッと美味い

はも海老と生麩の巻き揚げ、上品な美味しさ
 ホントは『酒菜上々』にどっしり腰を落ち着けて飲みたかったんだけど、新大阪へ移動しなければならない。しかも後輩が大阪名物・串揚げを食べさせてくれるっていうんだもん、名残惜しいけど移動です。そんで、やってきたのは新世界。大阪はミナミの夜を彩る歓楽スポット。創業昭和四年の『串かつだるま』。
 脂っこいの、そんなに食べられないんじゃないかな・・・なんて思いは杞憂に終わり、次々に出てくる串揚げの数々に舌鼓。もちろんソースは二度漬け禁止です。

観光客にも人気のお店だそうです

小皿もだるまを主張してます

どれがどれだったか、特選ミノサンド、はも(旬)、絶品漬けマグロ、やわらか牛ヘレ、牛タンつくね

中央のうずらと、右上・・・なんだったっけ?

ぼくはエビフライそんなに好きじゃなかったけど、これは旨かった

こちらはぼくの大好きな茄子
 新世界の歓楽面を少しだけ。スマートボール。温泉街でしか見たことがなかったこの遊戯具、大阪の繁華街にはこんなに並んでいる。残念ながら、遊んでる時間はなかったので、雰囲気だけお届けします。
 そして大阪のシンボル・通天閣。雨がネオンの照り返しを作り、なんとも妖しい新世界なのです。
 
スマートボールって勝ったらなにが貰えるのかな?

通天閣の灯り、街を妖しく照らし出してます


エスニック日常的戯れ言

大阪行ってきまして(14.6.17-19)

  ちょっと前の話。社内会議が大阪で開催されるということで、大阪へ行ってきまして。大阪へは前にも仕事で何度か行ったけど、それまでは忙しくて大阪らしさを味わっていなかったんだよね。なんで、今回はゆっくりと大阪を味わってみたのよ。
 関西空港に到着後、真っ先に向かったのは『551蓬莱』。札幌で開催される物産展の常連で、その豚まんに長蛇の列ができる店。一発目の昼飯はここって決めてたんだよね。ランチのAセット(海鮮あんかけ焼きそば+豚まん)に点心までつけていただきます。


左:豚まん&スープ、右:点心

豚まんの断面「具が大きい」

海鮮あんかけ焼きそばはふつうかな
 社内会議は2日にわたり開催され、初日終了後は出席者を集めての懇親会&二次会。二次会終了後は気の合う者たちで「たこ焼き行っちゃう?」。とりあえずホテルの近くまで行くと、なんだかいい感じの建物が。そこには『蛸家』の看板が。
 たこ焼きメインながら、ほかの料理も充実したお店。人気No.1とのことでネギぶっかけたこ焼きを注文。噂にたがわぬ美味しさで。あと、アボガドマヨネーズ焼きも美味しかったのでご報告。ちなみに翌晩も締めに寄ったくらいです。

ネギぶっかけたこ焼き
 会議2日目の昼食。あらかじめ調べておいたカレー屋へ。会場のある阿波座周辺ってカレー屋がたくさんあるようで、その中でも評判のお店って魅力たっぷりじゃない。『Columbia8』はカレーでもキーマカレーの専門店。これが癖になる味なんだよね。

初心者なので、キーマカレー

ペーストが乗ってる通常のキーマカレーとは違います
 今回の大阪行き、社内会議ももちろん大切だけど、ぼくの中でのビッグイベントがもう一つ。高校球児のあこがれ、阪神甲子園球場へ行くこと。そう、甲子園を目指し奮闘した青春の日々を思い出すために・・・嘘です、そんな日々は最初からありません。
 なんという幸運、この日のカードはセ・パ交流戦・阪神vs日本ハム。しかも先発は大谷くん!試合の詳細はこちらで。
 球場内にあるケンタッキーフライドチキンでは、甲子園限定のメニューが。焼き鳥丼とチキン南蛮丼。どちらにするかちょっとだけ迷ってチキン南蛮丼をチョイス。小雨降る球場で食べたのはちょっと寂しかったけど、美味しかったよ。

建て替え後も順調に蔦が絡まる甲子園

下水マンホールの蓋も甲子園仕様

天然芝の屋外球場はやっぱりいいよね

甲子園球場のケンタのメニュー

チキン南蛮丼、タルタルソースが決め手かな
 一度は行きたいところといえば、大阪城もそのひとつ。城マニアではないけど、城をちゃんと見たことなかったので。熊本城を見に行ったときはたまたま改修中で足場に覆われていたっけ。なので、まともに城を見るのは今回が初めて。お堀の厳荘さと水映えのよさに心奪われ、松の佇まいに静けさを感じる。天守閣のRの美くしさたるや、古き時代の技術とセンスに感服してしまう。でもぼくは知っている。これが本当の大阪城ではないことを。秀吉の野望のシンボルは現大阪城の地中にあれど、いつの日にかプリンセスとともに立ち上る日が来ることを待っていることを。頭上でかしましく響く異国の言葉を聞き流しながら。

堀と石垣、水面に映えて美しい

松は日本を象徴する樹なのです

初めて直に見る大阪城、でっかくて荘厳

こちらウラから見た大阪城は緑とマッチ
  大阪に来たらやっぱり食べとかなくっちゃ、お好み焼き。食べログで調べ、やってきたのは天王寺と阿倍野に近い『お好み焼きはやし』。ちょっと(かなり?)さびれた商店街にたたずむ、ごくごく普通のお好み焼き屋さん。平日昼間なので、近所にお勤めのおっちゃんらのランチでいっぱい。そこで頼むは「スペシャル焼き一面ミックス」(680円)。観光用でなく、一般家庭に親しまれている素朴感にあふれ、大阪の味が伝わってくる。美味しかった。
 最後に購入したはやしの近くにある『嶋屋』名物・阿倍野ポテト。ほくほくの芋に蜜がかかっていて美味しい。大学イモとは違うあっさり感はクセになりそう。この太さが芋の味をきっちりと伝えてくれます。

スペシャル焼き一面ミックス、安くて美味い大阪の味

小さな店で手作りの阿倍野ポテト

これ食べ始めたら止まりません


エスニック日常的戯れ言

根室中標津空港でひまつぶし(14.6.12)

 とある日のお仕事。8:00新千歳空港発の飛行機に乗って中標津へ。8:50根室中標津空港着。9:30中標津町役場で打合せスタート。20分で終了。現場をチョロット下見して、10:30には根室中標津空港に戻る。しか~し、飛行機の出発時間は13:20。およそ3時間を根室中標津空港で過ごすことに。しかしさ、こう言っちゃ申し訳ないんだけど、なんもないんだよなぁ・・・根室中標津空港。
 とりあえず外見から。入り口付近に銅像が建っている。誰のかと思い近づいたら、なんとそれは『尾崎豊』その人だった。尾崎豊と中標津にどんな関係が?まさか、逃れ逃れ辿り着いた街が中標津だったのか?

そんなわけないよな、どんな方かは知らないけれど
 北海道の地方に行くと、かならず食するのが乳製品。根室中標津空港でもさっそく買っちゃいました。養老牛放牧牛乳と飲むヨーグルト・ケフィアオーレ。養老牛放牧牛乳はなんといっても濃さが魅力。キャップに脂肪分がトロリ付着しており、思わず舐めちゃう。ケフィアオーレは優しい感じの飲むヨーグルト。酸味まろやかで、何杯でも飲みたくなっちゃう。

根釧平野は北海道でも有数の酪農地帯です
 中標津空港、侮っちゃいけない。暇をもてあます40代男性の嗜好を見事に押さえ、儲けにしてるじゃありませんか。それはなにかというと、ガチャガチャなのだ。ガンダム(もちろん1st)に登場するモビルスーツがスマホを倒れないように支えるというガチャガチャ発見。別に必要な品じゃないし、どうしても欲しいってわけじゃないんだけど、自分の好きなものが出てくるか運試ししたくなるじゃない。ちなみにぼくの狙いはシャア専ズゴック。300円を投入して、ハンドルを回すと・・・。

お見事、シャア専ズゴックGET、いいことあるかな?
 11:30にレストランでカツカレーを食べる。まだまだ時間はたっぷりと。ロビーでボーっとしてると、ある女性客がでかい飲むヨーグルトを手にしているではないか。ケフィアオーレとは違うやつ。これはぼくを挑発しているのか?飲むヨーグルトは複数あるのに、ひとつ飲んだだけですべてを知った気になるなって。ならば受けて立とうではないか。乳製品好きの心意気、見せてやる。

ラ・レトリなかしべつ のむヨーグルト 500ml
 おおっ、これは濃い。そして美味い。受けて立ってよかったぞ。幸せな500ml。でも、乳製品をしこたま食べたので、帰りの飛行機は腹がぐるぐるだったりして。


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2014GWの旅①~郡山(14.5.2-3)

 そういえば、このごろ上京ばかりしていて、旅らしい旅をしていない。どこかあまり行けないところに行きたいな・・・と思って調べてみたら、コンサのアウェイ戦が栃木であるという。さらに栃木SCのHPによると、地方の方は福島空港~郡山~宇都宮が最短コースだと書いてある。そういえば郡山も宇都宮もほとんど行ったことなかったぞ。ならば、アウェイ観戦を主目的に、旅に出てみますか。

●まずは郡山
 福島は毎年裏磐梯でキャンプしてたけど、なぜか郡山にはほとんど来たことがなかった。この近辺で仕事したこともなかったし。
 実は郡山での滞在時間はとても短くて。2日19:30に郡山入りし、翌9:00には出発してしまう。ゆえに、なにを食べるかの選択はとても重要で。わからん時は知ってる人の知恵を借りようということで、郡山出身のSAYUKIにリサーチ。教えてもらった数件のお店から、「ぜひこれは食べてみたい」と選んだのは『会津料理 鶴我』。なんといっても馬刺しが食べられる。北海道ではなかなか食べられないんだよね、これが。しかもレバー刺しもあるという。牛のレバー刺しが食べられなくなった今、これはもう行くしかないでしょ。
 ラッキーにも、最後の空き席に潜り込むことができ(ぼく以降に来店された方は、先客が掃けるまでお断りしていた)、いざ実食。

正直なに頼んでいいかわからんかったので、総料理長におまかせ

これがお通し。蓮根と鶏肉とピクルスと山菜とご飯とのっぺ煮?
正式名称はすべて忘れたけど美味しかったぞ。

棒タラと○○の山椒漬け、ワラビ漬け、刺身こんにゃく、燻製玉子、
揚げまんじゅうは椎茸の天ぷらかと思った・・・餡入りで甘いけど旨い

これが馬刺しです。赤味とたてがみ
熊本の馬刺しと違って脂分がほとんどなく、柔らかいけど食べ応えあり

揚げ豆腐の味噌田楽。香ばしさを堪能できます

春の山菜の天ぷら。これはうれしい

追加で注文した馬のレバー刺し。言葉が出てこなくなるほど旨い

桜鍋。この肉(馬)も柔らかくって旨かった

桜鍋の出汁に溶き玉子を落としてご飯にかける馬閉めし

〆は追加注文の茶碗蒸し。シンプルだけど濃厚で美味しかった

酒は飛露喜の特別純米無ろ過生原酒(旨すぎ)と会津娘
あとなに頼んだっけ?写真撮り忘れ、覚えていない
 ぼくは貧乏性なので、つまみが多いとその分酒か白米をたくさん必要としてしまう。おかげでえらい酔っ払いのうえ、お会計も税込みで諭吉越え・・・初日からやってもうた。なので、2軒目は自重し、コンビニによってホテルに戻る。
 そうそう、コンビにではいつも地元の乳製品を買うようにしている。福島だとべこの乳が有名だけど、郡山では酪王牛乳なのね。できれば500mlで欲しかった。そしてパッションフルーツ。これは北海道にはないぞ。ちょっと微妙な味わいだけど。

パッションフルーツ・愛のスコールって、峰不二子かよ
 おもえば郡山に着いたときはすでに暗かったので、街並みをよく見ていなかった。そう思い、朝ホテルから駅までの道をぶらぶら。あれ?ここって郡山だよね。NYじゃないよね・・・

まさかのスパイダーマン、なにを狙ってる?
 実は今朝、悩んだんだよね。ホテルの無料朝食を食べ、次の目的地に移動してから昼食を食べるか、鈍行列車に揺られながら駅弁でブランチするか。でもせっかくの旅なんだから、旅の情緒を満喫しようかと、駅弁でブランチを選択。駅弁コーナーで牛肉と豚肉どちらにするか悩んだんだけど、最後は『店長のおすすめ』といわれて豚肉をチョイス。郡山から黒磯へ向かう鈍行列車で食べるのです。

名前からして推してるのわかります

豚肉の旨みをあらゆる角度から伝えてくれます
 つづく


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2014GWの旅②~宇都宮(14.5.3-4)

●次に宇都宮
 鈍行列車を黒磯で乗り継ぎ、到着したのは宇都宮。餃子の街・宇都宮。その名にたがわず、餃子が熱い。有名店には長蛇の列。そこまで並んで餃子が食べたいか?って聞きたくなるけど、それほど美味しい餃子なんだろうなぁ。
 宇都宮もほとんど来たことはなかった。日光へはキャンプやら社内旅行やらで来てたんだけど。

餃子像、破損してたけど復活です

昼前、有名店みんみんの前には長蛇の列
 主目的は13:00からのサッカー観戦。JR宇都宮駅から無料のシャトルバス(所要時間30分ほど)が出ているというので、11:30に乗り場に行けば12:00頃にスタジアムに着き、スタジアムグルメでも食べて試合に臨もうという腹積もり。ところが、シャトルバス乗り場はみんみんをも越える長蛇の列。まぁ、じきにバスも来るだろうと最後尾に並ぶも、これがどうしてなかなか来ない。3台目にしてようやく乗車できたんだけど、時間はすでに12:25。おいおい、キックオフに間に合うのか?
 バスを降りたら、コンササポーターの大声援が聞こえてきた。やばい、間に合わないか?走った、走った。近年こんなに走ったことはないのではというくらい走った。アウェイ側が道路沿いだったため、走る距離が短くすんだのはラッキー。スタンドに入ったら、もう選手たちの入場が済み、横一列に整列していた。間に合った~。
 しかし、朝の選択、駅弁ブランチにして正解だった。スタジアムグルメなんて買ってる時間がなかったもん。ちょっとだけ自分の判断に悦に浸ったりして。
 試合の結果はこちら。あ~あ。スタジアムグルメは食べられなかったけど、専スタはやっぱいいなぁ。
 ところが帰りのシャトルバス。これまた長蛇、長蛇の列。炎天下だったので結構つらい。しかもまたバスが来ない。1時間近く並んでたような・・・。個人的には有料にしてでも台数を増やせばと思うんだけど、GW、大挙押し寄せたコンササポーターで目論見が外れたのかな?しかも事故で渋滞したしなぁ。疲れた。
 駅に着いたらまずはソフトクリームを食べる。これ、栃木のソウルドリンク・レモン牛乳のソフトクリームなのだ。おっ、ほのかに爽やかなレモンの味。ほてり疲れた身体にしみこむ美味さ。うれしい。その後はホテルへ行き、シャワーを浴びてひと休みしちゃった。

U字工事でお馴染みレモン牛乳のソフトクリーム
 せっかく餃子の街に来たのだから、餃子を食べなきゃダメでしょう。ということで、つかの間の休息を終え、前から目星をつけていた宇都宮駅前のお店『餃天堂 宇都宮駅西口店』へ行ってみると・・・並んでる。今日は並ぶ日なのだと。宇都宮は行列の街だと心に決め、ぼくも最後尾につく。日が暮れるに従い、昼の炎天がウソのように、冷たい風が吹きすさぶ。早くお店に入りたい。30分くらい並んでたかな。やっと店に入ることができた。

さすが有名店・餃天堂、こちらも列です

今回は3・3セットに生ビールのチョイス

焼き餃子はマヨネーズ&七味が合うとのこと
水餃子は透明なスープに?油、酢、ラー油を入れて味をつけます
 うぉっ!これ美味いです。餃子の皮がもちもちで、噛むと中から肉汁が。失敗した。もっとたくさん頼めばよかった。でも外にはまだ長い列があり、雨も降ってきたから追加注文したら恨まれそう。そもそも今晩のメインはもう一軒他にあるから、名残惜しいけど席を立つ。店員のおばちゃん、「おいしかったよ」と伝えるとめちゃくちゃ感謝してくれた。いつの日かまた来たいです。
 次に目指すは鰻料理。宇都宮は海も湖もないのに、なぜか鰻が美味しいとのこと。ちょっと離れているので、歩くのはいい腹ごなし。うな重はもちろんだけど、肝串とう巻きでいっぱいやりましょう・・・なんて思いながら路地を入ると、なぜかあたりは真っ暗。恐る恐る店に近づくと、GW休暇のお知らせが・・・。まさかっ!

鰻の川蝉さん、まさかのお休み
 やばい、やっぱさっきの餃子、もっと頼んで置けばよかった。いや、もうちょっと先へ歩いたら、餃子以外ライスも飲み物も置いていないという名店・正嗣があるはず。そこまで歩いていこう・・・「品切れのため閉店」。さらにその先には昼に行列を見た「餃子のみんみん」の本店が・・・「本日の営業終了」。ここで心が折れ、今夜はホテルへ帰ることに。あぁぁ。
 そうそう、ぼくもただ自分の無策を嘆いてホテルに戻ったわけじゃない。栃木県民の誇りを味わうべく、コンビニでレモン牛乳を購入。そこで気づいた。レモン牛乳には2種類あるってことを。さっそく2種類にイチゴも加えて飲みくらべ。うん、どれもおいしい。さすがにレモンとイチゴは味自体が別モノだけど、レモン牛乳同志はその差がよくわからなかった。どちらもぼくの好みで言うと、もっと乳成分を増量して!地元民は利きレモン牛乳できるんだろうなぁ。

一般的には真ん中のレモンが出回っているようで
 朝起きる。今日は最初からホテルの無料朝食を食べないって決めていた。なにより昨夜のふがいない夕食を挽回しなくては。このままおめおめと宇都宮を離れるわけにはいかないのだ。予習はバッチリ。昨日駅でもらった宇都宮餃子店Mapをー晩かけて読みつくした。狙いは昨日の昼に長蛇の列だった「宇都宮みんみん駅東ロ店」。10:00開店、早めに行って入店すれば、10:56の鈍行列車にも間に合うハズ。完璧。

宇都宮餃子店Mapでチェックです
 9:30にホテルをチェックアウトし、まっすぐみんみんへ。しめしめ、まだ誰も来ていない。これでぼくの一番客が確定…と思ったけど、店前に厳重にチェーンが張られている。どういうこと?その先にお知らせが。「当店は9月6日から開店時間が11:00~に変更となりました」。どういうこと?Map情報が間違ってる?Mapをよく見ると『2013年7月版』。なんてこった!こんなトラップに引っかかるなんて。おそるべし、宇都宮。

まさかのおしらせ
あわててMapを見直す。10:00開店の駅に近い店は…あった。『味噌と餃子の青源』。急いで引き返す。まだ開店まで時間がある。辿り着いたら既にー組客がいる。その後ろに並ぶと、すぐにぼくの後ろに行列が。あっぶねぇ。開店早々座席をGetし、おすすめの「ネギ味噌焼餃子定食」を注文。餃子を覆いつくすネギと、味噌汁の大きさにビックリしたぞ。味噌ダレもなかなか美味で、朝から満足。
今にして思えば、正当派の宇都宮餃子食べてないんじゃね?

青源の表看板

なにより味噌汁のデカさに驚き
 つづく

エスニック日常的戯れ言

2014GWの旅③~赤羽(14.5.4-5)

●そして赤羽
 またもや鈍行に揺られて上京。赤坂見附で観劇後、本日の宿泊地・赤羽へ。このところ東京では人形町周辺に泊まることが多かったんだけど、赤羽は東京の北の玄関。庶民的な雰囲気と交通の便の良さ。前から一度行ってみたかったのだ。
そこで見つけたBOΦNYシャッター。今なお色褪せない4人のビート&メロディ。前橋出身の彼らも赤羽を通って上京したんだよね。

布袋と高橋まことの背が一緒なのは残念
 さてさて赤羽1軒目。1番街のアーケードをくぐり、まずは「やきとんあさちゃん赤羽本店」へ。ここでの注目は「名物レバテキ」。新鮮なレバーをさっと炙ったー品とか。勢い余って店員にクイ気味に注文すると、「本日日曜のため市場が休みで仕入れできませんでした」との解答が。ないだこの宇都宮を引きずるような展開は。それでもおすすめの純レバー、もつ煮込み、せせり、テッポウにとんトロを注文。これがそれぞれ美味かった。特にタレでいただくテッポウは絶品。ブタの臀部なんだって。ビールー杯、ホッピー3杯で、気分はハイなのです。

やきとんあさちゃんは午前中からやってました

純レバーはたっぷりネギとともに食べちゃって

もつ煮込みボリューム満点

左から、テッポウ、セセリ、とんトロ。テッポウめちゃウマ
 これで気を良くして行ったのは、赤羽の代名詞とでも言うべき有名店、赤羽トロ函。並んでる。人気店ゆえそう簡単には入れない。今回の旅で並ぶのは慣れたのかなぁ。美味を堪能するための試練と思えば、苦にもならなくなってきた。
 30分くらい並んでたかな。ようやく順番が来て、カウンター席に案内してもらう。なんといってもここでは鮪でしょ、マグロ!そして目玉は鮪のカマ焼き。「焼き上りまでに50分くらいかかりますが…」。50分間待ってる間にあれこれ頼んで飲んじゃうでしょ。で、いい感じになったところにカマ焼きがドーンっはきついかな。他にも目的があるので。「カマに似た食感だと、ほほ肉の炙りなんてどうですか?」店員さん、ナイスアドバイス。早速ほほ肉の炙りと本日おすすめというほたて殻焼き、定番の鮪切り落しを注文。切り落しに関しては普通だったかな(CPはよい)。各人の前に置かれた炭コンロで炙ったほほ肉とほたて殻焼きはめちゃ美味。シンプルisベストってやつなのです。気になっていた鮪もつ煮が届いたら、隣の若いカップルが「それはなんですか?」と声をかけてきた。「メニューいつぱいあるのに食べる量には限界があるから大変だよね」なんて言い合いながら、互いに頼んだ品を紹介したりして。
 〆は最初から決めていた、真鯛のお茶漬け。出汁の効きがたまらなく、さらっと胃に収まります。最高の〆です。
 隣のカップルに「お先に」と声をかけると、彼女から「今度またお会いしたら、一緒に飲みましょう」と社交辞令をいただき、にこやかに店外へ。「ぼく札幌在住なので、会うことないでしょう」って言葉は胸にしまい、楽しい気分にニンマリするのでした。

鮪の切り落とし、あっさり系かな

鮪ほほ肉の炙りとほたて殻焼き

鮪もつ煮、弾力があって美味しかった

真鯛のお茶漬け、〆には最高、左上は幻の酒ホイスハイボール

店から出たら、まだまだ並んでた

大満足でアーケードをくぐる
 朝5時過ぎ。なぜか早起きしてしまい、二度寝をしようと思った矢先に予震&本震。あわてて見入るテレビのニュース。と、窓の外で流れるは防災情報。こんな朝早くになんというスピーディな対応。防災に対する意識の高さが伺える。防災に携わる技術者として、勉強になります。
 今日もブランチ、朝から旨いもん食べるのだ。今日のお店は『鯉と鰻のまるます家』。昨夜、トロ函にするかここにするか悩んだんだけど、まるます家は朝9時から営業しているので、昨夜はトロ函にしたのだ。10時前に店に入ったら、ほぼ満員状態で賑わっている。ラッキーにもすんなり座ることができ、周りの酔客に釣られるがごとく大ジョッキを注文。この後の観劇に支障が出たらどうしよう・・・なんて迷いは2秒で消えて、つまみに鯉の生刺し(にんにく醬油)と鰻のかぶと串をいただく。鯉の生刺しはたんぱくながらも味わい深く、にんにく醬油に合うのです。ビールが進むぞ。鰻のかしらも骨とタレの香ばしさの中に脂が乗ってて、ビールが・・・。
 そして鰻丼。これもまたブランチで食べるには破壊力ありすぎ。隣に座ったお父さんはかれこれ30年、毎朝飲みに来てるんだって。赤羽の街の変遷なんぞ教えてもらっちゃいました。ちなみに、ぼくが店を出る頃、店の前には列ができてて。なんでみんな、そんな早くから飲んでるの?

まるます家は赤羽トロ函の隣です

鯉の生刺し、にんにく醬油、ビールもう一杯

鰻の頭が計8個

鰻丼、肝吸い付きはボリューム満点
 ぼく好みの美味い料理の数々と、人情味あふれるあたたかい街・赤羽。交通の便もとてもいいし、素敵な街だなぁ。また来ようっと。


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